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北原静香
コンピュータ歴はなんと小学生から。Windows NTやLinux関連の原稿をおもに執筆。プログラムも書いたりしちゃう方であるが、素顔はぱっちりした目がチャーミングな女性なのだ。
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■ 携帯とデジカメ、それにメール
今回はドコモの専用通信端末「キャメッセプチ」に触れる機会に恵まれたので、独断と偏見でご報告します。
キャメッセプチは撮影した画像をそのままメールできるドコモの携帯専用の端末で、デジカメとポケットボードを足して2で割ったような雰囲気の製品。本体前面にカメのレンズがあって、液晶画面を見ながら自分を撮影できるスグレモノ。逆に言うと自分以外を撮影するのはかなり無茶なんだけど、持ち歩き用のプリクラって思えば「そんなもんかも」って気もする。背面にはポケットボードみたいにドコモの携帯に直接接続できるケーブルが格納されていて、付属ケーブルや通信カードを持ち歩いたりする必要はナシ。つまりドコモの携帯とキャメッセプチがあれば、すぐにでも街中をプリクラにできちゃうってわけなのだ。
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| 前面に画面とレンズ |
背面に携帯のケーブルとペンが格納されている |
バッテリは普通の単3電池を2本使うので、出先で電池切れになってもすぐに取り替えられて便利。使用時間は連続表示で5時間、連続撮影や連続通信で3時間なので、ヘビーに使うつもりでいるんだったら、単3形の充電式電池を使う方が正解かも。ちなみに、本体上部にスマートメディアのスロットがあるので、画像の保存にスマートメディアを使用することも可能。
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| 電池は背面の蓋を開けて入れる |
スマートメディアのスロット |
■ すぺくとらむぴんく？
それにしてもあきらかに女の子を意識したデザインは、ドコモがポケットボードの柳の下に住んでるドジョウを捕まえようとしてるのがよくわかる。端末に付属してるポーチひとつにまでこだわってるのは結構スゴイかも。
キャメッセプチのボディカラーはピンクと白の2種類。私の手元にあるキャメッセプチはピンク色で、正式な名前は「スペクトラムピンク」なんだって。ちなみに白い方の呼び方は「オプティカルホワイト」だそうで、どういうセンスしてる人がこの名前をつけたのかはまったく意味不明。そういえば今使ってる携帯の色は「ライトニングシルバー」だったんだけど、どうしてこんなに難しい呼び方するんだろう。誰か知ってる人います？
■ 先に言い訳する奴
実は私はあんまりカメラが得意じゃない。別にカメラ片手に街中に出るのが駄目ってわけじゃなくって、レンズを向けられるほうが苦手なの。このページに載ってる私の画像を見るとわかるとおり、カメラの前だと妙に意識しちゃって……。工藤さんがたくさんの画像を一生懸命撮ってくれたというのに、一番いいのがこれだったりするわけで、すっごく撮り甲斐のないモデルだったと思う（編集部注：いつもブツばっかり撮ってるので撮る方も緊張してたんですっていうか写真下手なんですごめんなさい!!――担当クドーの言い訳）。ってなわけで今回の画像はモデルに難があることは差し引いて考えてね。
■ とりあえず撮影して編集してみる
どこでもプリクラできるのはいいけど、さすがにひとりで街にでて自分を撮影するのは憚られるので今回は屋内で撮影を決行。電源を入れてシャッターボタンを一度押すか、メニューから撮るを選ぶとカメラがスタンバイする。つい液晶画面を見てシャッターを押しちゃうんだけど、実際のレンズは液晶よりもやや上。レンズの方を見ないでシャッターを押すと、うつむいたような画像になっちゃうので要注意。
実際に撮影した画像を見てみると質の悪さが目立っちゃうのが残念。やっぱりキャメッセプチの目指しているのは、プリクラのクォリティなのかなぁ？ちなみに使ってるのは1/7インチのCMOSカメラで11万画素。
撮影した画像は落書きしたりセピアやモノトーンにしたりと、自分で好きなように編集できる。プリクラみたいに画像にフレームをつけられるんだけど、最初っから用意されてるフレームが少ないので、オリジナルのフレームを作成しても面白いかも。
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| 画質を比べるまでもないんだけど、いちおうデジカメで撮影してみた画像 |
| キャメッセプチで撮影＆加工した画像。液晶画面を撮影した画像を除いて、元の画像サイズは320×240ピクセルです。画像をクリックすると、元画像がご覧いただけます |
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| 液晶表示。液晶は非常にキレイ |
オリジナル画像 |
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| セピア |
モノトーン |
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| らくがき |
フレームつき |
■ どひゃーメール送るの大変だぁ
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| キャメッセプチの上に置いてあるのが、その短いペンだ |
多分キャメッセプチの最大の難関は、メールを送ることなんじゃないかしら。基本的にキャメッセプチはタッチパネルを付属のペン（このペンも短くって使いにくい）で操作するんだけど、文字認識の機能がないので、入力は文字の一覧から一文字ずつ選択していく方式。しかも画面狭いから候補の文字もたくさん表示させられない。はっきり言います、これかなりつらいです。終わったころにはお目々がチカチカ～。一応メールアドレスは200件まで登録できるけど、それより本文どうするのよって感じ。メール端末としての出来は、ポケットボードとは比べられないくらい悪いのは確か。でも慣れるとサクサク使えるようになっちゃったりするのかなぁ？
キャメッセプチで画像のメールを送るには、スナップメールに対応したプロバイダに接続しなきゃいけない。じつは今回はじめてスナップメールとかいう名前を耳にしたんだけど、ドコモの商標らしいので一般的なものではなさそう。現在対応しているプロバイダは「リトルアンジュ」ってとこだけみたい。
キャメッセプチから画像つきのメールを普通のメールアドレスに送ると、jpegの添付ファイルのついたメールとして送信される。そういえば、キャメッセプチ同士で画像をやりとりするんなら気にしなくっていいんだけど、パソコンからキャメッセプチに画像を送る場合には、横320ドット×縦240ドット以下のサイズじゃないと駄目で、しかも一度にひとつの画像しか受け取れないので要注意。
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| 上の列の「は」行を意味する「は」をタップすると、下の列に「はひふへほ」と候補が表示される。この入力方法には覚えがあるっていうか、DDIポケットの文字電話端末、同じ東芝製の「テガッキー」と同じだ！ |
名前入力の時は「かな」、フリガナ入力の時は「カナ」、メールアドレスの時は「英文字」と、自動で切り替わる。とはいえ、長文テキスト入力はつらいので、ほんの一言添えるていどか、写真に直接手書きメッセージを入れて送る、という使い方がメインになるのかも |
■ まとめ
今回いろいろ試してるうちに、目の付け所はナイスな製品だなって思った。だけどデジカメとしてはいまいちのクオリティだし、メール端末としてはちょっと使いにくいんじゃないかなぁって感じ。自分では買わないかも。とはいえ、たくましい女の子たちは、少々不便な道具でも使いこなしちゃったりしますから、ブレイクしたりするかも!?
◎関連URL
キャメッセプチ製品情報（NTTドコモ）
http://www.nttdocomo.co.jp/mobile/lineup/camesse/index.html
キャメッセプチ対応プロバイダ「リトルアンジュ」のページ
http://www.anges.ne.jp/
[関連記事]NTTドコモ、デジタルカメラ搭載のメール端末（1/24）
http://www.watch.impress.co.jp/mobile/news/2000/01/24/camesse.htm
[関連記事]「キャメッセプチ」CF発表会にdream登場（2/10）
http://www.watch.impress.co.jp/mobile/news/2000/02/10/camesse.htm
（北原静香）
2000/02/16
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