ウィット・キャピタル証券では、9月21日付けでIPOメモ｢イー・トレード（8627ナJ）ソフトバンクグループの強みを最大限に活用｣を公表しており、同社の上期決算、およびその上期決算説明会の内容に大きなサプライズはなかった。2001年3月期上期は営業収益31.74億円（対前年同期比116.7％増）、営業利益1.75億円（同162.8％）、経常利益4.13億円（50.3％増）、当期利益4.19億円（同40.3％増）となった。東証売買高が低調に推移したことを考慮するとまずまずの業績と言えよう。

10月から開始した｢100円キャンペーン｣により、上期平均よりも注文件数は約30％増、約定件数は約38％増で推移している。また、同社は｢二層構造の強み｣を武器にして、他社が追随できない競争的手数料体系をとる予定である。100円キャンペーン後も、2000年11月から2001年1月末までの期間、インターネット取引における株式委託手数料の最低手数料800円とすることを決定した。

同社の1口座当りの時価総額は約47万円であり、米オンライン証券の約32万4千円と比較すると割高感はあるものの、日米オンライン証券業界のステージの違いや、同社の今後の成長ポテンシャルを考慮し、レーティングは｢保有｣とする。

株価（円）	580,000		52週レンジ（円）	447,000-1,400,000
（2000年10月20日）			発行済株数（千株）	91
時価総額（十億円）	52.8		ROE（％）	25.2

決算期	99/3	00/3	01/3予
営業収益（十億円）	-	4.52	5.21
EBITDA（十億円）	-0.13	1.03	0.41
経常利益（十億円）	-0.13	1.37	0.78
当期利益（十億円）	-	1.37	0.7
EPS（円）	-2,360	23,068	7,681
PSR（倍）	-	11.7	10.1
PER（倍）	-	38.5	75.5