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北原静香
コンピュータ歴はなんと小学生から。Windows NTやLinux関連の原稿をおもに執筆。プログラムも書いたりしちゃう方であるが、素顔はぱっちりした目がチャーミングな女性なのだ。
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今回はカシオの「スナップパレット」で遊んでみました。スナップパレットはメール機能付きPIMで、去年の年末に発売されたんだけど私の周辺ではあんまり持ってる人がいなかったの。でも、これって使ってみるとなかなかいい感じ。
■ メールだけじゃイヤ
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カシオ スナップパレット 標準価格2万1800円
デジタル携帯電話接続ケーブルが標準で付属するメール端末&電子手帳。縦長の液晶画面で、ペン入力タイプ。別売の「パソコンリンクキット」を使って、PCとの連携もできる
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最近はメールがやり取りできる携帯電話とか、ポケットボードみたいに携帯電話をダイレクトにつなぐメール端末ってかなり増えたと思う。特にメール端末はメール機能のない携帯電話でも使えるし、電話よりも断然使い勝手がいいよね。女の子を意識したキュートなデザインの端末が多いから、お店の前で見てるだけでも楽しめちゃうってのもいい感じだよね。だけど、実際にはどこか不満があって、買ったのはポケットボードピュアだけだったんだよね。それも最近は机の上に置きっぱなしで、お出かけに持っていくこともしなくなっちゃった。
どうやら私が不満に感じたのは、メール端末がメールのためだけにあるのが嫌だったからみたい。私はアドレスやスケジュールの管理でPIMを使ってるから、それと別にメール端末と携帯電話を持ち歩かなきゃいけないんだよね。でも、女の子のバッグって小さめなものが多いから、PIMとメール端末と携帯電話を全部バッグに詰め込むのって実際には結構大変だと思うの。じゃあ「メール機能を持ったPIM」だったらいいんじゃないかって思うでしょ?
でもメール端末のメリットの「安くて可愛いくて簡単」ってのは譲れないし、「アドレス帳」「スケジュール管理」「メモ帳」「電卓」も譲れない。そこに携帯電話をダイレクトに接続できるメール機能もあわせて持っていて、値段は実売で2万円を切ってなきゃ駄目。このゼイタク(かな?)な条件を、スナップパレットはあっさりとクリアしちゃってるからスゴイよね。
■ 縦は長いほうが好き
スナップパレットのサイズは81.5×128×15.6mm(幅×奥行き×厚さ)で、重さは145gと小さくて軽いのが特徴。液晶部分が保護できるようにフタがついてるから、バッグの中に入れても大丈夫。それに、本体の横についてるジョグダイアルを使えば、片手でメニューが操作できちゃうってのもなかなかいい感じ。スケルトンボディってのが、最近アリガチって感じもするけど可愛いからいいかぁ。
私がスナップパレットを気に入った理由は、画面を縦長にしてキーボードをなくしちゃってること。メールって文章を短くして改行が多めになってることが多いから、画面は縦になってるほうが読むのは楽だと私は思う。それに、小さくて使いにくいキーボードを付けるよりも、認識の精度の高いペン入力の方にして本体を小さくしたのも私的にはすごく評価高いんだよね。だって、少しでもバッグの中は小さく軽くしたいんだもん。
カシオのモバイルツールって言うと、カシオペアを思い出す人も多いかも。確かに縦形の液晶画面はデザイン的にもちょっと似てるけど、CEははいってないし全然違うモノになってます。もちろん値段も全然違うし(笑)。
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フタを閉じるとこんな感じ |
付属のケーブルで携帯電話と接続 |
■ もちろん可愛いだけじゃない
もちろんメール端末だから、携帯電話は付属のケーブルであっさり接続できちゃう。他に必要なオプションはナシ。ちなみにPDC方式の携帯電話しか利用できないので、PHSやcdmaOneは駄目。でもPDCであれば大抵の携帯電話が使えるので、それぞれのキャリアの専用端末よりもかなり柔軟。
でもメール端末ってやっぱり接続ケーブルと本体は一緒の方が便利だと思う。だって、ケーブルが別になってると、忘れたりなくしたりすることが多くなっちゃうんだもん。でもまぁ、専用のケーブルはちゃんと付属してるし、ケーブルを別にすることでここまで本体のサイズを小さく軽くできたんだと思えば納得するしかないけどね。
スナップパレットにはメールをやり取りする以外に、「スケジュール」「ToDo」「アドレス帳」「手書きメモ」なんかのPIM機能がある。ちなみにオプションの「パソコンリンクキット」(5000円)を購入すれば、パソコン用のPIMソフト(キットに同梱)とシンクロもできる。
メール端末としてもかなり便利にできていて、自分が利用したいプロバイダを接続先に自由に設定可能だし、自分のメールアドレスを4つまで使い分けてできる。主要プロバイダへの接続設定は最初から登録されているし、パッケージの中にはプロバイダへの申込書も同梱されているので、これでメールをはじめて利用するって人でも困らないようになってる。もちろんドコモの10円メールにも対応してるから、他のメール端末から乗り換えても大丈夫。
■ まとめ
これまでのメール端末って、値段が安い分だけ機能をとっても絞り込んでたって気がする。逆にメール機能を持ったPIMには多機能な製品が多くて、その分値段も高くなってたよね。機能が多ければ値段が高いのは当然なんだけど、本当にそんなにたくさんの機能って必要なのかなぁ? 私の場合はアドレスとスケジュールの管理、メモ、電卓の機能があればいいので、表計算とかワープロなんかは必要ないんだよね。
だったら、そういうのも全部削ってPIMとしての最低限の機能(でも使い勝手が良くなきゃ駄目だけど)と、メールの機能さえあればいいじゃないかってずっと思ってた。私の利用方法だとザウルスやカシオペアでは役不足で、値段が高い分だけ無駄なんだよね。でもスナップパレットだったら、値段的にも機能的にもすごくバランスのとれた製品になってると思う。
ちなみに、機能的にはスナップパレットと同じなんだけど、携帯電話との接続ケーブルが付属してない「モバイルユニット」って端末もスナップパレットと同時に発売されてます。別売の携帯電話ケーブルのお値段は金3000円也。
◎関連URL
■スナップパレット製品情報
http://www.casio.co.jp/d-stationery/caleid/s_pa/index.html
■スナップパレットニュースリリース
http://www.casio.co.jp/productnews/em10_rx50.html
(北原静香)
2000/03/31
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