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【1999/10/14】
内蔵ソフトを探る
【1999/10/07】
まずはPalmのご紹介など


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PalmwareこそPalmの醍醐味 
~たとえばこんなふうに使う置き換えソフト~

 Palmシリーズの特長は、Palmwareと呼ばれる多数のソフトウェアを使って、機能追加や拡張が簡単に行なえることにある。つまり、パソコンのようにソフトを入手することができ、それを使って、より便利に使うことができるのである。Palmシリーズでは最初から、ソフトウェア開発用のキットが配布されており、ドキュメントも整備されてきた。このあたりが、あまり内部を公開したり、個人でのソフト開発をさほど重視しない国内のPDAの類とは大きく違う部分である。

 パソコンを使っているユーザーなら1つぐらいは、シェアウェアや個人の作ったフリーソフトを使っていると思う。いくらMicrosoftが強大とはいえ、1社ですべてのユーザーの要求を満足させることは不可能である。そうしたことから、ソフトウェア開発に関わる部分を公開することで、誰でも簡単にアプリケーションが作ることができるプラットフォームこそが、広く普及することになるのではないだろうか?

 さて、このPalmシリーズ用のアプリケーションであるPalmwareだが、かなりの数があり、それらを全てご紹介するのはもはや不可能なので、今回は、筆者が使っているものをご紹介することにしよう。


■内蔵アプリケーションの置き換えソフト

 PalmシリーズにはROMに内蔵された、標準アプリケーションがあるが、これらを使いこなしはじめると、ちょっとした不満が出てくる。もう少しこんな機能があれば……などと思うのだが、新製品が出ても内蔵アプリケーションの変化はゆっくりで、毎回、劇的に変化するわけではない。こういうときには、内蔵アプリケーションを置き換えるようなPalmwareを探すとよいだろう。特に置き換えアプリケーションという形式があるわけではないのですが、基本的には、以下の条件を兼ね備えたものを『置き換えソフト』と呼ぶことが多いようだ。

・内蔵ソフトと同じ用途
・内蔵ソフトよりも高機能
・内蔵ソフトとデータ互換性がある

 さて、筆者は内蔵アプリケーションのうち、「予定表」と「ToDO」を別のソフトに置き換えている。アドレス帳とメモ帳は、筆者場合さほど使用頻度が高くないためとくに不満はなく、標準のまま使っている。これは、最近は電話帳については携帯電話の電話帳機能を使うことが多く、メモはというと、いつもCrossPad(WordPadと同じPC Companion製品)を持ち歩いて、こちらで行なっているため、WorkPadはもっぱら、予定や締め切り管理に使っているためだ。


■DateBk 3

Palm画面
画面1:DateBk3
Palm画面
画面2:画面を分割して予定などを表示可能
Palm画面
画面3:1カ月表示でも、予定が見やすい

 予定表の代わりに使っているのが、Pimlico SoftwareのDateBk3(シェアウェア)(画面1)。これはもともとは、英語版のソフトなのだが、国内では、冨永氏が日本語化を行なっている。Workpadを使っている場合は、冨永氏のサイトから日本語版を入手して、購入する場合には、Pimlico Softwareに対して購入申込をすることになる。
 このソフトの特長は、以下のようなポイントだ。

(1)ToDoを同時に表示できる
(2)手帳のような1週間表示、2週間表示ができる
(3)アイコンを使って、予定やToDoを区別できる
(4)1カ月表示にアイコンを表示することができる

 まずPalmシリーズ標準の予定表では、同時にToDoを見ることができない。筆者はToDoを仕事の管理に使っているので、ToDoと外出などの予定が同時に表示されるほうが便利なのだ(やっぱり締め切りが集中している日は外出できないしねぇ)。

 標準の予定表では、1週間表示がグラフ形式になっているのだが、これを手帳のように、画面全体を7つもしくは14個に分割して予定やToDoを表示する機能をDateBk3は持っている(画面2)。これだと、直感的に、予定やToDoの多い日がわかって便利だ。

 また便利なのが、アイコンを予定などの項目に付けられることだ。これにより多数の項目が表示されていても、重要な項目などを見逃すことがない(ToDoと予定の区別や、定期的な予定、休日などが区別しやすくなる)。また、1カ月表示画面にこのアイコンを表示することができるため、1カ月表示でも、パッと見て、どこに何の予定が入っているのかがわかるようになる(画面3)。

 標準の予定表とデータの互換性があるため、DateBk3を使ったまま、パソコン側は、PalmDeskTopをそのまま使い続けることが可能だ。  Palmシリーズ標準の予定表機能に満足できないという方は、とりあえず、DateBk3を試用されてみてはいかがだろうか。シェアウェアだが、45日間の試用期間があり、気に入らなければ削除して、標準の予定表に戻すことも可能だ。


■ToDo Plus

 筆者の場合、標準のToDoに対する一番の不満点は、「繰り返し」機能がないことだ。たとえばこの連載のように、一定期間毎に繰り返される仕事が自動的に登録されるようになっていないと、入力を忘れてしまいそうで不安だ。ToDoというのは、すべきことを確認するためにも使うが、やったことのチェックにも使うわけなので、繰り返し機能は必須といってもよいだろう。

 そこで、筆者が選んだのが、ToDO Plus(HANDS HIGH SOFTWARE)だ(画面4)。このToDo Plusは、繰り返し機能のほか、以下のような機能を持つ。

(1)ToDo項目に対するアラーム機能
(2)手書きができるメモ(コメント)
(3)カテゴリごとに設定できる表示や動作設定
(4)期間を指定した表示

 繰り返し機能には、日、週、月、年単位での繰り返しが可能で、繰り返しを終わらせる日も指定可能だ(画面5)。繰り返し方法には、RecurとRegenerateの2つがあり、前者は、毎週水曜、毎月第2金曜といったカレンダー上で固定した繰り返しで、後者は、ToDo項目をチェックした日から1週間後、1カ月後というような繰り返し方法を指す。

Palm画面 Palm画面
画面4:ToDo PLUS
画面5:ToDo PLUSの1カ月表示画面

 また、ToDoの各項目が属するカテゴリごとの表示を行なう場合、そのカテゴリごとに、表示方法(たとえば、既チェック項目を表示するかどうか、優先度を表示するかどうか)を個別に指定できる。これとは別に、過去に期日が来ているもの、これから7日以内に期日が来るものといった表示も指定できるため、多数のToDo項目を登録しても、必要なもののみを表示させることが可能だ。
 こちらのソフトも、標準のToDOとデータ互換で、PalmDeskTopでデータを表示させることができる。

 筆者は以前、Intelli-Syncというソフトを使ってデスクトップ上のOutlook97とToDoの同期を行なっていたのだが、なぜか調子が悪く、同期できないという事態に陥った。いろいろやってみたものの、同期できたりできなかったりで困っていたのだが、この繰り返し機能を持つToDo Plusを入手してからは、Outlookを使う必要がなくなり、現在はWorkPadのみで仕事を管理している。

 このToDo Plusは、登録して(お金を払って)使う正式版には、いまのところ日本語版はないのだが、15日間利用可能なトライアル版には、日本語β版がある(前述の冨永氏のページ)。そんなわけで、このトライアルの日本語β版を使って気に入ったとしても、現時点で購入できるのは、英語版のみ。しかし、入力時のちょっとした問題や、ダイアログの一部で文字化けが出ることを除けば、英語版でもWorkPad上での動作が可能で、日本語の入力もできる。

◎関連URL
■Pimlico Software
http://www.gorilla-haven.org/pimlico/
■WorkPad製品情報(日本IBM)
http://www.ibm.co.jp/pc/workpad/index.html
■PalmComputingのホームページ
http://www.palm-japan.com/home.html
■冨永氏の「Palm/Pilotのページ」
http://member.nifty.ne.jp/s_tommy/palm/index.html
■HANDS HIGH SOFTWARE
http://www.handshigh.com/
■ToDo PLUS
http://www.handshigh.com/html/todoplus.html

Palm ちょっといいもの 「ThumbType」


 Palm/Pilotでは、入力にGraffitiを使う。その他にソフトキーボードもあるし、物理的に接続するキーボードも売られている。有名なところでは、GoTypeやSH-Keysなど。これらを使ってみたのだが、どうにも問題がある。それは、タイプ速度にWorkPadが追いつかないのである(シリアル経由って問題もあるかも)。最悪の場合、ハングしてドライバが動かなくなることもある。そこで、ウワサのThumbTypeを試してみた。製品は、シールのようなキーボードとCD-ROM。ほんとに大丈夫? って気がしたのだが、これが、イケル。うーん、パカパカっと入力できる。なんか反応が悪くない気がする(おそらく、二本指タイプだと、フルキーのような速度が出ないので、反応速度の限界に達しないと思われる。けど、体感的には、反応がいいように思えるんだなぁ、これが)。いいじゃん、いいじゃん……。外付けの物理的なキーボードを持ち歩かなくていいので、携帯性も抜群。  使用感として、隣のキーを押してしまいそうな、なんともいえない親指の第一関節当たりにムラムラとする不安感がちょっと気になるが、メリットを帳消しにするほどのことではない。思い切って、親指の腹でキーを押すのがコツか。ちなみに購入価格は6800円。
 

(塩田紳ニ)
1999/10/28


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