10月20日(金)に楽天(4755 店頭、1,680,000円)の2000年12月期第3四半期(7-9月)決算が発表された。売上高が8.7億円(前期比24.7%増)、営業利益が2.9億円(同45.5%増)と順調に推移したが、月間平均店舗数は3,892店となり、ウィット・キャピタル証券の予想(4,000店)を下回った。新規出店数が前四半期の1,118店から今四半期は957店へと減少した。
注目すべきは退出店舗数である。前四半期は40店舗であったが、今四半期は129店舗と3倍増になった。2000年12月期中間決算説明会で、三木谷社長が出店企業の満足度を表す指標としていた退出店舗比率が前四半期の数%台前半から今四半期は10%台に上昇した。
楽天はコマース事業者ではなく、サーバーの「期間貸し」をするASP(アプリケーションサービスプロバイダー)として評価するべきであると考える。コマース(商売)をしているのは出店企業であり、楽天はサーバーを抱えて、出店企業に受注管理ツールなどを月5万円で「期間貸し」しているからだ。レンタルサーバー事業を行なっているインターキュー(店頭、9449)と比較すれば楽天は割高に評価されており、レーティングは「売り」に引き下げる。
株価 |
\1,680,000
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52週レンジ |
\1,470,000-8,800,000
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(2000年10月23日) |
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発行済株数(千株) |
99
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時価総額(十億円) |
166
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ROE(%) |
0.3
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決算期 |
98/12
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99/12
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00/12予
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01/12予
|
02/12予
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売上高 |
0.1
|
0.6
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3.1
|
5.7
|
8.0
|
EBITDA |
0.0
|
0.2
|
1.4
|
2.9
|
4.0
|
経常利益 |
0.0
|
0.2
|
1.0
|
2.6
|
3.8
|
当期利益 |
0.0
|
0.1
|
0.6
|
1.5
|
2.2
|
EPS |
739
|
1,245
|
5,571
|
14,992
|
21,981
|
PSR |
412.0
|
241.6
|
54.4
|
28.9
|
20.7
|
PER |
2273.8
|
1349.0
|
301.5
|
112.1
|
76.4
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(注)EBITDA:償却前営業利益
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