サイバー・コミュニケーションズ(4788 ナJ、780,000円)は電通とソフトバンク(9984 東1、11,160円)との合弁によって96年に設立されたメディア・レップである。メディア・レップとは、インターネット広告に関して広告代理店の媒体部の役割を担うプレーヤーである。サイバー・コミュニケーションズは、96年からヤフー(4689 店頭、26,400,000円)の広告枠の取扱を始めて以来、ヤフーと連動して年率120%を超える売上成長性を示し、前期からは労働生産性も向上している。
メディア・レップの価値は広告枠の販売代行と広告代理店に対するメディア・プランニングの2つがあるが、今後は後者の価値が高まっていくと考えられる。サイバー・コミュニケーションズは、ヤフーの他にも商品力の高いメディアを抱えており、広告主からはメディア・プランニングを任されるなど、高い評価を得ていると思われる。
インターネット広告市場の拡大によって、高い売上成長性は期待できるものの、仕入コストが高いため、利益の大幅な伸びは期待できない。代理店手数料を除いた売上高に対する売上原価率は今期88.0%まで上昇すると予想する。今期は人件費の増加や情報化投資による減価償却費増なども勘案して、売上高123億円、経常利益3億円を予想する。
公開日 |
2000年9月21日
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資金調達額(十億円) |
2
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市 場 |
ナスダック・ジャパン
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公募価格(円) |
350,000
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時価総額(十億円) |
86
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公募株数(千株) |
7
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初 値(円) |
780,000
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売出株数(千株) |
0
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発行済株数(千株) |
247
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決算期 |
99/3
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00/3
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01/3予
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02/3予
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03/3予
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売上高(十億円) |
1.8
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5.1
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12.3
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18.7
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23
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EBITDA(十億円) |
0.1
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0.3
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0.4
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0.6
|
0.8
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経常利益(十億円) |
0.05
|
0.2
|
0.3
|
0.6
|
0.8
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当期利益(十億円) |
0.01
|
0.1
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0.2
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0.3
|
0.4
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EPS(円) |
7,000
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8,313
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648
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1,255
|
1,619
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PSR(倍) |
0.4
|
1.1
|
7
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4.6
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3.8
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PER(倍) |
50
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42.1
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540.3
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278.9
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216.1
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(注)EBITDA:償却前営業利益
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