株式会社サイバー・コミュニケーションズ(4788 ナJ、830,000円)の2001年3月期の中間決算が15日に発表された。インターネット広告市場の拡大により、増収増益の好調な決算となった。第1四半期にメディアの買い切り、その売れ残りによって低下した売上総利益率も第2四半期には約5ポイント上昇して前期の水準(28.5%)まで戻した。
代理店事業の競争力を表す指標の1つが労働生産性であると考える。各企業によって代理店への販売手数料の計上方法などが異なるため、売上高ではなく、代理店手数料やロイヤリティを除いたいわゆる修正済粗利益で従業員1人当たりの生産性をみる。サイバー・コミュニケーションズは同業他社と比較して最も高い水準にある。
サイバー・コミュニケーションズはヤフーのメディア・レップであり、大手広告代理店の電通と資本関係があるという競争優位なポジションを築いているため、安定的な成長シナリオを予想することができよう。ただし、ヤフーより高いバリュエーションには割高感があり、レーティングは「売り」とする。
株価(円) |
\830,000
|
|
52週レンジ |
590,000-1,220,000
|
(2000年11月15日) |
|
|
発行済株数(千株) |
247
|
時価総額(十億円) |
205
|
|
ROE(%) |
1.5
|
決算期 |
99/03
|
00/3
|
01/3予
|
02/3予
|
03/3予
|
売上高(十億円) |
1.8
|
5.1
|
11.0
|
24.0
|
43.0
|
EBITDA(十億円) |
0.1
|
0.3
|
0.5
|
1.4
|
3.1
|
経常利益(十億円) |
0.05
|
0.2
|
0.4
|
1.4
|
3.0
|
当期利益(十億円) |
0.01
|
0.1
|
0.2
|
0.8
|
1.7
|
EPS(円) |
7,000
|
8,313
|
830
|
3,318
|
6,943
|
PSR(倍) |
0.9
|
2.6
|
18.6
|
8.5
|
4.8
|
PER(倍) |
118.6
|
99.8
|
1,000.0
|
264.5
|
119.5
|
(注)EBITDA:償却前営業利益
詳細はこちら
関連するリサーチレポートはこちら
ヤフー(4689):インターネット広告市場の拡大とメディア価値の高さを勘案し、業績予想を上方修正
サイバー・コミュニケーションズ(4788):メディア・レップとして売上成長性は期待できるものの、
高い仕入れコストには注視すべき
|