【NTTドコモ、AT&Tワイヤレスへの1兆1,000億円出資完了】
(23日FINANCE Watch)
NTTドコモ(9437)が米AT&Tワイヤレスへの出資を完了。取得額は約98億ドル(約1兆1,000億円)で、経済価値ベースの出資比率は16%となる。
ドコモの株価は、このAT&Tワイヤレスへの出資金調達のため、1兆円の公募増資計画が発表された昨年12月中旬の株価水準からほぼ100万円の下落をみせ、若干戻ったところにある。市場が、目先需給悪化は避けられないと判断したからだ。
しかし、国内で圧倒的な地位を築いたドコモの次のステップは、“国際パラダイム”の創出にある。欧州でイタリアのテレコム・イタリア・モービレ、オランダのKPNモバイルへの資本参加による市場進出に次いで、米AOLとの提携と今回のAT&Tワイヤレスへの資本参加で、2大先進地域での「新しい通信インフラ」の作り上げる。
同社は、「iモード」「W-CDMA」という2つの技術の相乗効果を武器にし、技術ノウハウを輸出することで多くのライセンス収入を得ることを狙っている。日本の通信セクター企業の中で真のグローバル化を進められる企業であり、いよいよ攻めに転じることで株価は出直りとなろう。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/23/doc1746.htm
・NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
【ソニーの米国子会社、ゲームソフト開発2社を買収 】
(23日FINANCE Watch)
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の米子会社が、カリフォルニア州のソフト開発ベンチャー2社を買収、「プレイステーション2」向けのソフトを拡充強化する。
米マイクロソフトの次世代ゲーム機への事業参入が発表され、ソニー(6758)株への益確定売りが出、今週に入り同社株は反落している。25日に2000年10-12月期決算の発表を前にしての様子見もある。
ソニーがグループ総力をあげ市場に出した「プレステ2」は、全世界で6,000万台のユーザーを囲い込んだ家庭用ゲーム機「プレステ」の後継機種であり、まさにゲーム機のイメージをはるかに上回る「コンピューター・エンタテインメント機」であり、世界の通信・メディア業界、とりわけマイクロソフトを震撼させた。
この「高性能と拡張性」を備えた「プレステ2」が、世界の家庭に忍び込み、制覇しようとするソニーの壮大なる世界戦略を実現させ、米国市場での地位を確かなものにするためのソフト開発体制を強化するのが、今回の買収の狙いだ。セガを家庭用ゲーム機からの撤退に追い込んだ「プレステ2」を追いかけることはマイクロソフトでも困難で、ソニー株は絶好の押し目買いだ。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/23/doc1748.htm
・ニュースリリース(Red Zone関係)
http://www.prnewswire.com/cgi-bin/stories.pl?ACCT=104&STORY=/www/story/01-22-2001/0001408665&EDATE=
・ニュースリリース(Naughty Dog関係)
http://www.prnewswire.com/cgi-bin/stories.pl?ACCT=104&STORY=/www/story/01-22-2001/0001408614&EDATE=
・ソニー・コンピュータエンタテインメント
http://www.scei.co.jp/corp/home_jp.html
[袴田まさお]
2001/1/24
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