18日にバリュークリックジャパン(4759 東マ、1,800,000円)の2000年12月期第3四半期(7-9月)の決算発表が行なわれた。売上高が3.7億円(前期比30.4%増)、粗利益が2.5億円(同43.4%増)、営業利益が57.2百万円(同163.6%増)と順調に推移、粗利益率も68.0%まで上昇した。
メディア価値を表すリーチも9月は33.53%となり、広告主にとって外すことのできないメディアになりつつあると言えよう。2000年12月期第4四半期以降はリーチに加えて、売上増大のドライバーとなるページビューの伸びに注目する。足下は18百万まで増えている模様。また、9月末からスタートした「クリック単価アップキャンペーン」はメディア価値の上昇に寄与すると思われる。
これらの理由により、2001年12月期の業績予想は売上高13.9億円、当期純利益0.8億円に上方修正する。来期以降はインターネット広告市場の拡大や「モバイルクリック」の収益貢献などにより、大幅な増収増益を予想する。
業績は順調に推移しており、株価は来期以降は割安感もみられるものの、現在の株式市場がネット株を中心に調整局面にあることを勘案すると、レーティングはいったん「保有」に引き下げるのが妥当であると考える。
株価(円) |
1,800,000
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52週レンジ(円) |
1,610,000-4,650,000
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(2000年10月18日) |
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発行済株数(千株) |
16
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時価総額(十億円) |
29
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ROE(%) |
1.6
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決算期 |
98/12
|
99/12
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00/12
|
01/12予
|
02/12予
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売上高(十億円) |
0.0
|
0.3
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1.4
|
3.3
|
7.0
|
EBITDA(十億円) |
0.0
|
0.3
|
0.2
|
0.6
|
1.8
|
経常利益(十億円) |
0.0
|
0.0
|
0.1
|
0.6
|
1.9
|
当期利益(十億円) |
0.0
|
0.0
|
0.1
|
0.4
|
1.1
|
SPS |
42,755
|
21,368
|
87,779
|
209,028
|
440,159
|
EPS(円) |
-16,915
|
-1,473
|
5,052
|
22,103
|
66,940
|
PSR(倍) |
42.1
|
84.2
|
20.5
|
8.6
|
4.1
|
PER(倍) |
-
|
-
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356.3
|
81.4
|
26.9
|
(注)EBITDA:償却前営業利益
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