12日にヤフージャパン(4689 店頭)の2001年3月期第2四半期、および中間期の決算発表が行なわれた。ヤフーインクの2000年7~9月期の売上高が前期比8.3%増と一桁台の成長にとどまったのに対して、ヤフージャパンの7~9月期は売上高が前期比で26.4%増、経常利益が33.0%増と好調であった。広告主数も未だ779社と少なく、今後の増大余地は大きいとみる。日本のインターネット広告市場は日本より約3年先行している米国とは異なり、スタート期からようやく成長ステージに入りつつあると考えるべきだろう。
ヤフージャパンはメディア価値を決定付けるリーチが約75%で圧倒的ナンバーワンであり、他のポータルサイトに大きな差を付けている。広告主にとって、インターネットユーザーに告知する場合、ヤフーは不可欠なメディアになっている。
以上より、業績予想を上方修正し、今期は売上高136億円、当期純利益32億円、3年後の2003年3月期は売上高498億円、当期純利益153億円を予想する。ヤフージャパンの現在のバリュエーションは3年後の利益水準を織り込んでいると考えれば、ヤフーインクと比べても割高感はない。レーティング「保有」を継続する。
株価(円) |
11,850,000
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52週レンジ(円) |
11,200,000-40,750,000
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(2000年10月13日) |
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発行済株数(千株) |
117
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時価総額(十億円) |
1,385
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ROE(%) |
5.3
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決算期 |
99/3
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00/3
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01/3予
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02/3予
|
03/3予
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売上高(十億円) |
1.9
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5.7
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13.6
|
29.2
|
49.8
|
EBITDA(十億円) |
0.5
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2.3
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6.2
|
15.0
|
28.9
|
経常利益(十億円) |
0.4
|
2.0
|
5.6
|
13.8
|
26.9
|
当期利益(十億円) |
0.2
|
1.2
|
3.2
|
7.9
|
15.4
|
EPS(円) |
1,628
|
9,930
|
27,373
|
67,405
|
131,303
|
PSR(倍) |
685.9
|
241.2
|
101.9
|
47.4
|
27.8
|
PER(倍) |
7278.5
|
1193.4
|
432.9
|
175.8
|
90.2
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(注)EBITDA:償却前営業利益
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