ドーンと「まとめ借り」した3台の富士通製PC。それぞれ、「ARROWS Tab QH55/M」「ARROWS Tab QH77/M」「LIFEBOOK TH90/P」となる。どれもWindows 8.1搭載でありかつデジタルペンが使えるタッチ対応PCだ。デジタルペンは1024段階の筆圧に対応している。
最近これら機種を外に持ち出して、ちょっと仕事に使ったりしている。そうしていたら共通の利便が感じられた。大雑把に言ってしまうと「落ち着かない場所でもサッと使える」ということだ。どういうコト?
たとえばノートPCを携帯していて、外出先で使いたくなった場合。多くのケースで「とりあえず座れる場所を探そう」となりがちですな。座れれば膝の上でノートPCを開いて利用できる。座れて、さらにテーブルが使えれば、もっと快適に使えますな。
しかし「ARROWS Tab QH55/M」「ARROWS Tab QH77/M」「LIFEBOOK TH90/P」の3機種は、座る場所やテーブルがなくてもサクッと使える。単純な話で、どの端末もタブレットスタイルで使えて、指先でササッと操作できるからだ。片手で本体を持って、もう片手でPCを操作する感じ。立ったままPCを使えるってわけですな。
それから、これら3機種はデジタルペン対応。ペンで緻密なマウスポインタ操作ができたり、ペンによる手書き文字入力ができたりするので、立ったままでもけっこー細かな作業がデキちゃったりする。
たとえばメール受信〜返信。これを立ったまましようとすると……まず、普通のノートPCだとかなり苦しい。やっぱり座る場所がナイとネ、みたいな。立ったまま普通のノートPCでメール受信〜返信って罰ゲームみたいなコトになっちまいますな。
では、指先で操作できるタブレット端末だと? これなら立ったままでも、メールの受信〜閲覧あたりはフツーにできる。ただ、メールの返信はソフトウェアキーボードのタップ操作になり、しかも片手でのソフトウェアキーボード操作になるので、ちょっと効率がよろしくない。ソフトウェアキーボードでも、やはり両手でタイプしたほうがラクだし入力も速い。
その点、タブレットスタイルで使えて、かつ、デジタルペン対応のPCであると、立ったままでもメールの受信〜返信が現実的だ。メールの受信〜閲覧までは普通のタブレットPCと同様の感覚でこなせる。さらに、返信はデジタルペンを使った文字入力が可能。当然、Windows 8.1の手書き文字入力機能もよりスムーズに使えるわけで、デジタルペンでテキストをガシガシと入力していけるのだ。
てなわけで「買うならやっぱりタブレットスタイルでも使えるデジタルペン対応PCだな〜」とか再認識している俺。でも、とりあえず「タブレットスタイルでも使えるデジタルペン対応PC」を3台も借りているので、買うのは返却後かな〜、みたいな。とりあえず借りてるPCで仕事しちゃえ〜、的な。ウヒョ♪
打ち合わせで使ってみた
フリーのライターって、けっこー頻繁に打ち合わせに出かけがち。出版社へ出向いたり、メーカーに伺ったり、記事関係者とお会いしたり。この記事はこういう方向で行きましょう、とか、この新型機種はこういう雰囲気で紹介しましょう、とか、そんな打ち合わせですな。
そういう打ち合わせの場で、俺において最近ヒッジョーに役立っているのが、富士通の10.1型Androidタブレット「ARROWS Tab F-02F」。2014年1月28日に購入してから、も〜超使いまくり中。こないだは試しにダム湖でのボート釣りに持っていったら、湖上マップとして大役立ち。現在自分がドコにいるかGPSマップで一目瞭然。防水なので雨が降ってもOK。魚が上げる水しぶきがかかっても無問題。もちろん仕事にも使っていて、とくに役立つのが「打ち合わせの場」。単純に大画面&高精細なのが便利。画面サイズは10.1型で、解像度はフルHD(1920×1080ドット)を遙かに上回るWQXGA(2560×1600ドット)もある。ので、たとえば打ち合わせ中に参考Webサイトや資料ドキュメントを表示させて、それを皆で囲んで見たりできる。
さて、ズギャッとまとめ借りした3台のPCだが、これらも「ARROWS Tab F-02F」と同様に打ち合わせの場でかなり役立ちそう。それぞれ画面が十分大きいし、タブレットスタイルで使えるので「ARROWS Tab F-02F」と同様に利用できそうな予感。
ってコトで、実際に打ち合わせに持っていって使ってみた。そのときの打ち合わせ相手のリアクションも拾ってみたので、以降、3機種それぞれの「打ち合わせの場での使用感」をザッと書いてみたい。
気軽に携帯してサッと役立てられる「ARROWS Tab QH55/M」
まずは「ARROWS Tab QH55/M」から。防水防塵の10.1型タブレットPCですな。サイズは横幅約267×縦幅約180.8×厚み約9.9mmで、質量は約650g。防水防塵なので屋外での使用も安心。解像度は2560×1600ドットで、あらコレAndroidタブレットの「ARROWS Tab F-02F」と同じ解像度っすね。
打ち合わせで「ARROWS Tab QH55/M」を使ってみての結論から言えば、ヒッジョーに快適であった。まず携帯性が良く片手で保持できるサイズ/質量なので、気軽に持っていって、サッと取り出して使えるスムーズさがある。これはAndroidタブレット「ARROWS Tab F-02F」の使いやすさとよく似ている。
それから、その場に居た面々を驚かせたのは、画面表示。この端末、高解像度(2560×1600ドット)のIPS Alpha液晶により、プリントした写真のように鮮明な表示がなされるのだ。画面サイズも10.1型と見やすい大きさ。
これを見た打ち合わせ相手は、打ち合わせをすっかり忘れて「えーっ、なんスかその表示〜、端末のモックアップに貼ってある写真みたいにハッキリ見えますね〜」的に驚いていた。まあ、確かに「ARROWS Tab QH55/M」の表示を見るとたいていは驚きますな♪
それから防水防塵なので、喫茶店などで使っても安心。喫茶店などで打ち合わせをすると、飲み物が近くにあったり、テーブルの上がグラスの水滴で濡れていたりする。が、「ARROWS Tab QH55/M」の場合、そういうのは気にせず、ガシガシと端末を使って打ち合わせを進めていけるのだ。
デジタルペンも便利っす。たとえば参照中のWebサイトのスクリーンショットを取って、そこにペンで書き込み、その画像をメールで送信、てなコトがササッとデキる。スクリーンショットは「ARROWS Tab QH55/M」本体横のショートカットボタンを長押しするだけでよく、直後にスクリーンショットを開くアプリが立ち上がるので、スクリーンショット取得からデジタルペンでの書き込み、その画像の保存や送信までを、まごつかずに行える。
ちなみにこの端末、満充電状態から約15.5時間(JEITA 1.0)も使える。軽快な携帯感、表示の美しさ、デジタルペン、動作の快適さ、そして実用的な防水防塵性能、さらには長〜いバッテリー持続時間まで全部備えた「即戦力Windows 8.1タブレット」って感じですな。
ノートにもタブレットにもなる「ARROWS Tab QH77/M」
次に「ARROWS Tab QH77/M」。必要に応じて付属キーボードや別売クレードルと組み合わせて使える防水防塵タブレットPCだ。
タブレットスタイルで使えて、デジタルペンが使えて、さらに防水防塵。なので、打ち合わせ時にデキることは前述の「ARROWS Tab QH55/M」とだいたい同じ。皆で資料やWebサイトを見たりできる感じですな。
打ち合わせ相手の反応がちょっとおもしろかった。ノートPCスタイルから画面部分(タブレットPC本体)をスコッと抜いてテーブルに置いたら「えっえっナニなに何?」と。こういうタイプのPCを見たのは初めてだった模様。「画面の部分だけでも使えて、その部分は防水防塵なんですよ」と言ったら、「えーっ、買おうかな。どこのパソコンですかそれ?」とも言っていた。
さておき、やはりこのスタイルもアリですな。入力を効率良く行いたいという場合、ハードウェアキーボードを多用したくなる。でも、ときには携帯性を重視したり、タブレットPCの利便を求めたりもしたくなる。そんな「両取り」を叶えるのが「ARROWS Tab QH77/M」ですな。
自由に動く画面が抜群に見やすい「LIFEBOOK TH90/P」
そして「LIFEBOOK TH90/P」。「4つのスタイルで使える」というPCですな。具体的には、文字通りノートPCとして使える「ノートPCスタイル」、画面だけユーザーに向けた「シアタースタイル」、キーボードを格納してタブレットPCとして使う「タブレットスタイル」、画面の向きを自由に変えられる「バリアススタイル」となる。
打ち合わせで使ってみた印象を言えば、画面の大きさと「4つのスタイルで使える」ことの利便がヒッジョーに良かった。画面サイズは13.3型ワイド(2560×1440ドット)で、大きく精細で見やすい。各スタイルを自由に行き来するような感覚で使えるので、必要に応じて画面の向きを自在に変えられて「とても画面が見やすい」のであった。
画面の見やすさのカナメは、画面が開いたり回ったりする機構だ。画面は、まず、手前から奥には180度開く。つまりノートPCとして画面を閉じた状態から、立てた状態を経て、さらにテーブルに画面背面が着くようなカタチで向こう側に180度まで開く。
ので、ノートPCとして「LIFEBOOK TH90/P」を使っていて、必要とあらば画面をパタンと相手側に倒すなどして、相手に見せることができる。もちろんこの状態で、皆で画面を見るような使い方もできる。
それから画面が左右180度自由に回る機構。つまり画面を反対側に向けられる。「左右180度」なので、右回りでも左回りでも、画面を反対側に向けられる。もちろん途中の回転角で固定することもできる。
これは、横にいる人や正面にいる人にパッと画面を見せるときに好都合。机上に平置き=画面が真上向きではない状態で、画面を適切な角度にして見せられるので、たとえば誰かにじっくりとドキュメントなどを見てもらいたいときには、とくに便利だ。
というわけで、なんといっても「LIFEBOOK TH90/P」の場合は「画面だけを自由自在にどの方向にでも向けられる」というのが秀逸。画面サイズも大きく解像度も高いのに加え、画面向きの自由度が徹底的に高いので、まあ打ち合わせだけに限らず、プレゼンテーションから動画鑑賞まで、なんでも快適にこなせると思う。
そうそう、打ち合わせ相手も、この画面向きの自由度の高さにはビックリしていた。「ノートパソコンの画面は全部こうなるといいですね〜」と言っていた。
あと、画面のタッチ操作やデジタルペンの利便はほかの2機種とだいたい同じで、とても快適だ。それと、この「LIFEBOOK TH90/P」の場合、キーボード下側にある大きなタッチパッドがヒッジョーに快適だという印象がある。意のままにマウスポインタを動かせる感覚。可能なら、画面回転機構の滑らかさとタッチパッドの使い勝手の良さなど、ぜひ実機に触れて確かめてみて欲しい。
品名 | ARROWS Tab QH55/M | ARROWS Tab QH77/M | LIFEBOOK TH90/P |
---|---|---|---|
CPU | インテル® Atom™ プロセッサー Z3770 (最大2.40GHz) | インテル® Core™ i5-4200U プロセッサー(最大2.60GHz) | インテル® Core™ i5-4200U プロセッサー(最大2.60GHz) |
OS | Windows 8.1 | ||
メモリ | 4GB | 4GB | 8GB |
ストレージ | SSD(約64GB) | SSD(約128GB) | Hybrid-HDD(約500GB) |
液晶 | 10.1型ワイドWQXGA (2560×1600) IPS Alpha液晶 | 12.5型ワイドフルHD (1920×1080)IPS液晶 | 13.3型ワイドWQHD (2560×1440) IGZO液晶 |
質量 | 約650g | 約980g(タブレット単体) 約1.67㎏(スリムキーボード接続時) | 約1.59kg |
駆動時間 (JEITA Ver1.0) | 約15.5時間 | 約16時間(タブレット単体) 約13時間(スリムキーボード接続時) | 約12.5時間 |
付属ソフト | Microsoft Office Home and Business 2013 ほか |