デスクトップの性能とタブレットの使い勝手を合わせ持つ新モデル登場!

今までなかった!? 新コンセプトPC「LIFEBOOK GH77/T」ほか、LIFEBOOK SH新モデルなど。富士通PC2015年1月発表モデル速報!

本日1月20日、富士通のPC 2015年1月モデルが発表された。今回は、デスクトップPCでもありタブレットでもある驚きの新シリーズ「LIFEBOOK GH」が完全新規モデルとして登場。また、超高解像度液晶&超スタミナ駆動のモバイルノート「LIFEBOOK SH」もモデルチェンジを遂げた。さらに、既存モデルのスペックアップや、My Cloudの新たなサービスも含めて、詳しく見ていこう。

デスクトップのハイパワーが軽量15.6型タブレットに宿る「LIFEBOOK GH77/T」

まずは今回の1月モデルの目玉、「LIFEBOOK GH77/T」だ。GH77/Tは、プロセッサーやストレージを内蔵した本体部と、本体部から映像を無線で受け取るタブレット状の15.6型ディスプレイ部に分かれている。と、文章で言うよりも写真を見たほうが話が早い。

見た感じ、普通のディスプレイ一体型デスクトップPCだが……
このように、本体部とディスプレイ部で分離

前述の通り、プロセッサーやストレージ、光学ドライブといったPCの頭脳部分は本体部に集約されている。ディスプレイ部は文字通り、本体で処理した内容を無線経由で映し出すディスプレイとなっているが、同時に、タッチ操作も可能なのでタブレットのように操作することもできる。

本体部とディスプレイ部が無線でつながっているため、あくまで本体部とのセットでの家庭内利用が前提となる。

では、あえてこうした「分離型」の体裁をとるメリットはどこにあるのかというと、タブレットの手軽さとデスクトップの処理能力を両立できるという点にある。

本体部は、CPUにインテル® Core™ i7-4712HQ プロセッサー、メモリ8GB、約1TBのHDDを2基、BDXL対応Blu-ray Discドライブなど強力なスペック。タブレットにこうしたデスクトップ並のスペックを詰め込むのは不可能だが、分離型ならば、タブレット部分の可搬性などを維持しつつ、まさに「デスクトップそのもの」のパフォーマンスを実現できるわけだ。

ディスプレイ部は約980gとそこそこの質量があるが、15.6型というサイズから考えれば軽量で、手に持った際もかなり軽く感じる。ここまで大型のタブレット端末にはなかなかお目にかかることがないが、Webブラウジングなどは非常に快適。画面サイズはB5判型に匹敵するので、雑誌などの電子書籍閲覧など、色々と活用法を考えてみたくなる。解像度はフルHDで、本体のBlu-ray Discドライブで映像ソフトを再生して視聴することも可能だ。DVDをワイヤレスで視聴するソリューションは現状でもいくつかあるが、Blu-rayの映像ソフトをワイヤレス視聴というのは本邦初ではないだろうか。

実際の利用スタイルとしては、ディスプレイ部を本体部や付属スタンドにセットしてキーボードやマウスとともに使用する「パソコンスタイル」、ディスプレイ部を本体部から分離して使う「タブレットスタイル」に加え、ディスプレイ部を本体部にタテにしてセットする「ボードスタイル」が利用できる。ボードスタイルでは、人感センサーを用いることで、人が前を通りがかったときに写真を表示するなど、フォトフレーム的な利用法も可能となる.

ディスプレイ部は15.6型。画面サイズが大きいので、そのせいもあって余計に軽く感じる
そして約9.8mmと薄い
本体部のBlu-ray Discドライブで映像ソフトを再生、ワイヤレスの15.6型ディスプレイ部で視聴できる
背面にはHDMI出力もあるので、さらに色々な活用ができそう?
本体に縦置きすると「ボードスタイル」となる。人感センサーで人が通りがかったことを感知し、写真などを表示するなど、これまでにない活用も可能になるという

GH77/Tの詳しいレビューは、次回以降の記事でお伝えしていきたい。

LIFEBOOK GH77/T 関連リンク

超高解像度「IGZO」液晶+超スタミナモバイルがさらに使いやすく。「LIFEBOOK SH90/T」

WQHDの超高解像度液晶と、FMVラインアップ中最高のバッテリー持ち、そして用途に応じて多目的に換装できるモバイルマルチベイなど、際立つ魅力を誇る「LIFEBOOK SH」シリーズ。その最新モデルが「LIFEBOOK SH90/T」だ。前モデルの特長は不足なく継承しつつ、細かい部分で使用感の向上が図られている。

LIFEBOOK SH90/T
 

たとえばキーボードは、30db以下の静粛性を維持ししつつ、よりしっかりとした打鍵感となった。タッチパッドも、これまでは左右クリックボタンまで一体化したパッドを採用していたが、SH90/Tはタッチパッド部分とクリックボタン部分が分離。しっかりとしたクリック感やドラッグ時の操作性を向上している。

また、タッチパッド部分に内蔵されたNFCを用いて各種機器と連携できる。NFC対応ヘッドホン等とのペアリングも簡単なほか、対応するスマホから写真などデータ転送も可能となる。

操作感が向上したキーボードとタッチパッド。NFCも搭載
状況に応じて光学ドライブや増設バッテリーに換装できるモバイルマルチベイも健在

バッテリ駆動時間は、標準バッテリ装備で約14時間、モバイルマルチベイの増設バッテリを併用すれば約19.1時間もの駆動が可能だ(いずれもJEITA Ver.2.0準拠)。一日中ノートPCを持ち歩くハードモバイラーにとっては、前モデルに引き続き第1候補の選択となりうるだろう。本機のレビューも、後日あらためてお届けしたい。

LIFEBOOK SH90/T関連リンク

既存モデルのアップデートまとめ

そのほか、FMVの各種モデルもスペックなどがアップデートしている。注目すべきは、今回のアップデートモデルはすべて添付のMicrosoft Officeが「Office Home & Business Premium」となっている点だ。このパッケージでは、PCにプリインストールされたOfficeは将来にわたって最新バージョンへの無償アップデートが可能で、さらにスマートデバイスなどでも利用できるOffice 365の1年間利用権も付属する。

では、各アップデートモデルを紹介していこう。まず、昨年春モデルとしてリリースされた「LIFEBOOK TH90/P」が初のモデルチェンジを果たし「LIFEBOOK TH90/T」に。第五世代 インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載、無線LANの11ac対応、キーストロークの改善など、着実に改良が図られている。

LIFEBOOK TH90/P

そのほか、15.6型ノートPC「LIFEBOOK AH」シリーズのスタンダードモデル「AH42/T」は、CPUがインテル® Pentium® プロセッサー 3558Uからインテル® Celeron® プロセッサー 2957Uに強化し、HDD容量もアップ。バッテリも3セルから6セルに増加し、駆動時間がアップした。

LIFEBOOK AH42/T

13.3型のモバイルノート「LIFEBOOK UH55/T」は、OSが最新のWindows 8.1 Updateに。添付のMicrosoft Officeも「Office Home & Business Premium」となった。ただし、CPUは前モデルのインテル® Core™ i5 プロセッサーからインテル® Core™ i3 プロセッサーにダウングレードしたほか、タッチも非対応になり、コストダウンが図られている。

LIFEBOOK UH55/T

「ESPRIMO FH52/T」は、液晶一体型のデスクトップ。内蔵のソフトウェアが最新版になって登場となる。

ESPRIMO FH52/T

My Cloudに新機能「MapMark」が仲間入り

PCとクラウドの連携により、多彩なPCの楽しみ方を追求している富士通のパーソナルクラウドサービス「My Cloud」。今回、その一員として新サービス「MapMark」が登場した。

MapMarkは、行きたい場所を記録・集約し、実際にその場所を訪れることを支援するサービスだ。Webブラウザーやスマホアプリから利用できる。

行きたいスポットを収集して、実際に行くのをサポートしてくれるサービスだ

基本的な利用法としては、まずWebブラウザーで行きたいスポットのWebページを表示し、ブックマークレットの「MapMarkへ登録」から行きたいスポットの情報をクリップ。実際に出かける際にはスマホでスポットの位置を確認したり、複数のスポットをつなげて最適な経路を提案する「ルートプラン」を作成することもできる。また、「ジオフェンス」により、行きたいスポットが現在地近くにあるときにスマホにプッシュ通知でお知らせすることもできる。

スポットのクリップは専用のブックマークレットを用いれば簡単。富士通独自の技術により、Webページの内容を自動で解析、スポットの写真や住所といった情報も自動で入力してくれる

このMapMarkに関しても、後日の記事でレビューをお伝えしていこう。

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