こどもとIT
教育版マインクラフトが40人マルチプレイに対応!5周年の大型アップデート「GOAT Update」
2021年11月10日 06:45
2021年5月から教育機関以外へのライセンス提供がはじまった教育版マインクラフト。この11月で5周年を迎え、それにあわせて「GOAT Update」と呼ばれる大型アップデートが行なわれた。さらに、教育版マインクラフトでは、国際連合教育科学文化機関(UNESCO/ユネスコ)が共催し、世界的なコンテスト「GLOBAL BUILD CHALLENGE」も現在開催中だ。今回はこの2つの情報をお届けしよう。
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マルチプレイが最大40ユーザーまで拡大
教育版マインクラフトが5周年を迎え、GOATアップデート(1.17.30)が全プラットフォーム向けにリリースされた。その名の通り、GOAT(ヤギ)を筆頭にモブやアイテムの種類が増え、マルチプレイは最大40ユーザーまで拡大された。今まで30ユーザーしかマルチプレイできず、40人学級が多い日本の学校では教育版マインクラフトの利用をためらう教育者もいたが、これで解消されたといってよい。
ちなみに筆者としては、ウーパールーパーを愛でることができるようになったのが地味に嬉しい。
アップデートに関する詳しい情報は、公式サイトの記事をご覧頂きたい。これで教育版も、Java版/Windows 10版他と同じ1.17にアップデートされたことになる。今後のマインクラフト全体のアップデートにも注目だ。
グローバルコンテスト「GLOBAL BUILD CHALLENGE」とは?
システムのアップデートだけでなく、新しいワールドの追加、レッスンプラン、コンテストも継続的に行なわれているのが教育版マインクラフトならでは。ほぼ毎月、なにかしらのワールドが増えているので、追いかける方も大変である。
ここでは、現在開催中の「GLOBAL BUILD CHALLENGE 2021: PEACE WITH NATURE」コンテストと、このために提供された特別なワールド「UNESCO Global Building Challenge」を紹介する。
実は毎年、教育版マインクラフトを使って、「GLOBAL BUILD CHALLENGE」と呼ばれる世界的なコンテストが実施されている。今年はユネスコが共催しており、持続可能な社会/自然との共生をテーマとした内容となっている。
このコンテストに参加するためには、レッスンを実施するためのガイドを参照するのが良い。指導計画は日本語でも提供されており、事前学習で使える動画「What is sustainable development?(持続可能な発展とは何ですか?)」の紹介や、児童生徒たちのチーム分け、ディスカッションの進め方などがまとめられている。
SDG'sへの理解を深めた上で、教育版マインクラフトに用意されたワールドを使い、建築に取り組むという流れになる。
「UNESCO Global Build Challenge」のワールドを覗いてみよう
それでは、コンテストのベースになるワールドを覗いてみよう。
「ライブラリー 」- 「主題キット」 -「気候と持続可能性」から「UNESCO Global Build Challenge」を選び、世界を生成しよう。
ワールドが開くと、どうやらUNESCOの会議場に招待された様子。ガイドのNPC(Non Player Character、ワールドの案内や問題を出題するキャラクターのこと)に話しかけてみよう。テキストも日本語化されているので、先生方の負担も少ないだろう。漢字の読みに不安のある子は、テキストを読み上げてくれるイマーシブリーダーの機能を利用するとよい。
Build Challengeに向けて、特別なゲストが招待されている。スピーカーの皆さんの話にまず耳を傾けよう。
再びNPCに話しかけると、ビルディングの会場にテレポートされる。ここから先はそれぞれのチームによる建築の腕の見せ所となる。森林かサバンナのどちらかを選んで取り組んでいこう。
コンテストへの応募にはワールド紹介動画が必要
GLOBAL BUILD CHALLENGEへの応募は、18才未満の場合、保護者や教師が専用の応募フォームから行なう必要がある。
フォームから応募すると、動画のアップロード方法がメールで送られてくる。このコンテストは作ったワールドそのものではなく、短いプレイ動画が必要になるので、録画と編集も練習しておきたい。
今回のチャレンジは、最終締め切りが11月19日と残された時間は短い。ただ、仮に間に合わなくても、このようなテーマを授業に取り入れる価値は高いと思うので紹介させてもらった。ぜひ、指導案を含めて全国の学校でうまく活用して頂きたい。この11月に開催されているCOP26を筆頭に、SDG'sに関連する話題は身近なものになっている。児童生徒たちが理解を深めるよい学びを提供できるはずだ。
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