【ソニー銀行が予備審査申請~6月開業、5年で預金1兆円目指す】
(31日FINANCE Watch)
ソニー(6758)がインターネット銀行の予備審査申請を金融庁に提出。6月開業を予定、預金量目標は5年後1兆円を目指す。
●金融インフラは長期上昇の材料
ソニーは、21世紀に5つの事業領域での「価値の連鎖」を築き上げようとしている。「デジタル・エレクトロニクス」、「ゲーム」、「ブロードバンド・エンターテインメント」、「通信・放送主体のネットワーク・プラットフォーム」、そして、生保・損保・証券とネット銀行を加えたファイナンスだ。
この5つの事業領域に、ハードとソフト(コンテンツ)とネットワークの三位一体で様々なビジネスを創造していく方向を打ち出し、その仕上げとして「電子マネー」と「ネット決済」でのコミュニティーづくりに全力投球している。
ソニーは、「情報家電」と「ブロードバンド」をキーワードとしたビジネス展開をし、このネットを介在した金融取引の立ち上げで、情報家電を中心とした物販、音楽・ゲームなど情報サービスといったあらゆる分野での“血脈”となる電子マネーを加え、ファイナンス(決済システム)分野での市場制覇を狙っている。
来期予想に不透明感があり、株価は調整しているが、同社の金融インフラをも手中に収めようとする動きは、21世紀でも“ソニー神話”を創り出す壮大な戦略で、株価の長期上昇への材料として注目だ。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/31/doc1850.htm
・ニュースリリース
http://www.world.sony.com/JP/News/Press/200101/01-131/
【大規模ネットでも簡単にウイルス対策~トレンドマイクロとコア 】
(31日FINANCE Watch)
トレンドマイクロ(4704)と情報技術開発のコアがコンピューターウイルス管理技術で提携。3月1日に統合新ソフトを発売する。
●ネットベンチャーのトップランナーに
1990年代の初めに、世界中で400社以上あったウイルス対策ソフト会社の1つに過ぎなかったトレンドマイクロの成功の最大の要因は、ネット時代を見据えていち早くサービスモデルの会社に転換したからだ。
売り切りのパッケージソフトと異なり、サーバー対応のソフトはライセンス料金を初期導入時のほか、継続的に徴収でき、今や同社の連結売上高に占めるサービス収入比率は53%と過半を超えている。
同社は、欧米通信大手をはじめ50以上の企業に、サーバーでウイルスを24時間監視・駆除する技術を供与しており、これに伴うライセンス料が大幅に増えてくることを投資家は高く評価している。今回は、数千クライアント以上の大規模ネットワークでも対応できるもので、大企業など新たな市場へ裾野を広げ、ウイルス対策を効果的に進めることを狙っている。
同社は、固有技術で特定分野でのトップシェアを築きつつあり、今や単なるウイルスバスター(退治屋)でなく、ネットベンチャーではヤフー(株式時価総額1兆円)と並ぶトップランナー(同8,130億円)であり、株価はこの材料を素直に好感している。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/31/doc1841.htm
・ニュースリリース
http://www.trendmicro.co.jp/company/news/news010130.htm
[袴田まさお]
2001/2/1
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