こどもとIT

子どもの目に優しいアイケアモニターのBenQ「GWシリーズ」で、子どもの創作環境を安全で快適にしたい!

子どもが画面を覗き込む姿に、不安を感じる保護者は多い。健康面で気をつけるにはどうすればいいか。小学生の息子を持つ赤池淳子氏にBenQ「GWシリーズ」について、子どもが使った感想と、親目線で気が付いたことをレポートしてもらった。

気になる子どもの視力低下。子どもの目に優しい「画面」を使いたい

テレビ、ゲーム機、タブレット、スマホ、パソコン……自分が子どものころとは比べものにならないほど、今どきの小学生は「画面」を見る時間が長くなっています。制限しないと画面を見続けてしまいますが、親の立場としては「学校ではそんなに画面を見ていないから大丈夫」と思っていました。

しかし、コロナ禍でオンライン学習や学校でのタブレット導入も進み、とうとう画面から逃げられなくなりました。最近は、ママ友との会話にも「学校の定期検診で視力が低下した。近所の良い眼科はどこ?」という内容をよく耳にします。

また、見えづらいことで集中力が低下し、成績が下がって初めて視力低下に気が付いた、という知り合いもいました。子どもの方から目が見えにくいと主張してくれることは意外に少なく、親も気が付きにくいので、子どもの視力低下は思った以上に厄介な問題かもしれません。

とはいえコロナ禍で、日々の勉強や習い事などでもオンライン動画やビデオチャットを活用する機会が増え、子どもから画面を遠ざけるのはむずかしい問題です。かくいう我が家の小3男児も、家にいる時間のほとんどは何かの画面を見ています。

画面を見る時間が減らせないなら、せめて子どもの目に優しい画面を与えたい──そんな希望を叶えてくれたモニターが、BenQ「GWシリーズ」でした。我が家で使ってみたのは、27インチの「GW2780T」と、24インチの「GW2480T」の2種類ですが、シンプルなデザインのスタイリッシュなモニターなのが気に入っています。

27インチの「GW2780T」。スタイリッシュでシンプルなデザイン。スタンドの台座部分はフラットなので、ノートPCやタブレットも置けます

周囲の環境に合わせて画面の明るさを調整する「輝度自動調整」や、周囲の明るさや色温度を検知して自動調整する「ブライトネスインテリジェンス(B.I.)技術」、ブルーライトを除去する「ブルーライト軽減」、ちらつき防止の「フリッカーフリー」など、目を守るための機能が充実しているのが特徴です。またGW2480TやGW2780Tのスタンドは、上下昇降やピボットができるので、大人と子ども、両方の目線に合わせて自在に調整できます。

子どもの学習にGW2780Tはお勧め。パソコン使用時の姿勢も改善

文科省の進める「GIGAスクール構想」によって、今年度中に小中学校の子どもに1人1台の端末が用意され、学習に活用されます。私の子どもが通う小学校でも、調べ物などに使い始めているようです。今後は、家庭学習やオンライン授業のために、学校から端末を持ち帰るケースも想定されており、これまで以上に自宅で子どもが端末を使う機会が増えていくと思います。

ただ、GIGAスクール構想で導入されたパソコンの多くは、10~11.6インチと画面が小さめなのです。いわゆるB5サイズ(12~14インチ)よりも小さく、子どもがこの画面を長時間見続けるのは親としてとても心配です。

このとき便利なのが外付けの液晶モニターです。大人のテレワーク環境にも「大画面の液晶モニター」と「腰に優しいイス」は必需品ですが、子どもの学習にも大画面のモニターは必要で、学習効率に影響します。BenQの場合、27インチの「GW2780T」は大人も十分快適に共有できるサイズで、24インチの「GW2480T」は子どもの勉強机に置きやすいサイズでしょう。どちらも機能的には同じで、Eye-Care技術を搭載した目に優しいモニターです。

27インチの「GW2780T」は小学校中学年ぐらいなら違和感もなく大人と併用できるサイズ
24インチの「GW2480T」は勉強机にも置きやすい少し小さめのサイズ

使い方は、パソコンとHDMIケーブル1本を接続するだけなので、子どもでも操作は簡単です。リビングに置いて、昼間はテレワークする親が、夜は宿題をする子どもが、と共有する場合も使いやすいと感じました。

ノートPCとはHDMIケーブル1本で接続できるので、子どもでも接続は簡単です

実際にGWシリーズを使ってみると、のぞき込むような姿勢になりがちなノートPCと違って、画面が正面にあることで子どもの姿勢が良くなりました。視野角に合わせてか、自然と画面から離れて操作するのでタブレットのように近くで見るのが気になることもありません。

普段はノートPCの画面はオフにしてGW2780Tだけに表示するスタイルが便利。姿勢も自然に良くなります

もうひとつ意外だったのは、子どもがタブレットとパソコンを使い分けるようになったことです。GW2780Tを使ってみる前は、「大画面の液晶モニターでYouTubeの実況動画ばかりを見てしまうようになるのでは……」と心配しましたが、いざ使ってみるとYouTubeを見るときはタブレットで、勉強や調べもの、何かを作り込むときはパソコンで、と用途に合わせて使う端末を変えるようになったのです。大画面になることで勉強や創作がはかどるなら、親としても余計に環境整備したくなりました。

GW2780Tはオンライン学習やデジタル学習に効果的

オンライン学習にもGW2780Tが便利という点も発見でした。

我が家の場合、数年前からZoomでオンライン学習をしています。その際、GW2780Tをパソコンと接続して、OS側の設定で表示画面を「拡張」すれば、Zoomが全画面表示されていても調べ物がしやすく、質問があるときもZoomのコメント欄にURLをコピーできたりと、とても使いやすくなりました。クイズ形式の学習では、出題画面表示用のタブレットと回答用のスマホの2台を使った学習になるのが一般的ですが、GW2780Tを接続したパソコンなら画面も広く1台で十分対応できます。

オンライン学習のときはノートPCのカメラを使うことが多いため、OS側の設定で表示画面を「拡張」する表示スタイルが便利

さらに、子どもが習っている動画編集のオンライン授業では、パソコンを使ってZoomで先生とつながりつつ、そこにタブレットもつなげて画面共有し、Premire Rushで動画編集をしています。こちらもZoomの画面の中に表示される画面で解説されるので、GW2780Tのように画面が大きいと見やすく、学習効率がアップするのを感じています。

コロナ禍で登校できない時期、兄弟でオンライン学習を受ける家庭も多かったと思いますが、ノートパソコンの画面で視聴するにはやっぱり狭いと言わざるを得ません。GW2780Tは実売で2万円程度と思いのほか買いやすい値段で、もっと早くGW2780Tを買っておけば、もっとオンライン学習がスムーズだったな……といまさら後悔しています。

Zoomを使ったオンライン学習やイベントでは詳細までよく見えてGW2780Tのような大画面がとても便利

画素ピッチが大きいから圧倒的に文字が見やすい

今回24インチの「GW2480T」と27インチの「GW2780T」の両方を試しましたが、子どもは「絶対にこっちが良い」と最後は27インチしか使いませんでした。子どもに27インチは大きすぎるように思ったのでが、使い始めて見ると意外に違和感もなく、画面の高さ調整や傾き調整も自由にできるので、子どもの目線に合わせやすいと感じました。

子どもの感想としては、とにかく「画面が大きく、文字が見やすいのが良い」と言っています。確かに27インチのGW2780Tは画素ピッチが大きいため、13インチのパソコンと比べると文字サイズは約4倍、15.6インチと比べても約3倍のサイズになります。子どもが普段使っているノートパソコンもフルHD(1920×1080ドット)なので解像度は変わりませんが、ノートパソコンの画面サイズでフルHDを見ると、精細な分、アプリによっては文字がとても小さく表示されて見づらいこともあります。

大人でも、液晶が高精細だとかえって文字やアイコンが小さくなりすぎて、解像度を落として使っているという方もいるのではないでしょうか。GW2780Tを接続することで、解像度を変えることなく「文字やアイコンが大きく表示されるから、字が読みやすくなった」と感じたようです。

例えば、学校のプログラミング学習にも使うScratchでは、表示されるアイテム名の文字が小さかったのですが、数字やアルファベットが特に見やすくなったといいます。

小さな文字が多い「Scratch」の画面も、大画面のGW2780Tなら見やすい

長年はまっているマインクラフトでは、子どもいわく「謎解きゲームで狭いところにチェストがあるとき、画面が大きいとすごく見やすいんだよね。タブレットでYouTubeの動画を見ながらGW2780Tにマイクラを表示するとすごく解きやすくて最高」と熱心に説明してくれました。これも画素ピッチが大きいおかげだと思っています。

タブレットでYouTubeの解説動画を参照しながらGW2780Tで謎解きや建築すると快適らしい
コマンドを直接打ち込む時にも文字が大きく読みやすいのでスムーズ

子どもはPCゲームもよくやっていますが、大まかなメニューは日本語で表示されても、細かい部分は英語のままのゲームが多くあります。攻略本もないため、スペルを確認して、ネットで意味を調べるのですが、PCゲームは大画面を前提にしているのか、文字が小さく、パソコンの画面を凝視することもしょっちゅうでした。それがGW2780Tを使い始めてからは、小さい文字で悩むことがなくなって、スペル調べが楽になったのもうれしいようです。

私は写真やデザインの仕事に関わってきたので、これまで画面の解像度ばかり気にしていましたが、画素ピッチや文字の大きさのバランスを再考することになって、大人側も非常に勉強になりました。

フリッカーフリーやブルーライト軽減で子どもの目に優しい環境を作れる

GW2780Tが「目に優しいモニター」であることを、子どもが実感するのは難しいかなと思いましたが、本人も「目が乾かなくなった」と効果を感じていました。今回は特に「BenQ ScreenBar Plusモニター掛け式ライト」をセットで使ったのが良かったのではないかと思っています。

「BenQ ScreenBar Plusモニター掛け式ライト」は画面には光を当てずに手元を明るくしてくれる自動調光機能付きのLEDライト
液晶モニターの上に置くだけで、重りで手軽に固定できる。高機能で価格も手頃なのでセットでの購入がお勧め

GW2780Tは環境光に合わせて最適な明るさに自動調整してくれる「輝度自動調整機能(B.I.)」や、画面のちらつきをカットする「フリッカーフリー」技術を搭載しています。以前なら、土日などに長時間パソコンを使うと夜には目をこすっていましたが、GW2780Tを使い始めてからは、夜になっても目をこすらなくなりました。親がサポートしたり、本人が調整しなくてもいいのは非常に助かっています。

画面下部中央にセンサーを内蔵。「輝度自動調整機能(B.I.)」により明るさが自動調整されます
メニュー表示から「Eye Care」→「輝度自動調整」を選択し、「オン」にするだけでOK

また、子どもが平日パソコンに触る時間は、夜がほとんど。下校後に習い事に行き、夕飯後に宿題を終わらせて、やっと自由時間になってパソコンができます。そうなると、気になるのはブルーライトです。

一般的に「ブルーライトは目に悪い」という印象が強いようですが、実は影響については諸説あるようです。ただ、睡眠誘発ホルモンの「メラトニン」の生成を抑制することは分かっていて、夜に浴びると体内時計を遅らせてしまいます。つまり、夜寝る前に画面から強いブルーライトを浴びると寝付きが悪くなり、その結果、睡眠の質が下がり、翌日学校で眠い……という悪循環になるわけです。

BenQのGW2780TとGW2480Tは、ブルーライト軽減機能を搭載。これについても本人が「すぐ寝られるようになった」という感想も言っていて、親も実感しています。以前は布団に入ってもなかなか寝付きませんでしたが、最近はすぐに寝てくれて非常にありがたいです。ほかにも、先天的に色覚に特性がある場合も使いやすいよう「カラーユニバーサルモード」を搭載しています。

「親が子どもにしてやれるのは環境作りだけ」とよく言われますが、アイケアモニターのGW2780TやGW2480Tは、子どものICT環境を安全で快適にするのに十分に役立ってくれる1台だと実感しています。

赤池淳子

1973年東京都生まれ。IT系出版社を経て編集者兼フリーライターに。雑誌やWeb媒体での執筆・編集を行なっている。Watchシリーズでは以前、西村敦子のペンネームで執筆。デジタルカメラ、旅行関連、家電、コミュニティや地域作り、子どものプログラミング教育などを追いかけている。