23日にまぐクリック(4784 ナJ、1,200,000円)の2000年12月期第3四半期(7-9月)決算が発表され、第2四半期に比べて減収減益決算となった。売上高についてはウィット・キャピタル証券の予想の範囲内であったものの、営業利益率については予想を下回った。減収減益の最大の要因としては、クリック率の低下が挙げられよう。クリック率の低下によって未消化クリック数が増大し(=売上減)、配信コストが上昇したからである。
クリック率の低下に対しては、クリック保証型商品の受注を抑制するために、9月末に料金改定を行なった。来期以降は料金改定の効果が徐々に表れてこよう。今期は売上高12億円、経常利益2.1億円を予想する。
設立1年以内でのスピード上場を果たしたため、解決すべき課題は山積しており、安定的な成長性が見込める収益構造は未だ確立されていないと考える。スタートアップ期にありながら、新規広告主数が減少したことも評価できない。これらの点を勘案すれば、バリュエーション的には割安感があるものの、レーティングは「保有」でスタートするのが妥当であると考える。
株価 |
\1,200,000
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52週レンジ |
\1,200,000-4,190,000
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(2000年10月24日) |
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発行済株数(千株) |
8
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時価総額(十億円) |
10
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ROE(%) |
0.1
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決算期 |
99/12
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00/12予
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01/12予
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02/12予
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売上高(十億円) |
0.1
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1.2
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1.8
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2.3
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EBITDA(十億円) |
-0.004
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0.2
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0.4
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0.5
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経常利益(十億円) |
-0.004
|
0.2
|
0.4
|
0.5
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当期利益(十億円) |
-0.004
|
0.1
|
0.2
|
0.3
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EPS(円) |
-571
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15,625
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26,875
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33,750
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PSR(倍) |
164.7
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8.0
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5.2
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4.1
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PER(倍) |
-
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76.8
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44.7
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35.6
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(注)EBITDA:償却前営業利益
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設立1年未満での公開ゆえにリスクも多い
今期は来期以降の基盤作りと考えるべき
企業トップインタビュー:まぐクリック
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