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初開催!教育版マインクラフトによる世界規模のチャンピオンシップ「Minecraft Education Global Build Championship」、作品募集がスタート!

年に一度のマインクラフトの祭典「Minecraft Live」が2020年10月3日(アメリカ現地時間)に開催された。そこで発表された情報によると、米マイクロソフトは、教育版マインクラフトを用いたグローバルチャンピオンシップ「Minecraft Education Global Build Championship」を初開催する。同日、マイクロソフトのブログでも詳細が発表された。

写真はマイクロソフトのブログより

同イベントは、世界中の教育機関で休校やハイブリッドラーニングが続くなか、子どもたちが楽しめるオンライン学習の機会創出をめざして開催される。子どもたちは1~3名までのチームを形成し、与えられたテーマに対して課題解決のためのアイデアをマインクラフトの共同建築でデザインし、表現する。その後、完成した建造物の紹介動画と簡単な説明を記載したスライドを提出するという流れだ。

応募期間は、2020年10月3日から11月6日(世界標準時)まで。入賞者は、2020年12月4日に発表が予定されており、マインクラフトのマーケットプレイスで使用できる「Minecoins」や、武器などの「Minecraft Gear」が賞品として用意されているようだ。

共同建築のテーマは、野生動物と人間が共存できる健全な世界をマインクラフトで表現する、というもの。

この9か月ほど、人々は健康を守るために孤独な生活を強いられている間、野生動物は活発に動くようになっています。たとえば、クジラは船の数が減ったので移動パターンを変更したり、海ガメはビーチに人がいなくなったことで記録的な数の卵を産んだり、さらには、野生のサルは街の道中まで来るようになりました。このような話は、私たちに何を問いかけているでしょうか。もっと動物が住みやすい世界にするためには、人間の環境をどのように変えていくべきでしょうか。もし、動物が人間の環境の中で自由に動きまわるようになったら、どうなるでしょうか。人間と動物の両方にとって住みやすい環境を設計して、デザインしてみよう。

「Championship Prompt」より

ちなみに、「Minecraft Education Global Build Championship」の参加については、参加申込などの詳細が説明されるワークショップも2020年10月14日午前8時(アメリカ西海岸時間、日本時間2020年10月15日0時)に開催される。ワークショップへの参加申込みはこちらから。詳しくは、登録完了メールでカレンダーに招待されるようなので、そちらを参考にされたい。

【Minecraft Education Global Build Championshipへの参加方法】
1. 登録する
1〜3人でチームを作って登録し、ルールを読んで、提出資料をダウンロードする。18歳未満の生徒は、登録時に保護者や教育者の名前も必要。

2. 建築する
創作のプロンプトを元に、提供されたワールドのテンプレートを使ってチームで共同建築。教育者向けのガイドも用意されている。

3. 提出する
完成した建造物の短い紹介動画と、提供されたPowerPointのテンプレートに簡単な説明を記入する。

折しも、日本でもデジタルものづくりコンテスト「Minecraftカップ 2020全国大会」が2021年2月21日に開催され、現在は作品募集の期間中だ(11月23日が締め切り)。同コンテストの今年のテーマは「未来の学校」で、18歳以下を対象にした個人戦となる。こちらのコンテストもまだまだ制作時間があるので、詳しくはこちらを参考にされたい。

神谷加代

こどもとIT編集記者。「教育×IT」をテーマに教育分野におけるIT活用やプログラミング教育、EdTech関連の話題を多数取材。著書に『子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由 「21世紀型スキル」で社会を生き抜く』(共著、インプレス)、『マインクラフトで身につく5つの力』(共著、学研プラス)など。