突然の雨から大切なカメラを守るにはシャワーキャップが手軽で便利、というのは昔からの豆知識ですが、すでに降り続いている雨の中、シャワーキャップ1枚で飛び出すのは心許ないですね。
そこで、雨天時の撮影に便利なモンベルの「カメラレインカバー」をご紹介します。一眼レフ用のレインカバーは他社からも様々なタイプが販売されていますが、この製品の最大の特徴は、ハイドロプロという高耐水圧防水コーティング地を採用している点です。単に表面で水を弾くだけの「撥水」とは違い、縫い目には防水テープが貼られるなどより高い防水性を保っています(注:完全防水ではありません)。サイズは高さ25×幅26×奥行き23cmで、レンズ長120mm程度の一眼レフに対応します。
上部にはスリットがあり、ストラップを付けたままの装着が可能です。スリットは2回巻き込んでべルクロで留める方式で、両端からストラップを出します。さらにストラップからの水の浸入を最小限に抑えるために、付属のネオプレンパーツをあらかじめストラップに取り付けておきます。
使い方は簡単。下の開口部からカメラを出し入れするだけです。裾にはドローコードが入っており、移動時には絞ってカメラ全体を覆い、シャッターチャンスを待つ間はドローコードを開放していつでもカメラを取り出せるようにしておきます。降雨時にカバーを外せばもちろんカメラは濡れますから、拭き取り用のタオルも用意しておきましょう。
他社製品の中にはカバーを付けたまま撮影できるものもありますが、やはりどうしても使い勝手はいまひとつ。レインカバーを付けたまま、もぞもぞとファインダーを覗くのが苦手な筆者は、これまで雨天時はカメラにタオルやレジ袋をかぶせて持ち歩き、撮影の際には多少の雨なら潔く打たれていました。モンベルのカバーも使い方としては同様ですが、カメラの出し入れがスムースにできる分、手早くシャッターを切ることができます。雨の中、それなりの枚数を撮れるのではないでしょうか。
天候に関わらずフットワーク軽く撮影をしたいお手軽スナップ派には、ぜひおすすめです。
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裾のドローコードを引けばカメラ全体を包み込むことができます |
下部が大きく開くため、カメラの出し入れが簡単です |
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カバーは20cmほどの棒状に畳んで持ち歩くことができます。重量は60gです |
ネオプレンパーツは、ストラップからの水の滴りを防ぎます |