サイバーエージェント(4751 東マ、414,000円)の2000年9月期決算が27日に発表され、28日に決算説明会が開催された。連結で売上高が32.7億円、純損失が19.6億円になった。2000年9月期は人員の増大や大規模なプロモーションなど先行投資期間と位置付けるべきであろう。
サイバーエージェントの最大の問題は低生産性であると考えられる。第4四半期の従業員1人当たり月間粗利益は55万円となり、競合他社と比べて低水準である。他方、1人当たり月間固定費は110万円程度となり、毎月55万円の赤字を垂れ流していることになる。2001年9月期は収益構造の改善が急務であり、生産性を上げる方策が不可欠になろう。
10月は単体では売上高4.0億円、粗利益率35.1%、粗利益1.4億円となり、固定費を1.3億円とすれば黒字転換したと思われる。ただし、10月の高粗利益率は特殊要因が働いたとも考えられるため、第1四半期(2000年10-12月)を見極める必要があろう。生産性の向上、収益構造の転換が見えない段階では、レーティングは「売り」を継続する。
株価 |
\414,000
|
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52週レンジ |
\320,000-3,975,000
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(2000年11月28日) |
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発行済株数(千株) |
18
|
時価総額(十億円) |
7
|
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ROE(%) |
-10.4
|
決算期 |
99/9
|
00/9
|
01/9予
|
02/9予
|
03/9予
|
連結売上高(十億円) |
0.5
|
3.3
|
6.0
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9.5
|
12.0
|
連結EBITDA(十億円) |
0.0
|
-2.0
|
0.005
|
0.5
|
1.5
|
連結経常利益(十億円) |
0.0
|
-2.0
|
0.005
|
0.5
|
1.5
|
連結当期利益(十億円) |
0.0
|
-2.0
|
0.095
|
0.6
|
1.5
|
連結EPS(円) |
-2,892
|
-108,483
|
5,247
|
33,142
|
82,855
|
連結PSR(倍) |
11.1
|
2.3
|
1.2
|
0.8
|
0.6
|
連結PER(倍) |
-
|
-
|
78.9
|
12.5
|
5.0
|
(注)EBITDA:償却前営業利益
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