これまでの不便や不満を一気に解決してくれた
「まいと~くFAX2001」
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■ パソコンFAXを導入したわけ
この1~2年でデジタルカメラの画質は飛躍的に向上した。また、それをアウトプットするインクジェットプリンタのフルカラー再現能力も写真に迫りつつある。これだけデジタルカメラがカメラになってきたからには、それなりの作例を撮って応えなければメーカーの開発者に失礼だ。そんな強迫観念からか、最近、遠くまで撮影に出かけることが多くなった。とりあえず気象衛星ひまわりのデータを見て、スカッとした青空が期待できそうだと判断すると、雲のないエリアを目指してクルマでフラッと出かけてしまうのである(ちなみに、この原稿の書き出しも山中湖畔の車中で執筆していたりする)。
最近は、携帯電話とPHS、ノートパソコンがあれば、どこでも原稿を書けるし、連絡だって取れる。インターネットと電子メール環境さえあれば、自宅に閉じこもっている必然性などないのだ。ただ、問題はFAXだ。ちょっとばかり留守にしたときに限って、「校正が出ました。明日までにチェックして戻してください」などというFAXが来ていて、明日というのはすでに過ぎ去りし日だったりするわけだ(笑)。
で、なんとかして外出先からもFAXを受け取ることができないかと試行錯誤した結果、たどりついたのがインターコムの「まいと~くFAX2001」によるパソコンFAXだったのだ。
筆者が、パソコンFAXを導入したのは今から4年も前のことだ。それまでは感熱ロール紙を使う家庭用FAXを使っていたのだが、電話料金の安い深夜にメーカーリリースが送られてくるようになってきた。まあ、ライターにとっては、夜中の2時、3時は起きていることが多い時間帯だが、なぜか見計らったように、たまたま早く床についた日に限ってFAXが送られてくる。なにせ狭い部屋なので、ジジジジジ……というFAXの印字音で目が覚めてしまう。それで、FAXを無音で受信できるパソコンFAXを導入したというわけだ。
ただし、デスクトップパソコンだと24時間電源を入れっぱなしにしていたのでは、電気代がたまらないし、発熱や騒音もスゴイ。そこで、パワー不足となって現役引退直前のノートパソコン(エプソンPC-486NOTE AS2)に目を付けた。ノートパソコンならディスプレイを消灯して閉じておけば消費電力もたかがしれているし、ハードディスクも待機中はモータを停止するように設定しておけば、発熱や騒音も抑えられる。停電にだって強い。
受信したFAXは、Windows 95のネットワーク共有を利用して、デスクトップパソコンから参照し、必要に応じてプリントアウトすればいい。それに、パソコンFAXなら、家庭用FAXには搭載されていないエラー訂正機能を利用できるので、ノイズでバーコードみたいなFAXとは無縁だし、最高通信速度も14.4kbpsと高速だ。こちらからFAXを送信する場合は、文書ならパソコンから直接FAXできるし、カタログや書籍など既存の原稿ならイメージスキャナで取り込んでFAXすればいい。こうして、筆者のパソコンFAXライフは始まったのだ。
■ ただし不満も……
その後、初代FAXマシンのエプソンPC-486NOTE AS2は、24時間365日連続稼働という過酷な死のロードにも1年間以上耐え続けてくれた(時折、再起動はかけてやってたけどね)。ただ、ボディサイズが大きく、置き場所に困ったために、当時としては格安で入手した東芝Libretto30にリプレース。さらに1年前には、最前線を引退した東芝Libretto50が3代目FAXマシンとしてその任にあたり、現在に至っている。
このように、筆者にとってはパソコンFAXはすでに当たり前の環境になっているのだが、これまで何度かチャレンジして挫折しているのが、外出先からのFAX閲覧だ。Windows 95のダイアルアップサーバー機能とNTT-TEのMN128SOHOというルーターを組み合わせて、FAXマシンにリモート接続する方法も試したのだが、いつ来るかわからないFAXに対していちいちメールチェックならぬFAXチェックをするのはバカバカしくなってやめてしまった。
また、自宅にいてもFAXが来ているかどうかは、FAXマシンとなっているノートパソコンの画面を見るか、LANでつながっているデスクトップパソコンから受信FAXデータの保存されているフォルダを参照して、新しいデータがないかをタイムスタンプで判断する必要があり、受信したFAXにしばらく気づかないということもしばしばだった。
もうひとつ不便なのは、回線をISDNにしてからインターネットへの接続はすべてルータ経由なのだが、FAX送信のためだけにわざわざデスクトップ機にモデムをつながなければいけない点だ。TAからG3 FAXを送受信できるRVS-COMというFAXソフトもあるのだが、筆者にはどうもなじめないユーザーインターフェイスで、TWAIN経由でスキャナからダイレクトにFAX送信する機能もない。
■ 不満を一気に解決してくれる「まいと~くFAX2001」
こうした不便や不満を一気に解決してくれるのが、冒頭で触れた「まいと~くFAX2001」だったのである。ああ、やっと話を元に戻すことができたぞ(笑)。
まいと~く2001がこれまでのパソコンFAXソフトと大きく違うのは、FAXサーバー機能を有している点だ。1台のパソコンにまいと~くFAX2001をサーバーとしてインストールすれば、LANで接続された他のパソコンからもFAXが送受信できるのだ。もちろん、クライアント側のパソコンにもシリアル番号の異なるまいと~くFAX2001を組み込む必要があるが、これまでのFAXサーバーソフトに比べればソフトウェア単価が安いのが魅力だ。
また、FAXを受信すると、指定したメールアドレスに受信したFAXを添付ファイルとして自動的に送信してくれる機能もある。筆者は、携帯電話のメールサービスに電子メールを転送指定しているので、FAXが入ると電子メールが自動的に送られ、それが携帯電話に転送されてFAXが来たことがすぐにわかるのだ。
さすがに携帯電話ではFAXの内容まではわからないが、相手のリモートID(ヘッダに登録されているFAX番号)と受信したFAXのページ数くらいは確認できるので、緊急を要するFAXだと思ったらノートパソコンを取り出してメールを受信すればOKだ。メールに添付されているFAXデータはマルチページTIFFで、Windows 98の「イメージング」というアプレットで閲覧可能だ。
ただし、まいと~く2001をFAXサーバーとしてインストールできるのは、Windows 98/NT4.0パソコンのみだ。そのため、Windows 95で使っていたLibretto50をWindows 98にアップグレードすることにした。Libretto50は、Pentium75MHz、最大搭載メモリ32MBと、Windows 98を動作させるにはかなり非力なパソコンだっただけに、本当に実用になるか不安だったが、なんとか問題なく使えている。
残る課題は、Windows CEマシンで、まいと~くFAX2001がメールしてくるマルチページTIFFを閲覧する方法だ。いくつかのWindows CEサイトを訪れ、マルチページTIFF対応のビューアソフトがないか探したのだが、残念ながら見あたらない。この課題さえクリアできれば、まさにパーフェクトなFAX受信環境が整うのだが……。まあ、そうまでして外出先でFAXを受信しなければならない人がどれだけいるかわからないが、外を飛び回っているSOHOの事業主さんなどはピッタリではないだろうか?
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現在、自宅でFAXサーバーとして、365日24時間稼働という死のロードを行っている東芝Libretto50。改造などはまったく行なっていないが、ポートリプリケーターを装着してLANカードとモデムカードを装着している。普段は蓋を閉めて棚に閉まってある |
まいとーくFAXが送信してきたメッセージのヘッダー部分。この後に、日時と相手のID、枚数が表示される。携帯電話のメールサービスと併用すると、FAXが送られてくるとすぐにわかるので見逃しがなく便利だ |
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■ 画面で見る「まいと~くFAX2001」の使い勝手
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インターコムの「まいと~くFAX2001」。これは、FAXエクスプローラーと呼ばれる詳細画面で、このほかにFAX機のような感覚で操作できる「バーチャルデスクトップ」という画面も選択することもできる |
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受信したFAXを内蔵ビュアーで表示している画面。必要に応じてプリントアウトすれば紙の節約にもなるし、保存性という面でも便利だ。筆者はかれこれ4年分のFAXがデータとして残っている
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まいと~くFAX2001には、FAXを受信すると指定したメールアドレスにFAXを添付ファイルとして転送してくれる機能がある。この機能を利用すれば、電子メールが受信できる環境であればどこでもFAXを見ることができるのだ |
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メール添付のFAXデータは、マルチページ形式のTIFFファイル、あるいはまいと~くFAX形式で保存されている。Windows98に標準で付属しているイメージングというアプレットを使えば、マルチページTIFFが表示可能だ |
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◎関連URL
■「まいと~くFAX2001」製品情報
http://www.intercom.co.jp/my/2001/index.html
(伊達淳一)
1999/11/24
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