こどもとIT
マイクロソフト、Chromebookに対応した教育版マインクラフトのベータ版を公開
2020年7月2日 12:22
プログラミング教育や協同学習のツールとして学校で活用されている教育版マインクラフト「Minecraft: Education Edition」。これまではWindows 10やmacOS、iPadでの利用が可能であったが、いよいよChromebookでも楽しめる日がやってきそうだ(リリース時期は未定)。Chromebookは近年、日本の学校でも導入が広がっており、多くの子どもたちが教育版マインクラフトで学べることに期待が高まる。
Minecraft: Education Editionの公式サイトで発表された情報によると、Minecraft: Education EditionのChromebookベータがリリースされ、公開ベータテストが開始された。Office 365 Educationのアカウントを持つユーザーなら誰でも参加可能だ(Minecraft: Education Edition Get Started pageで、対象かどうかを確認することも可能)。
公開ベータテストとは、ゲームやソフトなど製品を正式にリリースする前に、一般のユーザーに使ってもらいながら不具合やバグを修正すること。Minecraft: Education EditionもChromebookバージョンの正式リリースを前に、教師や生徒たちにベータ版を試してもらいながら、発見した問題の修正に対応する。世界中の教室にあるChromebookでMinecraft: Education Editionが問題なく作動するよう、教師や生徒からのフィードバックに協力してほしいと公式サイトで伝えている。
Chromebook ベータの「Minecraft: Education Edition」は、Google PlayストアからAndroidアプリで入手可能。このバージョンでは、Windows、macOS、iPadのバージョンに加え、クロスプラットフォームマルチプレイヤーと同じ機能を提供している。Chromebookのデバイス要件については下記の通り。
【Chromebookデバイス要件】
・ChromeOS バージョン: M83以降
・ストレージ: デバイス上のアカウントごとに350MBの空き容量(約220MBのアプリケーション+ワールド用のスペース)
・CPU/メモリ: ベータからのフィードバックを元に決定
※デバイスは、管理されたPlayストアアプリをサポートしている必要がある。AndroidアプリをサポートするChrome OSシステムは以下を参照。
https://www.chromium.org/chromium-os/chrome-os-systems-supporting-android-apps
また、今まで教育版Minecraftにはなかったが、「Minecraft Bedrock Edition」に登場するキツネ、ミツバチ、養蜂箱、ハチミツブロックなどもChromebookベータに追加された。ほかにも、コンピュータ科学や数学、科学などレッスンで使うワールドを保存できるライブラリーも、レッスンごとにタグ付けできるようになり、検索や発見がしやすくなったという。さらに来月には新しい機能やコンテンツなども追加されるようだ。
ちなみに、今回のMinecraft: Education Editionのベータ版はChromebookだけでなく、macOS、iPad、Windowsバージョンも公開されている。各バージョンにおけるベータ版のインストールについては、下記のページで確認を。
https://minecrafteducation.zendesk.com/hc/en-us/articles/360044965811
注意したい点は、ベータ版で開いたワールドは、以前のバージョンのMinecraft: Education Editionでは開けないため、macOS、iPad、Windowsのベータ版をダウンロードする前にはバックアップを取っておく必要があることだ。なかでも、Windows ストアバージョンが既にインストールされている場合、ベータ版の Windows デスクトップバージョンをインストールするとワールドを失う可能性があるため注意が必要だ。すでにMinecraft: Education Editionのユーザーがベータ版を試す場合は、これまで作成したワールドのバックアップを忘れないでほしい。