ソーテック(6829 ナJ、1,740,000円)は1998年に販売を開始した低価格デスクトップ型PCで急成長したが、それを支えたのは、価格設定中心のマーケティングと、低価格でも十分に利益が出る仕組みである。この結果、「儲からない」と言われるPC専業でも十分に利益が出せることをソーテックは証明してきた。
新規ユーザー向けのPCの需要が一服する中でも、新しい需要層を取り込む可能性のある製品を投入することで販売台数が100万台を越えると予想されることと、販売管理費を中心に利益確保を目指す方向性を想定して、ソーテックの2001年3月期の業績を、売上高を1,421億円、経常利益96億円、当期純利益55億円と予想する。
ウィット・キャピタル証券はソーテックの新規フォローを開始し、レーティングを「買い」とする。米国PCメーカー、国内コンシューマー向け電子製品メーカーと比べると、ソーテックの株価水準に割安感があると判断する。米国ハイテク株は調整局面にあり、日本のハイテク株も弱含んでいる。ソーテック株式も連れ安くする場面が見られるため、投資タイミングについては相場の流れに注意を払う必要がある。しかし、ソーテックの業績はPC業界の伸びを大きく上回る成長株特有の特徴を示しており、弱気相場における成長株投資が中長期的な好パフォーマンスにつながるはずだと考える。
株価(円) |
1,740,000
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52週レンジ(円) |
1,470,000-2,290,000
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(2000年10月18日) |
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発行済株数(千株) |
110
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時価総額(十億円) |
191
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ROE(%) |
33.5
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決算期 |
99/9
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00/3
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01/3予
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02/3予
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03/3予
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売上高(十億円) |
24.8
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42.4
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142.1
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173.2
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190.5
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EBITDA(十億円) |
1.5
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2.2
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9.9
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11.4
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12.1
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経常利益(十億円) |
1.4
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2.1
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9.6
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11.1
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11.8
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当期利益(十億円) |
1.4
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1.2
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5.5
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6.3
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6.7
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EPS(円) |
22,739
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13,446
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49,734
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57,602
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61,446
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PSR(倍) |
7.7
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4.5
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1.3
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1.1
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1.0
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PER(倍) |
76.5
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129.4
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35.0
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30.2
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28.3
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(注)EBITDA:償却前営業利益
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