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まずはPalmのご紹介など


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ニューヨークPalm巡り

 Linux Worldの取材で先週は米国に行っていたため、掲載をお休みさせていただいた。今回は、取材の合間に見て歩いたニューヨークのPalm関係のショップやそこで入手したものを紹介したい。


■ LinuxWorld会場で

Happy Hacking Cradle用のPalm Vアダプター、「PalmDockV」をPalm Vに装着したところ。簡単な作りだが、意外にしっかりと固定される

 Linux Worldというからには、会場にはLinux関連の人が集まって来るのだが、そうした人達の間でもPalm/Pilotを持っている人がけっこう多かった。また、展示会場のブースでも、Palmを持った説明員がいて、赤外線で名刺交換するなどの光景も見られた。会場内のプレスルームでも、設置してある電話回線にPilot Modemで接続してメールを読んでいたり、メモを取る人もいた。去年のLinux Worldでは、あまり持っている人を見かけなかったことから、2年ぐらいでかなり普及率が高まった感じ。もちろん、ノートパソコンを持っている人もいるのだが。逆にWindows CE機を持っている人はあまり見かけなかった。

 もっとも、さすがにVisorを持っている人はまだ少なく、筆者がオレンジ色のVisorを使っていると、「それがVisorか」などと何度も聞かれて、けっこう難儀した(積極的にしゃべりたいほど英語が得意なわけではなく、へらへら笑ってごまかすだけなので……)。

 会場内は、Linux一色なのだが、PFU Americaのブースには、Happy Hacking Keyboardと並んで、Happy Hacking Cradle(HHC)があった。ブースの方に話を聞くと、このHHCは米国で企画された商品であり、それから日本へと展開したものだという。また、今後はソフトウェアの強化やVisorなどの対応についても検討中だとか。前述のようにLinux WorldでもPalm/Pilotのユーザーは多く、かなり注目されていたようだ。

 さらによく見るとブースには、Palm V用のアダプターまであるではないか。これは、SolvepointのPalmDockVという製品なのだが、PFU AmericaでHHCをPalmV系に対応させるために販売しているのだという。これは、Palm IIIの下の部分2センチぐらいを切り出したような製品で、上側は、PalmV用のコネクタになっている。つまり、Palm VにPalm III系の周辺装置を接続するためのアダプタなのだ。

PalmDock背面部。この部分の形状がPalm IIIと同じになっていて、Palm III用の周辺機器を接続、固定可能 正面から見たところ。背面に回る部分は、切れ込みがあり、中央部分がシーソーのように動いて、PalmV背面の凸部分(コネクタの両脇にあるもの)を引っかけたり、解放したりするようになっている。

 実際、アダプタをお借りして、帰国後試したところ、HHCはもちろん、GoTypeでもちゃんと動作した。しかし、筆者の手持ちのSnapConnect(Palm Pilot用として出荷されたグレーで、DDIポケットに未対応のもの)は、動作しなかった。アダプタを見ると、Palm Vの信号線のうち5本分しか配線がなされていない。というのは、Palm III系とPalm V系では、一部の信号が違っているからである。

 特に大きな違いがあるのは、Palm Vでは、ここに充電関連の端子が来ていることと、充電器の有無を検出する信号があることである。このため、間違って接続すると問題があるために端子の形状が違っているともいえるのだが、シリアル部分(信号グランドと、TxD、RxD、CTS、RTSの5本)は、まったく同じである。PalmDockは、このシリアル部分のみを接続するアダプタなのである。しかし、SnapConnectは、もう1つの信号線を使って、Palm/Pilotとの接続を検出しており、この線がないために動作しないと思われる。手元に最近のSnap Connectがないので、そちらについてはなんともいえないが、同じような構成になっているのなら、対応できないかもしれない。もっとも、Palm VやWorkPad c3用には、専用のSnapConnectが販売されているので、そちらを使えばいいだけの話で、このPalmDockVを必要とするのは、Palm III系で周辺装置をそろえてしまったユーザーが、Palm V系に乗り換えたりした場合が多いのではないかと思われるし、前述のHHCについては、このアダプタで完全対応しているので問題はほとんどないだろう。

 なお、国内でも、一部ショップで扱われたらしいが、アッというまに売り切れになったのだとか。なかなか、便利な製品なので、そのうち国内でも潤沢に出回ると思うのだが。

HHCに載せてみたところ。PalmIIIよりも、液晶部分が若干高くなるが、使い勝手には問題はなさそうである HHCに接続したところを側面から見る。PalmVは、HHCのフタには載らないが、PalmDockで支えられるので、PalmV側には無理な力はかからないようである。また、HHCとの接続部分はしっかりとはまりこむ



■ ニューヨークでPalmを探す

 筆者の泊まったホテルは、ニューヨークは、マンハッタンの中心になる5thアベニューに近いだけが取り柄という安ホテル。時間があまりなかったのでこの5thアベニュー近辺で、Palmを売っている店を何軒かまわってみた。すでにニューヨークへ何度も行っている方にはつまらない話題かもしれないが、出張などでニューヨークへ行かれる際に参考にしていただければ幸いである。

 なお、この5thアベニューの両側について言えば、Palmを扱っている店はかなり多い。しかし、大半は観光客目当ての土産物用の電気製品ショップで、中には、相当怪しいところもあるようだ。一度入った店などは、Palm VとPalm Vxの区別も付かない店員しかいなかった。この手の土産物店は、ガラスの大きなショーウィンドウに所狭しとさまざまな電気製品や旅行用品などが並んでいて、専門店ではないとすぐにわかる。

 また、価格も、標準的か少し高めといった感じである。なお、滞在中に、Palm Computingが新製品発表に備えて既存ラインの価格を値下げといったニュースが流れたが、こうした店は、そんなことも知らずに旧価格のまま販売を続けていた。しかし、専門店の1つであるData Visionという店では、前日まで430ドルだったPalm Vが、翌日には、ちゃんと399ドルになるなど、きちんと値段を反映しており、やはり、買うならこういう店という印象を強くした。

 5th アベニューを端から端まで歩いたわけではないが、ここで、それらしいお店としては、以下の4店が挙げられる。

(1)Frankln Corvey
(2)RCS Computer Experience
(3)DataVision
(4)CompUSA

 上記のほかにもWIZという店があり、AV機器などと並んでPalmも扱っていたが、秋葉原の石丸電気という感じの品揃えで、Computer専門店ではなかった。

真横に通っているのが、5thアベニュー(5番街とも呼ばれる)。それを横切る形でストリートが通る。5番街沿いの住所は、ストリート番号と番地(奇数が東側。図の上方向)で表される。また、交差点には、ほとんどストリート番号表示されているので、見つけるのは容易だ

 さて、今回は、非パームユーザー2名(Linux系某誌編集者)を旅行中に洗脳して、Palmへの物欲を高め、購入させることに成功。うち、1名はザウルスからの転向である。彼らと回った、各店舗の印象などをざっと述べることにする。(1)のFrankln Corveyは、ロックフェラーセンターの近く。ここは、手帳の専門メーカーであるFrankln Corveyの直営店で、ここにあるのは、Frankln Corvey版のPalmシリーズ(専用のpalmwareとデスクトップソフトウェアが同梱されている)だが、Palm Vx相当品で399ドルで、基本的にお得な感じだった。だが、お目当てのPalm Vxがなかったため、ここでは購入に至らず。個人的には、魅力的だったのだが……。

 RCS Computer Experienceは、この近辺に3軒ほどあったが、入ったのは、5thアベニュー沿いにある店。ここは普通のコンピュータショップという感じで、大規模でもなければ、マニアックでもない感じ。店内は明るく、Laoxのザ・コンピュータ館を小さくした感じだ。Palm関係は、純正の周辺、アクセサリを含め、標準的な品揃え。価格は、普通だった。

 CompUSAは、米国の大手、コンピュータショップチェーン店で、全米のあちこちにある。1月にCESでラスベガスにいった時にも、ちょっと寄ったが、大手チェーンなので、数は多いものの品揃えはごく普通。サプライ品などが多く、あまりマニアックなものを見つけるというところではない。ここで、筆者は、Palm V HardケースとDual Action Stylusを購入。どちらも39ドル99セント(110円換算で約4400円)と、日本国内で買うよりも1500円以上安い。Palm Vxは、440ドルとあまり安くないし、店の端のほうで、あまり優遇されてはいないみたいな感じ。

 DataVisionは、かなりマニアックな感じのコンピュータショップで、地下、地上2階と店も大きい(このあたりでは最大かも)。Palmの品揃えはもちろん、Windows CEやPSIONなどもあり、また、ケースなども豊富。初回に行ったときにはPalm Vxが430ドルと値段が表示されていたが、店員に値段を聞くと399ドルだという。同行の2名は、さっそく、ここで購入。

 これらの店は、Frankln Corveyを除いてすべて5thアベニュー沿いにあり、ニューヨークでも表通りなので、そんなに心配しないですんだ。なお、5th アベニューでは、セントラルパーク側に向かって、ストリート番号が大きくなっていく。反対方向の目標としては、エンパイヤステートビルがあり、ストリート番号が小さい方に向かいたい場合には、これを目印にして歩くといいと思う(とにかく大きいのですぐわかる)。

 今回、日本時間と時差の関係であまり時間がとれなかったが、2時間もあれば、これらの店を回ることは可能だった。とにかく出張の合間になんとかPalmを入手というのも不可能ではないと思う。平日の夜は7時ぐらいまでなら店は開いているようである。



◎関連URL
PFU America
http://www.pfuca.com/
Solvepoint PalmDockV
http://www.palmdock.com/
CompUSA(37th street)
http://www.compusa.com/
DataVision(39th street)
http://www.datavis.com/
RCS Computer Expreience(47th Street)
http://www.rcseshop.com/retail.html
Franklin Covey(6 West 49th Street、5thと6thアベニューの間)
http://www.franklincovey.com/

WorkPad製品情報(日本IBM)
http://www.ibm.co.jp/pc/workpad/index.html
Palm Computingのホームページ
http://www.palm-japan.com/home.html

(塩田紳ニ)
2000/02/10


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