サラリーマンは過酷だ。毎朝何かに駆られるかのように家を出て、ぎゅうぎゅう詰めの電車にひとしきり揺られた後、職場では上司にいびられ、部下からは突き上げられ、再びぎゅうぎゅう詰めになって自宅に帰り着くと、玄関先に家族の迎えはなく、すでに寝入った後で、1人さびしく夕食を取ってから、終わりの見えない仕事の残りを真夜中まで続ける……。
そんなタフでクレイジーな日本のサラリーマンにベストマッチな1台が、富士通から発売された。ノートPC「LIFEBOOK SH90/W」。あらゆる不測の事態にも余裕で対応できる機能、性能、耐久性を兼ね備えたこの製品は、サラリーマンの日常に求められるスペックを全てにおいて満たす驚異のノートPCだ。では、ここでサラリーマンの実際の1日にSH90/Wがどんな風に役立つのか、探ってみることにしよう。
朝、自転車ツーキニストの“万が一”に対応
最寄り駅、あるいは職場まで、自転車で通勤している「自転車ツーキニスト」のサラリーマンは少なくないだろう。そんなサラリーマンにとって毎朝自転車で走る時に気を付けなければならないのが、寝坊などで時間に追われた焦りからくるノートPCの落下の危険性だ。
落下したノートPCは、地面に叩きつけられて壊れるか、後続の人、自転車、クルマ、自身の乗る自転車の車輪などにひかれる可能性が高い。そうなると、良くて部品交換、場合によっては再起不能ということになってしまう。重要なデータが入ったノートPCであっても、直前にバックアップを取っておけば最悪の事態は防げるが、そもそも落下しても、ひかれてもデータがとばないPCであれば万事解決ではないだろうか。そこでSH90/Wの出番なのである。
SH90/Wは「高さ約76cmからの落下(※注)」、「天板全体に均等に約200kgfという力が加わる全面加圧」、「天板の一点に約35kgfの力がかかる1点加圧」、という3種類の耐久試験項目を、全てクリアしている 。「万が一」、同じような状況に陥っても、もう心配する必要はないのだ。
※危険なので良い子はマネをしないでね!
通勤中に発生しがちな振動にも強く、寒い日でも安心
自宅からオフィスまで、片道約20km。この距離を自転車で走った場合、荷台に載せたSH90/Wが受ける振動は相当なものとなる。ところが、SH90/Wは内蔵ストレージが約256GBのSSDとなっており、HDDのように振動でダメージを受ける可能性が低いのが特長。本当に約20kmを走行して確かめてみたが、やはり何事もなかったかのようにSH90/WでWindows 10を起動することができた。
ところで、今の季節は限りなく冬に近づいた秋、毎朝毎晩の寒さは身に染みるほどだ。サラリーマンの1日を追った当日も、朝から雨が降るあいにくの天候で、自転車通勤には最悪のコンディション。オフィスに到着する頃には手は軽いしもやけになってしまい、キーボードを叩ける状況ではない。このままではサインインすらままならず、仕事にならない……!
しかしSH90/Wは本体に指紋認証センサーが設けられている。Windows 10標準のサインイン オプションにはWindows Helloが用意されており、この機能と指紋認証センサーが連携することで、サインイン時にパスワード入力することなく、あらかじめ登録した指でセンサーをなぞるだけでロック解除も可能となる。したがって、しもやけで満足に動かせなくなった手であっても、とりあえずサインインはOK。後はタッチパネルディスプレイを駆使するなどして、いつもと同じようにバリバリ仕事できるはずだ。
ハイスペックを活かしてガンガン仕事、お腹が空いたら内蔵ベイ
すでに紹介したように、SH90/Wは内蔵ストレージが256GBのSSDということもあり、データの読み書きは非常に高速。さらにCPUに最大2.80GHzのインテル® Core™ i5-6200U プロセッサーを搭載し、メモリは4GB(最大12GB)、無線LANは最新のIEEE 802.11acに加えa/b/g/nにも対応する。ビジネス利用には十分すぎるスペックと拡張性を備えているわけだ。
こういったハイスペックのPCを使いこなして仕事していると、どうしても小腹が空いてしまう。そんな時は「モバイル・マルチベイ」を活用したい。本体の向かって右側面に設けられたモバイル・マルチベイは、付属のDVD±R DL(2層)書き込み対応スーパーマルチドライブユニットの他、ストレージ容量を拡大する増設用内蔵ハードディスクユニット(別売)、稼働時間を延ばす増設用内蔵バッテリユニット(別売)を取り付けることができ、そのいずれも使用しない場合はモバイル・マルチベイ用カバーを装着して軽量化することもできる。
このモバイル・マルチベイ用カバーにはちょっとした食料なら格納しておけるので、お腹が空いたなあ〜、と思ったら、すかさず取り出して小腹を満たしたいところ。要するに、SH90/Wは携帯食料庫としての役割を果たすことも可能ということで、まさしく厳しいサラリーマン社会をサバイバルし続けるのに必携の1台と言えるだろう。
※モバイルマルチベイに食べ物を入れると
故障の原因になるから良い子は絶対マネしないでね!
※富士通さんに発覚すると怒られます(怒られた)
タフネスの本領発揮は午後から。ただし情報漏洩にご用心
ここまで仕事をしてきて、今さらながら自宅を出るまでにSH90/Wを充電してこなかったことに気付いた。16時過ぎの時点でバッテリー残量は50%を切り、この日の最後まで仕事をやり遂げられるかどうか微妙なところ。しかしそれにしても、前日の夜から充電なしで過ごしてきたことを考えれば、かなりのタフネスだ。大容量バッテリーのおかげでもあるだろうけれど、アプリがバックグラウンドで動作するのを抑制するなどしてバッテリー消費を減らす「バッテリー節約機能」の工夫によるところも大きいのかもしれない。
さて、バッテリーが長持ちするからといってディスプレイに向かって長時間集中して仕事をしていると、周囲のことが目に入らなくなったり、他の人に呼びかけられても気付けない、なんてこともありうる。その場合、仕事の様子を後ろから見張られていることにも気付けないわけで、場合によっては情報漏洩にもつながりかねない。社内であればまだ良くとも、外出先の喫茶店などで他人にのぞかれしまうのは致命的だ。
そういったシチュエーションで便利な機能が、SH90/Wには用意されている。それが「覗き見お知らせ」機能。従来機種から搭載している内蔵カメラを用いた顔認識機能「Sense YOU Technology」を応用したもので、画面のオン・オフ切り替えなどに加え、ユーザー以外の人物が背後にいることを自動検知して、画面がのぞかれていれば画面上で警告表示する。これさえあれば、心おきなくアレな動画の鑑賞なんかもできるだろう。
※良い子は会社でこんなことをしてはいけません
夜、バッテリーはまだ切れない。寝落ちするまで仕事&音楽・写真鑑賞
なんとなく仕事が一区切りし、ようやく帰宅。再び誤ってSH90/Wを落としてしまい、またも自転車で踏みつけることになったが、もちろん動作には問題なし。破損もゼロだ。
※くどいようですがマネをしないでください
帰宅後、家族が寝静まってからも一人さみしく仕事の残りをこなしていく。キーボードを叩く音が響いてしまうのが気になるかも知れないが、SH90/Wのキーボードは打鍵音を約30dB以下に抑えた静音構造を採用しており、激しくタイプしても眠っている人が目を覚ますほどの音量にはならない。筆者のように小さな子どもがいて、安眠を妨げないようにしたい家庭にも、おすすめしたいポイントだ。
そして、仕事に疲れたら我が子の写真を見て目と心を癒やすことにする。2560×1440ドットという、フルHDをはるかに超えるWQHD解像度のIGZOディスプレイは、高画素化が進む昨今のデジタルカメラの写真をよりくっきりきれいに映し出せるという意味でも、メリットは大きい。ディティールまでしっかり描写され、立体に見えてきそうなくらいで、我が子のかわいらしさもより一層引き立つ。
さらにSH90/Wはハイレゾにも対応。ハイレゾ準拠のヘッドフォンや外部スピーカーを接続することで、録音されたときの元々の原音に近い音、リアルな臨場感を余すところなく再現し、音楽をもっと楽しめるようになる。そうこうしている間にSH90/Wのバッテリーが切れるかと思いきや、反対に人間の方がバッテリー切れしてしまった。
24時間戦うサラリーマンに最適な1台
結果、SH90/Wは丸1日以上もつとんでもないスタミナと、高画質、高い拡張性、踏んでも振動させても壊れない耐久性を誇ることが明らかになった。まさしく24時間戦うサラリーマンにとって最適な1台であり、基本性能の高さもあいまって、仕事からプライベートのエンタメ利用まで多彩な用途で活躍すること間違いなしだろう。
品名 | LIFEBOOK SH90/W |
---|---|
CPU | インテル® Core™ i5-6200U プロセッサー(最大2.80GHz) |
OS | Windows 10 Home 64ビット版 |
メモリ | 標準4GB (オンボード。空きスロット1)/最大12GB |
ストレージ | 約256GB SSD |
液晶 | 13.3型ワイドWQHD[2560×1440] フルフラットファインパネル 「IGZO」(タッチ対応) |
光学ドライブ | スーパーマルチドライブ(DVD±R DL(2層)書き込み対応)[着脱式] |
サイズ | W315.8×D214×H11~19.8mm |
質量 | 約1.49kg(DVDスーパーマルチドライブ装着時) |
駆動時間 (JEITA(Ver.2.0)) | 約14.8時間(内蔵バッテリパック) |
注:LCD閉状態、本体起動時、底面から垂直落下での落下試験を実施。無破損、無故障を保証するものではありません。落下テストは信頼性データの収集のためであり、製品の耐落下衝撃性能をお約束するものではありません。また、落下に対する修理対応は、無料修理ではありません。落下後はかならず点検・修理(有料)にお出しください。