第10回 「フォトブックをつくろう」編 その3

さて前回は、アスカネットのフォトブックのお話をしたよね。
今回は大事な編集の話をしたいと思います。
フォトブックをつくるヒントになると思います。
一緒に考えていきましょう。

写真を選ぶ時は、このように細かく紙にプリントをしてみよう。
こうやって紙にだすと、頭の中で思い描いているものより具体的にイメージがしやすいので、オススメだよ。
迷ったカットがあったら、どっちにするのか比べるのにもいいでしょう。

わざわざ紙にプリントしてから写真を決めるなんてめんどくさいと思っている人はたくさんいると思う。でもね、この方法が一番正確なんです。

写真をセレクトしたら、実際に1枚1枚もう少し大きい大きさにプリントしてみよう

このように並べ方、選ぶ写真でだいぶ印象がかわるよね。
写真っておもしろいなって改めて思う。

右の写真のようにリンゴのみの写真を1枚入れるだけで、写真にゆとりが生まれ、より想像をさせてくれる。

ここでフォトブック作成サイトにアクセスし、画面を開いてみます。

さてフォトブックに使用する写真がだいたい決まったら、画像を取り込み、まずは表紙から決めて行こう。
やはり表紙の写真は、これぞ!っというインパクトのあるものを選ぼうよ。
そして、表紙の写真と何かヒントになるつながりのものを裏表紙に使おう。
余白の部分を“余黒”にすると、写真がしまった印象になるよ。
また余白、“余黒”がないと、より写真をダイナミックに見せることができる。
決まったら、タイトルと名前をいれよう。

次に、表の次のページは1ページ目なので、始まりを想像させる写真を入れてみよう。
このように左を向いている人が写っている場合は、右ページに入れると、ページのおさまりがいい。

左ページに入れてしまうと、空間もなく、緊張感のある、窮屈な写真にみえてしまう。

それからこのように左右に並ぶものは、何らか関係性をもってくれるものを並べてみよう。
こうやってみるとおもしろいよね。
また先ほどのように、余白があるものとないものとでは、印象が変わってくるよね。
レイアウトによって、印象が全然変わるので、じっくり考えながらつくっていこう。

また横位置の写真を1枚でみせたいときには、このように左右のページを使って、1枚でみせると、どど〜んとダイナミックで迫力があるよ。

また最後の締めは終わりを感じさせる写真で静かに終わらせよう。

このように組む写真や並べ方によってフォトブックの印象が全く変わってくるよ。
是非ためしてみてね。

アスカネット http://www.asukanet.co.jp/main/index.html

(2012/8/3)
岐阜県生まれ。名古屋造形大学卒業後、講談社写真部を経て、松本明彦氏に師事後独立。
現在、広告や雑誌等の撮影の一方、展覧会での作品発表も多数。
優しくかわいく綺麗な世界感を得意とする、新進気鋭の若手女性フォトグラファー
デジタルハリウッド大学非常勤講師。
HP:http://wakakojet.com Twitter:@wakakojet