JSAT(9442 東1、1,210,000円)の事業内容は、自社で所有する通信衛星(赤道上空約36,000kmの静止軌道上の衛星)のトランスポンダ(衛星搭載中継器)を貸し出す通信サービスである。主に企業や官公庁、教育機関の内部ネットワークやCS多チャンネル放送、衛星インターネット、バックアップ回線に利用されており、同市場の国内シェアはトップである。
アプリケーショ ンによる顧客開拓戦略は評価できるものの、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ自体は赤字経営を続けていることに加え、同放送に参画する多くの委託放送事業者の経営状況は厳しい。このためプロジェクト全体としてはまだ成功したとは言い難く、プロジェクト全体の収益改善と単一プロジェクトへの依存度を引き下げることが求められる。
業績を拡大させるための今後の展開として、同社では1)JCSAT-110によるCSデジタル放送事業の拡大、2)新サービス価格制による顧客開拓、3)JCSAT-2Aによる国際通信市場、4)アプリケーション開発などをあげている。2001年3月期の売上高は前年同期比37%増収の370億円、経常利益は同59%増の91.5億円と会社見通し通りと予想する。中長期的には、トランスポンダの増加、稼働率のアップが業績拡大要因となる。
株価(円) |
1,210,000
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52週レンジ(円) |
1,170,000-1,520,000
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(2000年8月22日) |
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発行済株数(千株) |
383
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時価総額(十億円) |
464
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ROE(%) |
8.5
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決算期 |
99/3
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00/3
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01/3予
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02/3予
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03/3予
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売上高(十億円) |
24.4
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27.0
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37.0
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38.0
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40.5
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EBITDA(十億円) |
16.1
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18.2
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26.0
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27.0
|
28.5
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経常利益(十億円) |
4.4
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5.8
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9.2
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9.7
|
11.2
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当期利益(十億円) |
4.0
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3.1
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4.6
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4.9
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5.7
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EPS(円) |
7,320
|
9,230
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11,868
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12,781
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14,867
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PSR(倍) |
27.3
|
15.2
|
12.5
|
12.2
|
11.5
|
PER(倍) |
165.3
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131.1
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102.0
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94.7
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81.4
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(注)EBITDA:償却前営業利益
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