レーティング「買い」を継続する。その理由は以下の3点である。
第1に、日本のネット広告業界10-12月期の成長鈍化が予想される中、23.0%という売上成長率を確保し、広告主数が過去最高値を更新するなどファンダメンタルズ面も極めて良好であったこと。一時的に、米国のネット広告業界の減速を受けて、ヤフージャパン(4689
店頭、6,100,000円)の株価も連動して下げているが、メディアとしての実力は今四半期の業績が示すように極めて強いと考えるべきだ。
第2に、ネット広告業界は2001年前半にはやや減速する可能性もあり得るが、中期的には成長業界と考える。その中で、ヤフージャパンはユニークユーザー数やリピート客比率などから勝ち組みに入るナンバー1企業であること。
第3に、ヤフージャパンと米国のヤフーインクで比較すると、現在のヤフージャパンの株価水準は日本のネット広告市場の2年先を織り込んだ水準であり、ほぼフェアバリューという考え方もできよう。ただし、減速感の強い米国ネット広告市場も早ければ2001年後半から盛り返すと考えられているなど、中期的な成長力は高いと考えられることである。
株価(円) |
6,100,000
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52週レンジ(円) |
5,090,000-40,750,000
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(2001年1月16日) |
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発行済株数(千株) |
117
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時価総額(十億円) |
713
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ROE(%) |
5.3
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決算期 |
99/3
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00/3
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01/3予
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02/3予
|
03/3予
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売上高(十億円) |
1.9
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5.7
|
13.4
|
25.7
|
49.0
|
EBITDA(十億円) |
0.5
|
2.3
|
6.0
|
12.5
|
24.5
|
経常利益(十億円) |
0.4
|
2.0
|
5.4
|
11.3
|
22.0
|
当期利益(十億円) |
0.2
|
1.2
|
3.1
|
6.4
|
12.6
|
EPS(円) |
1,628
|
9,930
|
26,086
|
54,823
|
107,423
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PSR(倍) |
353.1
|
241.2
|
53.2
|
27.8
|
14.6
|
PER(倍) |
3,746.8
|
614.3
|
233.8
|
111.3
|
56.8
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(注)EBITDA:償却前営業利益
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