こどもとIT

GIGAスクール構想に対応した『できるGoogle for Education コンプリートガイド 導入・運用・実践編』が12/17発売

書籍の内容でわからないことがあれば、無料の電話サポートが受けられるのも、学校関係者にはうれしいポイントだろう

GIGAスクール構想の1人1台端末として、Chromebookを選択した学校が増えている。またWindowsやiPadを導入した学校でも、Google Classroomなどを含む「G Suite for Education」の利⽤が広がりつつあるという。その一方で、使い慣れないGoogleサービスの管理や運用に不安を覚える学校関係者の声も多く聞く。

そんな学校現場のGoogle活用に役立つ書籍『できるGoogle for Education コンプリートガイド 導入・運用・実践編 増補改訂2版』(株式会社ストリートスマート、できるシリーズ編集部)が、2020年12月17日に発売された。

本書は「Google for Education」の導入から管理運用、授業までの実践まで、一連の流れをわかりやすく紹介している。

なかでも特徴的なのは、多くの教育関係者の課題となっている導入時のドメイン取得や管理コンソールについても取り上げ、丁寧に解説。いつ、何を、どこから始めれば、導入をスムーズにできるのか理解できる。

第2章「G Suite for Education」の導入より一部抜粋

また巻末には付録として、ClassroomやJamboardなど「G Suite for Education」のサービスがどのように授業で活用できるのか、教科ごとに紹介している。「中2数学 Jamboard とGoogleドキュメントの組み合わせ活用例」「小6国語 Googleスライド活用例」など具体的な学習を取り上げ、初めてGoogleの各種サービスに触れる教育者にも、どのような授業が実践できるのかイメージしやすくなっている。

教科ごとの「活用事例」より一部抜粋

ほかにも、「G Suite for Education」のアプリを使って課題提出や採点、集計できる方法や、協働学習での活用、さらには校務を省力化する方法まで、学校現場で役立つさまざまな使い方を紹介。全51レッスンが収録されている。

学校現場の1人1台環境は、始まったばかり。これから学校生活や授業でICTを活用していくためには、まずは教育者がGoogle for Educationを使って、“やってみる”ことが大切だ。ぜひ本書を手に取って、現場の活用を進めてほしい。また「こどもとIT」でも今までChromebookの導入校や、「G Suite for Education」の活用などを取材している。こちらの記事も参考にされたい。

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神谷加代

こどもとIT編集記者。「教育×IT」をテーマに教育分野におけるIT活用やプログラミング教育、EdTech関連の話題を多数取材。著書に『子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由 「21世紀型スキル」で社会を生き抜く』(共著、インプレス)、『マインクラフトで身につく5つの力』(共著、学研プラス)など。