出た!! 最新版広辞苑入りSII電子辞書!! ~SII SR900~
|
■ 知りたいッ!! どーしても知りたい!!
俺の場合、思い立ったら即すぐ速攻でソレをどーあっても知りたいと思うせっかち君なので、最近のコンピュータとかWebがもう絶対に確実に死んでも必須だと言えよう。
知りたいコトがあったら俺はすぐにWebを使う。疑問を解き明かすべく検索エンジンを使いまくり、知りたいことを追求するのだ。先日などは、なるべくフラットな形状でしかもカテゴリ5の品質があるイーサネットケーブルはないものかと思い立ちってWebで調べたら、こんなのが見つかった。
なるほどコレを買えばドアの隙間を這ってくれる10Base-Tケーブルを自作できるゼ!! と安心したのであった。いや、最近なんかケーブルの自作がマイブームな感じなんですよ~。それにしてもフツーのツイストペアケーブルにコネクタ圧着する作業って面倒ですな。でもね、このケーブルがあれば個々の線を並べる作業もラクになりそうなわけすよ。だからこのケー……あ、話が逸れた。
こーゆーふーに、Webってのは、ふつーじゃなかなか知り得ないような情報もわかるところが好きだ。そうそう、以前、こんな疑問がわいたことがあった。
俺って比較的いろんなWebサイトで原稿書いたりしたが、そー言えば自分の書いた原稿がどこにあるのかいまひとつ把握してないなぁ、と。というわけでさっそく検索。検索エンジンで"スタパ"をキーワードに検索をかけた。スタジオパークとかパスタパーティとかダビスタパスワードとか、世の中の事象には案外スタパが含まれていてかったりいなぁと思っていたら、Yas-msa's Home Pageという凄まじいサイトを見つけた。
このサイトは、PC-8001時代からコンピュータにハマってその後Macにもハマってザウルスにもハマってクルマにもハマったうえに思わずいろんなモノも買っちゃうという比較的マニアックでありかつスタパマニアでもあるウェブマスターYas-msa氏が作っている個人ページなのだが、この中の“スタパマニアックス”というページが凄い。ページを一望すればおわかりいただけるように、俺がWeb上で書いた記事のほぼ全てを網羅するリンクが作られていたのだ。
筆者ですら知らなかった記事までリンクされている!! ていうか書いたのにURLを知らないってのは妙な話だが、サイトがリンクを変えてしまうとかサーバの移転とか筆者は文字読むの嫌いとかいろいろな事情があり、そーゆーコトは案外把握してなかったりする。まあ生原稿はココにあるからいーやってのもあるのだが。ともかく、ここまで詳細な“スタパ記事リンク”があるとは夢にも思わなかった。感動したゼ~>Yas-msa氏!! ということでウェブマスターに激感謝のメールをお出しし、その後はメールなどやり取りする仲良し的関係になった。
それにしても、Webはモノ探しに非常に便利だ。たいていのコトがわかる。やはりコレなしではもう生きられない。いやマジで。
システムソフト電子辞典シリーズ
国語・漢字・和英・英和をはじめ、医学用語やコンピュータ用語辞典などの豊富なバリエーションを持つ。
画面上:広辞苑第四版(現行製品は第五版、12,800円)
画面下:小学館類語辞典。7,800円
|
|
|
|
それから、コンピュータがスタンドアロンな状態でも、やはりどーしても必須って存在がある。それは電子辞書。コンピュータにインストールして使うタイプの電子辞書だ。
俺は現在、システムソフトのシステムソフト電子辞典を使っているが、仕事上、これがないともうダメである。
システムソフト電子辞典は、ハードディスクにインストールして使える電子辞書で、イカスのは各種辞書を好みに応じてインストールできる点。必要な辞書(データ)だけを買って使える電子辞書だ。またこの辞書のラインナップも豊富で、特に、日本語の類語辞典がある点がナイス!! 新しいコンピュータを買ったら、まずテキストエディタをインストールし、その次にはいつもこのシステムソフト電子辞典をインストールするほど、気に入って使っている便利なソフトウェアなのである。
ちなみに、このソフト、仕事上で語句の表記等の確認にも使っているが、どちらかと言えば前述の「コレを今すぐどーしても知りたい!!」という欲求解消のために使っている。何かを読んでいたり考えていたりして、コトバ的な疑問がわいた瞬間使うという感じだ。
というわけで、Webと電子辞書があるおかげで、疑問を引きずっていることからくるモヤモヤ状態をスッキリ消せる。非常に気持ちよくコンピュータを使えているのであった。
■ 必須のスタンドアロン辞書
|
カシオ エクスワードXD2500
標準価格43,000円。広辞苑第五版のほか、英和・和英・英類語辞典などを収録。一覧性にすぐれた大画面と、英単語の発音機能を持つのが特長
|
|
もはやコンピュータは俺にとって絶対に必要な“辞典”なわけだが、コンピュータ以外にも絶対必要と言えるハードウェアがある。それは電子辞書の類。国語辞典、英和辞典、和英辞典等を内蔵した、コンパクトな電子辞書だ。
電子辞書(専用機)はコンピュータが手近にない時にコトバを調べるにあたっては、史上最強に便利な装置である。仕事上、辞書とは縁が切れない俺だが、紙の辞書というのはどーにも好きになれないっていうか超嫌い。なぜなら、ページをめくって目的の単語等を探さなきゃなんないから。あの膨大なページ数!! あの膨大な文字列!! その中からひとつの単語を探すなんて!! どう考えても効率が悪い作業だ。辞書をパラパラめくって何となく楽しむという嗜好(こういう趣味の人は本当に存在する)には紙の辞書がイイが、データベースとして利用するには最低の検索性なのである。なので電子辞書。
で、俺が現在使っているのは、カシオのエクスワードXD-2500。実は俺はかなりの間、SIIの電子辞書を使っていたSII派電子辞書野郎だったのだが、最近はカシオに浮気中。というのは、広辞苑の最新版(第五版)を搭載した電子辞書としてすげー速攻で出てきたのが、カシオの製品だったからだ。
XD-2500についての詳細はこちら(http://www.casio.co.jp/d-stationery/exword/xd2500.htm)を参照していただくとして、この辞書、おもしろいのが英和辞典において“英単語の発音機能”を持っていること。全部の英単語を喋ってくれるわけではないのだが、比較的多用されるような単語ならたいてい発音する。声はPCM録音と思われる女性の肉声で聞こえ、イントネーションがしっかりわかって便利かつ愉快。ちなみに、収録されている英和辞典は、ジーニアス英和辞典《改訂版》(大修館書店)で、総収録語数は約9万2000語。そのうち発音可能な単語は約6000語だ。
てなわけで、広辞苑第五版!! しかも単語発音!! という連続パンチを食らった俺は、次のSII製品を待たずしてカシオのXD-2500を購入したのであった。
使い始めて数カ月が経つXD-2500だが、使用感はかなりいい。特にイイのは、非常にクッキリ見やすい液晶表示と、タイプミスしにくいキーボードだ。液晶自体の表示面での反応が速いことと、表示フォントサイズを数段階に変更できることが相まって、ちょっとこれまでにない見やすさなのである。
キーボードのキータッチは、パソコン等のそれに比べれば電卓みたいなモンとも言えるが、最近の小型化競争が著しい(つまりキーも小さくチャチくなる傾向アリの)電子辞書市場においては、かなり快適な部類に入る。サイズ的にも、俺がそれ以前に使っていたSIIのTR9700(http://www.sii.co.jp/cp/Ftr9700.html)に比べてみても、そーんなにはデカくない感じ。かなり気に入って使い続けている。SIIのTR-9700については、過去にPC Watchでインプレッション(http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/980512/stapa7.htm)を書いているので、そちらを参照していただきたい。
■ 出た!! 最新版広辞苑入りSII電子辞書!!
|
SII SR900
標準価格32,000円。広辞苑第五版のほか、英和・和英・英類語辞典などを収録。新たに“漢字検索機能”を搭載した。重量約145g(単4乾電池2本込み重量)。SIIでは、このSR900から電子辞書を「SEIKO」ブランドに変更、本体に入るロゴもSEIKOのロゴになった
|
|
しばらく電子辞書はコレ(XD-2500)でいーやー、と思っていたら、先日、SIIさんが満を持してついに新型の電子辞書をお出しになりやがった。で、やはり電子辞書大好き編集者でありこの記事の担当編集者であるクドーさんは速攻でこの新型辞書に注目。速攻で入手し、速攻で俺に貸してくれたのであった。
そのSII製新型電子辞書とは、SR900。詳しくはSIIが発表したSR900のニュースリリースをご覧いただきたいのだが、まずクラッとキたのが、そのサイズと重量。幅118×奥行き75×厚さ19mmで重さ約145g(電池含む)。WorkPadよりもザウルスMI-C1よりも小さい。 PCカードケースくらいのサイズで軽い。
コンパクトではあっても、内容的には最強に強まっているのもイカス。広辞苑第五版が入ってて英和・和英(研究社新英和中辞典第6版と新和英中辞典第4版)辞典が入ってる。カシオのXD-2500のような音声発音機能はないものの、電子辞書の辞書的性能としては現在トップクラスのものと言える。
ん~、なんかヤラレ感あり。このくらい小さいとなると……やっぱりスタンドアロンで使える電子辞書はこーゆーサイズの方がいいなぁ、と感じた。でもついこないだXD-2500を買った感じの俺なので、そうそう電子辞書ばっか買ってられないゼと思って、なんつーか、あの、自分を納得させるためとでも申しましょうか、このSR900のデメリット探しモードに入りつつ、いじくり始めた。
まずは入力。比較的狭苦しく並んだキーボードは、XD-2500のように軽快には叩けないものの、十分実用的な感じ。ていうかこの機種の前身であるTR9700よりも打ちやすいかも。と思って手持ちのTR9700と比較してみたが、確実に入力しやすくなっている。オッケーな感じ。まあ、XD-2500よりは打ちにくいんですけどね、ええ。でもXD-2500よりずーっと小さくてイイかも~!! ま、いいや。
次。表示。液晶は非常にクッキリとしてすげぇ見やすいのだが、一度に表示できる文字数がやや少ない感じ。最大で19文字×6行。液晶面自体はけっこう大きいのだが、画素数は80×239と比較的荒い感じ。例えばXD-2500に比べると、一世代前っぽいギクシャクした(滑らかでない)フォントが表示されるってのはわりとお粗末。個人的には、こんなフォントじゃダメじゃん~とか思ったのであり、XD-2500のフォントの方がずーっと読みやすいからやっぱXD-2500を使い続けよーっととか感じたのだが……そう単純なものでもなかった。
というのは、辞書としての内容面の強み。XD-2500もSR900も、広辞苑第五版と英和・和英辞典を載せているということで、俺としてはほぼ似たような辞書と感じた。英和・和英辞典に関しては、ユーザーの好みによるところが多いが、俺は英和・和英の辞書のクセよりもむしろ“広辞苑第五版が使えるコト”の方が重要なので、まあ、辞書としてはどっこいどっこいだと感じたのであった。だが、SR900には他の電子辞典を一蹴するかもしれないと思われる、ちょっとスゴい機能が搭載されていた。
それは、“漢字検索機能”。これは、読み方がわからねえ漢字からでも広辞苑を引くことができる検索機能だ。具体的には、漢字の部首や画数などを入力することで、目的の漢字が表示され、そこからその漢字の意味等を“広辞苑第五版から引ける”というものだ。これは漢和辞典ではなく、目的の単語を構成する一文字の漢字を手がかりとして広辞苑を引くための、新たな検索方法である。
で、この機能がかなり便利だったりするのだ。テレビ観てたり雑誌読んでたりすると、たまに意味がわからなくて読み方すら見当が付かないような漢字や熟語が出てきたら、その部首を入れたりすれば漢字や熟語の意味がわかっちゃう。意味も読み方もわからなくて、部首だって見たことねえよこんなの~、という場合も、漢字の総画数から具体的な意味を調べられる。漢字だけ引けて漢字を拡大表示するとかいう電子辞書はあるが、漢字からダイレクトに広辞苑を引けるってのはちょっとないし、あるとすげー便利と言えよう。
というわけで、なーんかこのSR900が最高に欲しくなってしまった。そして欲しくなるってぇと、SR900、外見的にもカッコイイし、サイズ的にもナイスだし、内容的には超ハイレベル。価格的にも、内容や性能を考えると、わりとリーズナブルだと言えよう。フォントがキレイで表示文字総数も多い方がいいけど、でもポケッタブルな感じでクイックに最新版広辞苑を使えるとなると、これはやはり毎度おなじみ衝動買いですか? ていうか借り物紹介するたびに欲しくなって買ってちゃダメですか? 一生モトが取れませんか? バカですかガキですか我慢不足ですか?
◎関連URL
システムソフト電子辞典製品情報
http://www.systemsoft.co.jp/jiten/index.html
カシオ エクスワードXD-2500製品情報
http://www.casio.co.jp/d-stationery/exword/
SII SR900ニュースリリース
http://www.sii.co.jp/release/sr900.html
(スタパ齋藤)
2000/02/21
|