ソフトウェア株を巡る諸条件は依然として不安定だ。しかし、ウィット・キャピタル証券はいくつかの理由から、ソフトウェア企業の株価は再び上昇局面に入ると考える。第1に受注環境が好転していること。99年末から2000年始めにかけて一時的に需要は減退したが、4月以降は金融機関を中心に受注は尻上がりに改善している。
第2の理由はウェブへの投資が本格化してきたことだ。ウェブシステムの高度化がウェブ・インテグレータという新たな担い手を登場させた。新興企業に加えて、従来のソフト会社やシステム・インテグレータもウェブ事業に本格参入している。従来企業の中では電通国際情報サービス(4812
東1、9,500円)は話題のプロジェクトを手がけた実績を持つ。ECサイト構築ツールベンダーが登場し、株式公開も実現する予定だ。
第3の理由は、ソフトウェア業界の地殻変動が起きつつあること。国内未公開企業の買収や大手企業同士の戦略的な提携に加えて、米国市場が暴落すれば海外企業の買収もあり得る。米国IT企業の動向に詳しい伊藤忠テクノサイエンス(4739
東1、25,030円)やフューチャーシステムコンサルティング(4722 店頭、900,000円)は要注目の存在といえる。CTCはドットコム投資の恩恵を最も受けている中の1社だ。フューチャーは最先端技術テーマのノウハウ蓄積が進んでいる。
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