第3回 写真はパソコンに入れておくだけじゃもったいない!
「プリント」編

デジタルカメラでお気に入りの写真が撮れたら、友達に見せたりプレゼントしたい!なんて、誰もが思うことでしょう。でもそんなとき、データで渡すだけじゃ味気ないよね。

そう思っているあなたにこそ、実際に写真をプリントするのがおすすめ。用紙を一工夫するだけで、かわいくおしゃれに楽しめる!

というわけで今回は、プリンター専用紙に限らず、色々な紙を使って、写真印刷を試していきたいと思います。用意したのはこんな紙です。

左から マーメイド紙/伊勢和紙/トレッシングペーパー/フリークラフトペーパー。

では、さっそくそれぞれの紙に実際に写真を印刷してみましょう。

マーメイド紙

斤量:160g
購入先:伊東屋 銀座店
価格:A4 1枚42円

水彩画などでよく使用されるマーメイド紙は、厚手のマット(非光沢)紙。プリントすると、写真なのに絵画っぽくみせることができます。

タントセレクト紙

斤量:100g
購入先:伊東屋 銀座店
価格:A4 1枚36円

マーメイド紙と同様、マット系の用紙で、こちらは絵画っぽい魅せ方になります。拡大してみてわかるように、まるでキャンパス布に油絵を描いたかのような、リアルな仕上がり。個人的に特に面白いなあと思った紙でした。

伊勢和紙(雪色)

薄さ:0.25mm
購入先:伊東屋 銀座店
価格:A4 10枚入りパック 350円

伊勢和紙でのプリントは、プロの写真家さんにも定評。こちらはちょうど使用していたプリンターに対応している写真用の和紙がありました。和紙のざらざらとした質感が出て、落ち着いた雰囲気になります

半紙

自宅にあったもの

お習字用の半紙。ざらざら感があります。写真の立体感はとぼしくなるのが、逆におもしろい。

トレーシングペーパー(トチマン

斤量:135g
購入先:伊東屋 銀座店
価格:A4 10枚入りパック 997円

トレーシングペーパーはむこう側が透けて見える紙です。プリントすると透明感のある写真になりました

OHPクリアフィルム(too)

購入先:自宅にあった
価格:A4 5枚入り 840円

透明度の高いフィルムにプリントしてクリアーな仕上がり。夜景などを印刷し、窓などに飾って裏からライトを当てると、面白い演出になります。上の作例では窓に貼り、外光が差し込んだところを撮影してみました

フリークラフトペーパー(トチマン

斤量:70g
購入先:伊東屋 銀座店
価格:A4 100枚入りパック 480円

次にフリークラフトペーパーで印刷をしてみました。特に上記のような、モノクロ写真を印刷する時にオススメしたい。フリークラフトペーパーが茶色なので、モノクロ写真になるのではなく、少しセピアっぽくなって、味があるように見え、なかなか面白い。
EPSON PX-404A

いかがでしたか。ご覧いただいたように、プリントする紙の印象によって、写真の見え方や印象が変わります。紙によって、写真が意図した表現を伸ばすこともできます。おもしろいでしょ?

今回使用したプリンターはエプソンのカラリオシリーズ、PX-404Aです。写真のプリントには発色のいい染料インクと見た目の発色に近い顔料インクがあります。写真の表現を高める上では、インクの種類なども考慮していくのがよいでしょう。

是非試してみてね。

次回はプリントしたあとの行程を解説していきたいと思います。オシャレに写真と付き合おう。

(※)メーカー指定外の紙を使用すると故障の原因になることがあります。メーカー保証の対象外となりますので、自己責任でお願いいたします。

 

(2012/3/9)
岐阜県生まれ。名古屋造形大学卒業後、講談社写真部を経て、松本明彦氏に師事後独立。
現在、広告や雑誌等のタレント ファッション ビューティーの撮影の一方、展覧会での作品発表も多数。
優しくかわいく綺麗な世界感を得意とする、新進気鋭の若手女性フォトグラファー
女子美術大学、デジタルハリウッド大学の非常勤講師。
HP:http://wakakojet.com Twitter:@wakakojet