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AR始まった! iPhoneやiPadで今すぐ試せるオススメARアプリ11選
iOS11のARkit対応アプリを厳選!
2017年10月17日 09:00
iOS11から採用された、AR対応アプリが作れる開発者向けキット「ARkit」。App Storeには新OSのアップデートと同時に、早くもARkit対応アプリが続々公開されていて、最新の「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」はもちろん、「iPhone 6S」以降のiPhone、iPadでARが気軽に楽しめるようになっている。
例えば経路検索アプリ「NAVITME」では、駅の立体構造をARで表示できる機能を追加。また不動産検索アプリの「HOME'S」や「SUUMO」にも、部屋の間取りを計測できる機能が追加されるなど、一部の定番アプリがARに対応したほか、新作アプリも続々登場中。
今回はその中からiOS11にちなんで、おすすめの11本を紹介する。
ARブロックを積み上げて3Dを作成「Makebox AR」
ブロックをリアル空間に積み上げていく感覚で3Dモデルが作れるツール。ドット絵の立体版といった感じで、色を変えつつブロックを360度好きな方向に重ねることで形を作っていく。気に入らなければブロックを壊して、1つ前に戻すことも簡単。
日替わりで出されるお題に挑戦してもいいし、自分で好きな形を作るのもありだ。出来上がった作品は専用サイトにアップしてシェアすることができ、VRゴーグルを付けて立体作品として鑑賞するといった楽しみ方も。モデルをobjファイルとして書き出し、他の3Dモデリングツールで応用したり、3Dプリンターで立体作品もできるなど、なかなか応用範囲の広いアプリだ。
自分の部屋を泳ぎ回る魚図鑑! 「AR TOUR ~OCEAN~」
今公開されているARkit対応アプリには、大きく分けて「知育・教育」「現実とは違う風景を撮影」「間取りや配置を考えるのに役立つ」などの傾向がある。中でも特に充実しているのが知育・教育系のアプリ。
そのひとつ「AR tour Ocean」では、空間を泳ぎ回る実物大の魚を間近で観察することができる。リアルな3D CGで再現された魚たちは、学研発行の学習図鑑「学研の図鑑LIVE」シリーズで使用されているもの。専門家の監修のもと作成されたというだけあり、姿形だけでなく泳ぎ方までかなりリアルに再現されている。
今見られる魚は全部で8種類で、マグロやマンタ、マンボウ、クラゲ、ウミヘビから巨大なジンベイザメまで、ランダムに登場。部屋の中を大きな魚たちが悠々と泳ぎ回っている姿はかなりの迫力だ。できることは観察することと、魚のいる風景を写真として残すことだけだが、これぞARという子供から大人まで楽しめるアプリになっている。
かわいいあおむしを育てよう「わたしの はらぺこあおむし AR」
デベロッパー:StoryToys Entertainment Limited
価格:360円
これも子供向けのアプリで、エリック・カール作の人気絵本「はらぺこあおむし」に登場するあおむしを、テーブルの上などで飼うことができる。木からりんごを落として食べさせたり、宝箱からシャボン玉やボールを取り出して遊んだり、切り株で眠らせたりしながら、タマゴから孵ったあおむしがやがて蝶へと成長していく様子を見守るというもの。
育てゲーというにはシンプルすぎるが、画面を覗き込むと絵本の世界が広がっている様に子供はきっと喜ぶはず。絵本同様カラフルなアニメーションがとにかくかわいらしく、子供だけでなく大人も癒される内容になっている。
ARで星座観察もわかりやすく「スカイ・ガイド」
デベロッパー:Fifth Star Labs LLC
価格:360円
定番の星座早見盤アプリが、ARkitで進化。空にカメラを向けるだけで、そこにあるリアルな風景と星、星座を重ねて観察できる。これまでもiPhoneを空に向けて星座の位置を確認することはできたが、ARkitによってそこに現実の風景を重ねられるようになったことで、より位置がわかりやすく、探しやすくなった。明るい日中の空はもちろん、夜空に重ねて星を楽しむ際も、実際の建物や山脈が目印になるからだ。
さらに、ひとつひとつの星をもっとじっくり見比べたい人には、超高解像度ズーム、50倍表示、さらに詳細な星座表が利用できるアドオンの「SUPERMASSIVE」(年額1150円)も用意されている。また、Apple Watchにも対応。国際宇宙ステーションが通過するタイミングや、流星群などの天文イベントを通知してくれる機能等が利用できる。
ドラゴンちゃんかわいい!「Follow Me Dragon」
デベロッパー:By The Virtual Reality Company
価格:240円
オスカーの受賞歴もあるロサンゼルスのスタジオが制作した、かわいくてやんちゃなドラゴンを愛でるアプリ。起動すると地面やテーブルの上に、目のクリッとしたかわいいドラゴンが現れる。ドラゴンは撫でたり、ダブルタップしたり、ボールを投げて遊ぶといった動作にあわせて、跳んだり跳ねたり、声を出したりと、様々な表情を見せてくれる。またドラゴンを好きな色にカスタムしたり、ピンチ操作で大きさも自由自在に変更することが可能。
飛んだり転がったりする様子をアプリ上で写真やムービーに記録でき、そのままSNSでシェアすることもできる。今は未だ一緒に遊ぶだけで、育てゲーのような要素はないが、今後の拡張を期待したくなる。それくらいドラゴンのかわいさが際立つアプリだ。
現実にエフェクトを加えるカメラ「ARトイカメラ」
今や定番のカメラアプリとなっている「SNOW」のような感覚で、リアルな風景に様々なエフェクトを重ねて写真や動画が撮影できるアプリ。もみじ舞い散る紅葉シーンをはじめ、雪や雨、花や蝶、さらには円やドルのお札まで、様々な「降らす系」のエフェクトが用意されている。
単に現実にエフェクトが重なっているだけでなく、ちゃんと地面が認識されているので、降るだけでなく、どんどん降り積もっていくのがおもしろい。ほかにも燃えさかる炎の中や、RPGのレベルアップ時のような光の演出、足下にたくさんの鳩やペンギンを配置するといった演出、マイクに向かって話した言葉が立体的なフォントになって画面に現れる演出など、ちょっとほかにはないユニークなエフェクトが多数利用できる。
現実にイルミで落書きしちゃう「LightSpace - 3D painting in AR」
デベロッパー:Logical Animal, LLC
価格:無料
ARkit対応のアプリの中には、何もない空間に絵や文字が描けるといった種類のものも多い。タッチ操作で描くもの、iPhoneを動かして描くものなど描き方は様々だが、描いた絵や文字がちゃんと空間に止まっていて、iPhoneを動かして横から見たり、回り込んで見られるようになっているのがARならではだ。
この「LightSpace」もそうした空間に描けるアプリのひとつだが、描いた線に光ったり、スパークする演出が加えられているところがポイント。たとえば夜、街路樹をなぞって光る線を描くと、まるで街路樹にイルミネーションが点灯しているような風景になる。絵が空間に止まっているだけでもおもしろいが、さらにイルミネーションのように光ったり、花火のように火花をスパークしたりするので、楽しさが2倍だ。
スパ○ディと記念撮影しよう! 「Holo」
実際にはそこにいないはずの人物や立体モデリングされたキャラクターと、一緒に写真や動画が撮れるアプリ。現実の風景にARな人物&キャラクターを重ねられるだけでなく、その大きさや立っている位置、身体の向きといった配置を、風景にあわせて自由に動かせるのが特徴だ。
大きさや位置を微調整することで風景に溶け込み、まるで本当にそこにいるかのような、リアルでおもしろい写真が撮れる。使えるキャラクターはあのスパ○ダーマンをはじめ、コスプレをした人からチアガール、奇妙な動きをする動物までユニークな素材が、それぞれ複数のポーズが用意されている。どんな写真を撮ろうかアイデアをひねるのも愉しい。
インテリアをAR家具でコーディネート「RoomCo AR」
いわゆるインテリアコーディネートのシミュレーションができるアプリ。実際に販売されている家具のカタログから欲しいものを選び、ARを使って部屋に配置してみることができる。カタログにはFrancfrancや無印良品、IDEE、大塚家具、ディノスなど、人気ブランドの家具が並び、いずれも実物大でモデリングされているので、部屋に置いたときのサイズ感やほかの家具とあわせたのときの雰囲気など、本気のシミュレーションが可能。ショップの店頭でもできない、異なるブランドの家具同士のコーディネートも試すことができる。重くて動かしにくい家具の向きも、ARならラクラク変更できるのがうれしい。
iPhoneカメラだけで長さを計測「AirMeasure - AR Measuring Kit」
その名の通り様々な場所をメジャーで測れるアプリ。カメラで映しだした風景の中の距離を、簡単に計測できる。
高さや距離があって、実際にメジャーをあてるのが難しい場所や、階段のように折れ曲がっている場所でもあっという間に測定が可能。ポイントからポイントまでを測る「Point+Shoot」のほか、複数のポイントをつないで計測できる「Floor Plan」や、人の身長を一瞬で測れる「Person's Height」など複数のモードがあり、各種計測以外にも空間に絵を描く、家具を配置するなど、ARが楽しめる機能を備えている。計測の精度に若干ムラがあるため、複数回測るのがおすすめだが、いろんな場所を測ってみたくなる楽しいアプリだ。
ARでダンス練習!「Dance Riarity」
ARの可能性を感じさせてくれる、ダンス練習用のアプリ。起動すると部屋にミラーボールが登場し、足下には男女靴を形取った足跡が。ここに足を併せて、「ワンツースリー」というかけ声にあわせて動かすと、ソーシャルダンスの基本ステップが学べるというものだ。
テンポを自由に設定でき、巻き戻しや早送りもできるので、ダンスは初めてという人でも無理なついて行ける。iPhoneの画面を見つつ、実際に自分の足を動かして覚えられるのがいい。YouTubeにアクセスして、見本のステップを動画でチェックでき、さらにステップアップしたい場合は、アプリ内課金で上級ステップを購入できるしくみになっている。
ARkit対応アプリにはこのほか、パズル系やシューティング系などのゲームも続々追加されている。いずれも手軽に楽しめるものばかりなので、ぜひApp Storeをチェックしてほしい。ただし、ARアプリはいずれもバッテリーを早く消費するので、バッテリー残量の少ないときには注意!