Hi there! みなさん、PC、使ってますか!? スマートフォンやタブレットでenough(十分)、なんて言う人もincrease(増加)してきているようだけれど、PCでしかできないことっていうのは、やっぱりまだまだso many(たくさんある)よね! 同じPCでもできること、できないことにdifference(違い)があるっていうのもas you know(ご存じの通り)。みなさんは、何を基準にPCをchoice(選択)していますか?
と、なんだか筆者自身、書いていて面倒になってきたのでこのへんでおかしな英語はやめるとして……、PC選びに当たっては、性能はもちろんのこと、付属しているソフトウェアで何ができるか、っていうのも重要ではないだろうか。“後でソフトウェアを追加すればいい”という考え方もあるけれど、自分のやりたいことを最初からできる(ソフトウェアがインストールされている)のなら、それに越したことはない。後でソフトウェアを追加しようとすると、どうしても割高だし、面倒になってしまいがちだからだ。
そういう意味で、今回紹介するノートPC「LIFEBOOK AH45/B2」は、筆者としては今やりたいことが、プリインストールソフトウェアでしっかりカバーされていると思った充実の1台。特に、昨今話題のVRに関連する360度動画を編集できたり、プライベート/ビジネス問わず人気の高い習い事であり、筆者も日々学んでいきたいと思っている英語・英会話を、かなり高度なところまでサポートしてくれるのがうれしい。
製品名 | LIFEBOOK AH45/B2 |
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CPU | インテル® Core™ i3-7100U プロセッサー 2.40GHz 2コア/4スレッド |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
メモリ | DDR4 SDRAM PC4-17000 4GB(最大16GB) |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 620(CPU内蔵) |
ディスプレイ | LEDバックライト付 広視野角 TFTカラーLCD(スーパーファイン液晶) |
画面サイズ | 15.6型ワイド |
画面解像度 | 1,920×1,080ドット |
ストレージ | 約1TB HDD |
インターフェース | SDメモリーカードスロット、USB3.1(Gen1) Type-C×1、USB3.0 Type-A×2、USB2.0 Type-A×1、HDMI出力端子、マイク・ラインイン・ヘッドホン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子(φ3.5mmステレオ・ミニジャック) |
無線機能 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠、MU-MIMO対応、Bluetooth v4.1 |
バッテリ容量 | リチウムイオン45Wh |
バッテリ駆動時間 | 約9.0時間 |
本体サイズ | 幅378.0×奥行き256.0×厚み24.7~26.4mm |
質量 | 約2.3kg |
Type-Cポート搭載で将来性バッチリ。キーボードの質の高さにも注目
では、LIFEBOOK AH45/B2はどんなPCなのか、簡単に特長を紹介しておこう。
AH45/B2は、LIFEBOOK AHシリーズのなかではミドルレンジに位置するスペックのノートPCだ。15.6型(フルHD解像度)というディスプレイサイズから考えると、積極的に持ち歩くものというより、自宅やオフィスにほぼ据え置きで使うタイプのPCとなる。
どちらかというと据え置きして使いたいタイプのAH45/B2。ツヤのある天板の質感は高い
CPUはデュアルコアのインテル®️ Core™ i3-7100U プロセッサーで、メモリは標準4GB(最大16GB)、ストレージに約1TB HDDを備える。Bluetooth、ギガビット対応の有線LAN、IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LANはもちろん搭載。その無線LANは複数台のネットワーク機器が同時通信しても速度が損なわれないMU-MIMOに対応し、一段階進化したネットワーク性能をもつ。
筐体サイズに余裕のある15.6型のノートPCということで、インターフェースは充実している。BDXL対応Blu-ray Discドライブ(またはDVD±R DL書き込み対応のスーパーマルチドライブ)に、最大512GBまで対応するSDカードスロット、4K解像度対応のHDMI出力に加え、2つのUSB 3.0ポート+1つのUSB 2.0ポート、そしてUSB 3.1(Gen1:5Gbps)のType-Cポートも1つある。
このType-Cポートは残念ながらPC本体の充電には対応しないが、最大転送速度5Gbpsという高速性能を活かして、USB 3.1接続のHDDやメモリ、その他外部のストレージ機器などを超高速で扱うことができる。Type-Cポートのみ備える新しいスマートフォンを所有している場合は、Type-Cケーブルによるスマートフォンの充電もスムーズに行える。
キーボードは、昨今ストロークの浅くなりがちなノートPCにあって、浅すぎず、しかし深すぎもしない約2.5mm。触れた瞬間は少しふわっとした感覚があるものの、キートップの中心から多少ずれて打ち込んでもまっすぐ押下されるようで、しっかりとした打鍵感で確実に文字入力をしていける。キートップが手前に向かってやや傾いていたり、キートップ中心が指先にフィットするよう凹んだ形状になっていたりと、打ちやすさへのこだわりはこれまで通り追求されている。
AH45/B2ではそれに加えて、最も打鍵力が強くなりそうなスペースキー近辺と、タッチタイプ時に人差し指と中指が担当するホームポジション付近のキー、そして力が比較的弱い小指、薬指が受け持つ左右一帯のキー、その3つのエリアごとに異なるキーの重さに設定しているという。各指に合った押下圧とすることで、タイピング中に疲れにくくなるし、腱鞘炎の予防にもなるだろう。ノートPCでは省略されがちなテンキーもしっかり用意され、キー入力に対する備え、こだわりは万全と言える。
サウンド面は、オンキヨー製のハイスペックなステレオスピーカーを搭載。上位機種のようにハイレゾ対応でこそないが、高音質なサウンドを実現している。映画など動画コンテンツを楽しむことも多くなる大画面ノートPCだけに、高品位なオーディオ機能はうれしいところだ。
フツーに360度動画を編集できちゃう「PowerDirector 15」
そんなAH45/B2を手に入れたら、ぜひとも活用したいのが「PowerDirector 15※」だ。高機能な動画編集ソフトウェアであるPowerDirectorは、従来のFMVシリーズにもたびたびプリインストールされてきたもの。今回のPowerDirector 15から、大きな目玉機能として360度動画の編集に対応している。
※プリインストールされるバージョンはPowerDirector 14だが、PowerDirector 15に無償アップデート可能
360度動画は、リコー「THETA」シリーズなどのカメラで撮影可能な全天球映像のことだ。THETAの場合は前後に2つのカメラレンズがあり、それぞれで同時に撮影した魚眼風の映像を合成処理することで、1つの全天球映像になる仕組み。YouTubeなんかで、ドラッグ操作で自由に視点を変えられる動画を見たことがある人も多いと思うけれど、THETAはそういう映像を簡単に撮ることができるアイテムなのだ。
ただ、簡単に撮ることができるといっても、その映像を“編集”するとなると、これまでは決定版的なPC用ツールが少なかった。THETAの場合は、公式のスマートフォンソフトウェアである程度編集できるものの、それでも本格的に作り込むには(操作性の面でも)荷が重い。360度動画をもっと気軽に、かつ本格的に編集できるPC用のツールを……というのは(個人的にも)けっこう切実な願いだったのだ。
そんなところへ、満を持して登場したのがPowerDirector 15。360度動画の取り込み、トリミング、他の画像や動画との合成、テロップの挿入など、基本的な編集操作が可能になっている。360度動画は、視聴者が全方位どこを見てもOKという自由さがある一方、製作者側が着目してほしいポイントがある場合は、どうにかしてそこに視聴者の注意を向けさせる必要がある。画像合成やテロップ挿入をうまく活用すれば、そうした課題にも対応できるだろう。
ちなみに、前回の LIFEBOOK UH75/B1の記事で紹介した360度の“爆走動画” は、このAH45/B2上で動作させたPowerDirector 15を使って編集したもの。手順としては、撮影した360度動画をいったんTHETAのPC用「基本ソフトウェア」で取り込み、編集可能な動画ファイルに変換。PowerDirector 15に読み込み、必要な部分のトリミング、結合をしてから、テロップと画像パーツの挿入、映像のフェードイン・アウトといった処理を施している。
PowerDirector 15では、自動生成される“シャドウファイル”という編集用一時データを内部的に使っていることで、動画編集という重い処理でもサクサク快適にこなせるのは360度動画でも同じだ。
PCにプリインストールされているソフトウェアというと「たいしたことないのでは?」と早合点する方も多いかもしれないが、PowerDirector 15の場合、「ここまでできるのか!」という驚きがある。
PowerDirector 15の仕様上、360度動画には特殊効果を加えるビジュアルエフェクトが使えなかったり、360度動画用のパーティクルエフェクトがまだ少なかったりはする。のだけれど、編集操作自体は通常の動画と変わることなく行える。「360度動画だから編集に特殊なスキルが必要」ということもなく、とっつきやすいのはうれしい限りだ。
テロップの挿入は、前回紹介した動画の作成で最も頑張ったところ。キーフレーム設定にこだわるほど(理想通りにいかなくて)泥沼にはまったりするが、それが楽しかったりもする
付け加えると、PowerDirector 15にはブレ補正機能もある。前回の自転車のシーンはかなりブレが大きかったと思うが、あのようなシーンをGoProなどのアクションカメラで撮影した時は、PowerDirector 15の「ビデオスタビライザー」機能を使うことで、一発でブレの少ない映像に仕上げられる。
【動画】ビデオスタビライザー機能の効果
残念ながら、360度動画に対してはブレ補正の機能は利用できないのだが(ブレ補正の処理が映像の外側部分をトリミングすることで実現しているため)、いずれにしても360度動画の編集機能やアクションカメラ映像のブレ補正機能は強力で、360度カメラとアクションカメラを適材適所で使い分けている人にとって、PowerDirector 15はまさに最適な編集ツールだと思う。
英語学習の予習・復習が効率よくできる「Learn to Speak English 12」
英語・英会話の学習をしたい、もっと上を目指したい、という人におすすめなプリインストールソフトウェアが、「Learn to Speak English 12」。製品版は9000円近くするという英語学習ツールがAH45/B2に丸ごとついてくるというのは、なんともお得な話だ。
仕事柄、年に数回ほど海外出張することもある筆者にとって、英語の習得(や英語への慣れ)は大きな課題の1つ。読み書きやリスニングは少しずつ進歩している気はするのだけれど、自分が発言しなければならない会話は苦手だ。とっさに言葉が出てこないので、取り繕おうとしてシドロモドロになってしまう。
これを克服するには、英語を普段から口に出して発音し、英会話そのものに慣れることが必要なのかもしれない。最近ではSkypeなどのビデオチャットツールを使ったオンライン英会話サービスもいくつかあるが、リアルな人を相手に、しかも時間を合わせてレッスンするなんて、相当の覚悟をもたないと踏み出せない。そんな消極的だから英語が上達しないんだ、という指摘はもっともなのだけれど……。
とはいえ、やっぱり相手への気兼ねや余計な緊張感で精神力を消耗することなく、自分に都合のいい時間にレッスンできるツールがほしい。などと思っていた筆者にぴったりだと思えたのが、このLearn to Speak English 12というわけ。
Learn to Speak English 12のメインコンテンツは、40種類ほど用意されたシチュエーションごとのレッスン。日常の「挨拶」から、海外出張の際に必ずクリアしなければならない「入国審査と税関」でのやりとり、「ホテルのチェックイン(アウト)」、場合によって発生しがちな現地の人との「ビジネスランチ」まで、筆者にとって必須のシチュエーションが網羅されている。
また、ある程度長く海外に滞在する人におそらく必要になる「アパートを探す」や「病院で」「仕事の電話」のようなシチュエーションも用意されている。海外滞在中に想定されうるあらゆるケースを事前にシミュレートできるだろう。
レッスンの内容は、そのシチュエーションでよく使われるであろう単語の確認と自身の発音のチェック、ネイティブスピーカーの発音を聞き取って正しいものを選ぶ問題、ストーリー仕立ての一連の会話をなぞって聞き取りと発音の練習をするものなど。
ネイティブスピーカーの発音を聞き取り、それに合うイメージや単語などを選ぶ問題
個々の学習機能を見ると、ものすごく実践的、というほどではないのだけれど、そのシチュエーションで必要とされる単語や話し方はしっかり把握できると感じる。これまで実際に海外で遭遇した「あるある」な会話パターンは随所にあるし、その時はいまいちはっきり理解できていなかったけれど、「もしかしたらこういうことを言っていたのかもな」と改めて思い出す会話もある。要するに、海外に行く前の予習と、帰ってきた後の復習にも最適だということだ。
肝心の「発声・発音」の学習という意味では、マイクで吹き込んだ自身の発音と、ネイティブスピーカーの発音とを比較して、評価してくれる機能がとても便利。さまざまな単語の発音について、その“ネイティブレベル”を客観的な度合い(ゲージ)で示してくれる。これまで、自分の発声しているものを直接(頭蓋骨を通して)聞いて主観的に判断するしかなかったものが、はっきりと視覚化されて“良し悪し”がわかるので、改善につなげやすい。
ネイティブの発音のあとに繰り返すと、ゲージで発音の正しさを判定してくれる
このLearn to Speak English 12で自信をつけて、オンライン英会話にステップアップするのもいいし、すぐに海外に行って試してみるのもいいだろう。ただ、Learn to Speak English 12を、ひと通り学んだらお役御免、という一過性のツールとして見るのはもったいない。先述の通り予習にも復習にも適しているツールなので、他の学習ツールと組み合わせたり、海外へ出かける前にもう一度おさらいしてみるなど、基礎的な学習ツールとして長く使い続けたいものだ。
2020年に控える東京オリンピックでは、多くの外国人観光客が日本を訪れるはずで、英語で声をかけたりかけられたりする機会も増えるはず。それに向け、FMVとLearn to Speak English 12で英語力を磨いてみてはいかがだろうか。
これからのPC選びはプリインストールソフトウェアにも注目
プリインストールソフトウェアがいかに充実しようとも、「どうせ使わないし、最初からなくていいし」みたいに感じている人も少なからずいるだろうとは思う。正直に言えば、筆者もしばらく前までは「できるだけプリインストールの少ない、“素”のPCがほしい」と考えていた一人だ。けれど、PCで大容量ストレージが普及し容量にも余裕が出ている昨今、プリインストールソフトウェアも「あって困るものでもない」と思えるようになってきたのだ。
むしろ、時流に合っていて、自分の用途にも合うプリインストールソフトウェアがあれば、積極的に活用したいと考えている今日この頃。今回のような、まさしく求めていたツールがプリインストールされていたりすると、それだけで得した気分になれる。今トレンドの360度動画を編集する機会はこれから増えることはあっても減ることはないだろうし、英語学習も近年ますますビジネスの現場で必要とされるようになっているという意味で、今回紹介した2つとも、非常に「イマドキ」感のあるソフトウェアと言えるだろう。
PCはカタログスペックで差がつきにくくなっただけに、PCを選ぶ際にはプリインストールソフトウェアの重要度がその分増しているとも言える。定番のMicrosoft Officeだけをチェックするのではなく、改めて他にどんなソフトウェアがプリインストールされているのか、じっくりみてみよう。「あったら趣味が広がりそう」「自分磨きに使えそう」といった、そうして、より豊かな人生を送るために活用できるソフトウェアがプリインストールされているPCを選びたいところだ。