日本マイクロソフトによる初心者向けのVRアプリ開発ハンズオンセミナーが6月23日に行われました。
本セミナーは、Unityを用いたVRアプリの作成を体験できるもので、初開催となる今回はVRアプリ開発未経験の学生18名が招待されました。使用機材としてはWindows Mixed Reality イマーシブヘッドセットや、Kaby Lake-G搭載の最新NUCなどが用意。イベントにはPC情報サイト「DIGITAL DIY」が協力し、講師は株式会社ホロラボが担当しました。
開発機材として用意されたWindows MR イマーシブヘッドセット(Acer製)とKaby Lake-G搭載のNUC「NUC8i7HVK」 セミナーの冒頭、日本マイクロソフトの毛利 健氏がWindows Mixed Realityの概要やアプリの開発方法、そして機材として用意されたNUCについて解説。用意されたNUCはAMD製のGPU「Radeon RX Vega M GH」を搭載したモデルで、小型ながらMax-QのGeForce GTX 1060を超える性能、フロントのHDMIを含めた計6ポートの外部出力など、VRのプレイや開発に最適とのことです HDMI端子×2、DisplayPort端子×2、さらにDisplayPort出力に対応したtype-C端子と、出力が充実のNUC VRアーティストのせきぐちあいみ氏もゲストで登場、学生と一緒に開発を体験することに。アプリ開発を通じて新しいインスピレーションを得てほしい、と話しました セミナーの講師を担当するのは、株式会社ホロラボの加藤広務氏。正味2時間程の時間の中で、Unityを用いてVRペイントアプリを作成、実際に動かすところまで進めます。
ホロラボの岩本義智氏、江口将史氏、檜山正樹氏らがチューターとして参加 Windows MRを触るのは初めての参加者が多数。イマーシブVRの世界に興味津々といった様子でした 最初はWindows MRの操作に慣れるためのハンズオンの時間が設けられました。マインクラフトを起動して遊ぶ参加者も Unity本体や、UnityでのWindows MR開発に必須となる「MixedRealityToolkit-Unity」などは最初からPCにダウンロード済み 今回作成するVRペイントアプリ。ソースコードは加藤氏のGitHub上で公開されています MixedRealityToolkit-Unityをインポート Unityのプレイモード時のUI色変更など、開発が捗るTIPSも UnityでWindows MR イマーシブヘッドセットの動作が反映 ペンを制御するスクリプトを入力。本来は自身で“写経”するのが望ましいですが、時間の関係でGitHub上のソースをそのまま使いました VR空間上に線を描画できるペイントアプリができました ペイントアプリならばペンの色が変えられなければ、ということで、カラーパレットを実装していきます パレットに触れた際にペン色を変更したいので、パレットに当たり判定を設定 カラーパレットを使ってペン色を変更できるようになりました セミナーでは、途中で詰まってしまった人たちに対してもチューターが丁寧に指導していたほか、順調な人は配布資料を見ながら自分でどんどん開発を進めていっており、時間が足りず具体的な解説がなかった消しゴム機能の実装まで完了している参加者も見受けられました。
今回が初回となったセミナーですが、すでに第2回、第3回の実施も決定。9月8日(土)と9月15日(土)に開催予定で、すでに募集が開始されています。