21日にアスクル株式会社(2678 店頭、6,000円)が店頭公開をした。アスクルは、「オフィス生活用品の翌日配送サービス」、正に、社名通り"明日来る"を掲げ、93年3月にプラス株式会社の社内ベンチャーとして、岩田社長以下4人でスタートした。
アスクルは、近隣の文具小売店に来店購入していた従業員10人未満の小規模な事業所に対して直販を行い、文具小売店にはアスクルのエージェントとして、顧客開拓機能と債権管理機能を持たせるというビジネスモデルを築いた。
アスクルの成長要因は2つあると考える。1つは徹底した顧客志向であり、もう1つはインターネットの販促機能の活用である。同業のコクヨと比べても、1人当たりの生産性やインターネット事業のノウハウの点ではコクヨを上回っていると思われる。アスクルには、インターネットでの受注比率向上によるコストダウン効果に加えて、インターネットの販売促進機能を最大限に活用して、高い売上成長性を維持することが期待されていると言えよう。
公開日 |
2000年11月21日
|
|
資金調達額(十億円) |
9
|
市場 |
店頭
|
|
公募価格(円) |
6,000
|
時価総額(十億円) |
127
|
|
公募株数(千株) |
1,500
|
株価 |
6,000
|
|
売出株数(千株) |
2,000
|
(2000年11月21日) |
|
|
発行済株数(千株) |
21,180
|
|
|
|
ROE(%) |
59.1
|
決算期 |
99/5
|
00/5
|
01/5予
|
02/5予
|
03/5予
|
売上高(十億円) |
22.6
|
47.1
|
84.0
|
108.0
|
132.0
|
EBITDA(十億円) |
1.1
|
1.8
|
3.4
|
5.4
|
6.6
|
経常利益(十億円) |
0.8
|
1.4
|
2.7
|
4.5
|
5.5
|
当期利益(十億円) |
0.5
|
0.7
|
1.4
|
2.3
|
2.8
|
EPS(円) |
24
|
36
|
64
|
109
|
133
|
PSR(倍) |
5.2
|
2.5
|
1.5
|
1.2
|
1.0
|
PER(倍) |
248.1
|
168.4
|
93.4
|
55.3
|
45.2
|
(注)EBITDA:償却前営業利益
詳細はこちら
関連するリサーチレポートはこちら
日本のB2Cは、ネットとリアル
双方への販売促進事業ととらえるべき
|