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ニュースの見方(2/16)        [ニュースの見方2月バックナンバーへ]
「Lモード」の評価は様子見

【総務省は慎重姿勢~「Lモード」認可、NTT東西申請】
(16日読売朝刊など)
 NTT東日本とNTT西日本が15日、固定電話からインターネットに接続する「Lモード」の認可申請と料金を総務省に届け出た。

 Lモードは、家庭にある固定電話に液晶画面を取り付け、そこにネットによる情報やメールを流すもので、いわばiモードの固定電話版である。NTT(9432)としては通話量が減少する固定電話の利用拡大を目指すものだ。

 ●「Lモード」の評価は様子見
 NTT株は、海外での通信株の軟調な展開に足を引っ張られ、4日連続安となっている。携帯電話への移行が世界的な流れにあり、NTTとしての成長に陰りが見えるとの見方が根強く、幅広い売りが出ているからだ。

 NTT2社で、生活に密着した天気予報や商店街の特売情報など1,000サイトを用意し、初年度150~200万、5年間で1,000万程度のユーザー獲得を目指しており、この固定電話事業の付加価値を高めるLモード事業を手始めに、NTT法で規制されている業務範囲の規制の緩和を実現することを狙っており、2社にとっては新たな重要戦略といえる。

 このニュース自体は好感されるものの、ライバル他社はこの申請に反発しており、今後の情報通信審議会の審議次第ではLモード方式の見直しを迫られる可能性も残っており、株価へのインパクトとしてはもう少し様子をみたいところだ。

■URL
・NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/
・NTT西日本
http://www.ntt-west.co.jp/

【FINANCE Watchから】
 ●企業ポータルソリューションシステムで提携~サイベースとジャストシステム(15日)
  ジャストシステム(4686)とサイベースが企業情報ポータルソリューション事業(EIP)で提携。サイベースのポータルシステムとジャストシステムのナレッジマイニングシステムを組み合わせて今年6月までに製品化する。

 ワープロソフト「一太郎」の成長鈍化で低迷が続いていたジャストシステムは、インターネット関連事業を中核とする企業に生まれ変わろうとしており、ASP事業や漢字変換ソフトからウェブサイトにアクセスする「ATOKダイレクト」のサービスを開始するなど、新戦略が動き出している。

 株式市場はこのニュースを好感、15日の株価は前日比380円高の2900円で引けた。株価底入れで、当面注目できる。

■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/15/doc2009.htm
・ニュースリリース
http://www.sybase.co.jp/press/2001/sy01-021501.html

【FINANCE Watchから】
 ●富士通、横須賀を次世代通信の開発拠点に~全国から集結(15日)
  富士通(6702)は、次世代移動通信システムの開発部隊を横須賀リサーチパーク(YRP)に集約。来春完成予定のYRP5番館を次世代移動通信システム開発の国内拠点とする。

 今回、「IMT-2000」に対応するエンジニアをYRPに集約することで、W-CDMA、cdma2000両方の次世代通信システムの開発体制を強化、同社はこの分野でのリーディングカンパニーを目指す。

 株価へのインパクトは徐々に出てこよう。

■URL
・記事 
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/15/doc2011.htm
・ニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/jp/news/2001/02/15-2.html

[袴田まさお]
2001/2/16
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