コンデジでマクロ・ワールドへ
マクロ撮影モードを活用して被写体にグッと寄ってみましょう!
今回は、コンパクトデジカメ(以下コンデジ)の『PENTAX WG-10』を使ってマクロ写真に挑戦しましょう!
マクロ写真というと、一眼レフなどの上級機材で高いレンズを使わないと撮れない写真のように思っている方もいると思いますが、実はコンデジでも気軽に撮れてしまうのです。
最近のほとんどのコンデジにはマクロ撮影用の機能が付いています。機種にもよりますが、チューリップのマークで表されていることが多いです。この機能を使うと、通常のAF(オートフォーカス)モードよりも被写体に近付いて写真を撮ることができるのです。
風景や人物を撮るときはあまりないと思いますが、かわいい小物や美味しそうな料理などを撮ろうと近付いたときに、ピントが合わなくて苦労したことはありませんか?
それは、被写体とカメラ(レンズ)が近過ぎて、カメラに「こんなに近かったらピントを合わせられないよ!」と、怒られてしまっているのです。
“最短撮影距離”という写真用語がありますが、これは、撮影機材がどこまで被写体に近付けるかの距離の限界のことで、この限界を超えて近付いてもピントは合わずにボケた写真か、撮りたい被写体の後ろにピントの合った写真ができあがってしまいます。
そんなとき、マクロ撮影機能を使えば、カメラと被写体の距離をグッと縮めてくれます。
また、今回使用した『PENTAX WG-10』は通常のマクロ撮影機能の他に、さらに被写体に近付ける‘1cmマクロ’という機能を搭載しているので、被写体にくっつく位まで近寄った迫力のある写真も撮ることができます。
いかがですか? いつもよりもちょっと近付いて撮るだけで、イメージの違う写真になりますよね。特に桜のようなひとつの花が小さい被写体は、花の集合体を撮るか、そのなかのひとつの花に注目して撮るかでムードが大きく変化します。
料理を撮る場合も、料理の全体がわかるようにお皿まで入れて撮ってもいいのですが、一番美味しそうなところにグッと寄ってみると、また違ったイメージの写真に仕上がります。
マクロ機能を使うことで今まで撮れなかった写真が撮れるようになるのはもちろんですが、被写体のどの部分を切り取って画面に収めるかを考えることは写真の上達に繋がりますので、もっともっとステキな写真を撮るためにも、コンデジのマクロ機能を使いこなしてみましょう!
PENTAX WG-10