【新会社設立含む広範な提携へ~変配電分野で日立、明電舎、富士電機】
(24日FINANCE Watch)
日立製作所(6501)、富士電機(6504)、明電舎(6508)の3社が変電・配電分野で幅広く提携。共同出資会社を設立し、総合的なソリューション事業を立ち上げる。
送変電、受配電市場は、電力の規制緩和により電力会社の設備投資が抑制されているものの、IPP(独立電力供給事業者)の事業拡大と、旧設備更新に伴う省エネ型設備への転換など新市場への対応が急務となっている。
東芝(6502)、三菱電機(6503)の上位2社が昨年、製品の相互供給や資材の共同調達などで提携したが、日立など3社は、機器の開発・製造、サービス事業を統合。将来は、生産拠点の統廃合にまで踏み込むことで生産能力の過剰を解消し、コスト競争力を高める。
3社グループは、比較的堅調な海外市場で、欧州大手のABB社やシーメンス社に対抗、生産拠点の相互活用を実現し、アジアでの事業を拡大。3社合計で現在5%の世界シェアを、2005年には10%まで高めることを狙っている。
富士電機は、「RDF焼却・発電設備」の受注拡大に加え、今回の送電・受配電分野での競争力強化で、電力関連分野での地位向上が図られ、同社の株価にとっては好材料だ。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/24/doc1760.htm
・ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/0101/0123/
・日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
・明電舎
http://www.meidensha.co.jp/
・富士電機
http://www.fujielectric.co.jp/
【コニカ、LCD向けTACフィルムの生産を大幅強化~新工場建設も 】
(24日FINANCE Watch)
コニカ(4902)が液晶ディスプレイ(LCD)の偏光板用トリアセチルロース(TAC)フィルム工場を神戸に建設、2002年4月に稼働を開始する。
コニカは昨年3月、LCD偏光板用TACフィルム事業に本格参入し、今回、さらなる事業拡大を図るため、現在の生産能力(年産約2,000万平方メートル)を5月から50%増強するが、需要の急拡大に対応するため新工場を建設、総生産能力を6,000万平方メートルに引き上げる。
LCDは、ノートパソコン、携帯情報ツール、ナビゲーション、テレビなどに幅広く利用され、用途は今後も増大が見込まれている。LCD市場が成長すれば、基幹材料である液晶偏光板を保護する「TACフィルム」の供給は不可欠で、同社は重要なポジションを押さえるのだ。
コニカは、デジタルネットワーク化に対応した成長分野に重点投資を進めており、(1)高速・高画質のプリンターヘッド、インク、出力メディアのインクジェット事業(2)フィルム生産技術を生かしたLCD偏光板保護用フィルム(3)光ディスク(CD・DVD用)非球面プラスチック対物レンズ-の3事業が中核だ。
画像出力の材料を中心としたビジネスに方向転換し、同社は中期経営計画「SANプラン2003」を推進中で、同社の市場価値を急速に高めており、株価は4桁へ大台替わりし、中期投資妙味は大きい。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/24/doc1770.htm
・ニュースリリース
http://www.konica.co.jp/info/release/news/0124.html
・コニカ
http://www.konica.co.jp/
[袴田まさお]
2001/1/25
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