【セガ、ドリキャスを一掃セールで9,900円に値下げ】
(2日FINANCE Watch)
セガ(7964)はドリームキャスト(DC)の在庫処分のため本体価格を大幅値下げした。DCの撤退費用は800億円となる。
●膨大な撤退コストで市場は冷静に
同社がDC生産中止を明らかにした1月24日、25日と株式市場では連日同社株は200円ストップ高(上昇制限中)となった。DC生産中止を市場は高く評価したが、1台売るごとに1万円の赤字といわれるだけに当然といえば当然。いわゆる「選択と集中」の企業変革を見直されたのである。
一方、強化するのはソフト事業。その開発力は業界でもトップクラスの実力と評されている。しかもゲーム業界を制するのはハードよりソフトといわれるほどソフト不足に悩んでいるのが現状だ。それだけにソフト事業への特化方針は、中長期的にはプラスといえる。
もっともハード撤退による巨額の費用に加え、ソフト開発にも膨大なコストがかかるのも常識。資金調達をどうするのか。市場は冷静になりつつあるようだ。800億円の撤退費用のニュースをうけて本日の株価は4%強の下落となっている。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/02/doc1882.htm
・セガ
http://www.sega.co.jp/
【抗てんかん高濃度薬、販売中止へ、大日本製薬調剤ミス受け一本化】
(4日朝日朝刊)
大日本製薬(4506)は、抗てんかん薬「アレビアチン細粒」の販売を中止する方向で検討を始めた。
●販売中止検討でも小反発
医薬品メーカー株は、高収益会社として株式市場で高い評価を受けている。ところが、時として医薬品が人体に悪影響を及ぼす可能性、もしくは実際にそれが原因で患者が死亡するなどの事例が起きたとき、株価は、会社の信用が傷ついたとして大きく売られるケースがよくある。
もっとも、今回のケースは医療事故が起きた可能性がある、というだけの理由であり、しかも、仮に販売中止となっても、この医薬品の同社の年間売り上げはわずか2億円(同社の連結売り上げ1,555億円=2000年3月期)に過ぎず業績への影響は皆無に近い。
だが、たとえ小さな売り上げにしても、このニュースの市場における重要性は、株価が割高な水準であればマイナス材料と響き、逆に割安な水準にあれば、ミスをなくす早期の対応は英断、として逆にプラス材料に評価される。つまりこのニュースで、現下の同社株の水準の妥当性が問われる、という点にあるのだ。
で、本日の朝方の同社株は全般下落するなかで小反発している。
■URL
・大日本製薬
http://www.dainippon-pharm.co.jp/
[内藤新二]
2001/2/5
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