【メルコ、インターネットサポート事業に進出~全国でSIと組む】
(19日FINANCE Watch)
メルコ(6913)は、インターネットサポート事業に本格進出する。
全国のシステムインテグレーター(SI)約130社と手を組み、全国展開の踏み切った。パソコン用メモリーなど「バッファロー」ブランドで知られているが、インターネットサービス組織を結成、9月末には250社に増やし、当初年間売り上げ40億円を目指す。B2B2Cをビジネススタイルとする。
同社は、これまで無線LANなどネットワーク事業、HDD、CD-Rなどストレージ事業そしてフラッシュメモリーなどメモリー事業の3本柱を収益源としてきたが、新たにインターネット事業、具体的にはインターネット設定などを個人ユーザーにも広げるという。
要は、これまでの事業の周辺を新たに開拓していくわけで、ビジネスとしてはまったくの異業種参入ではない。株価への材料としては、一応プラスと受け止めたい。だが昨年2000年中間決算発表時には、3月本決算の見通しを下方修正しており業績面では買い難い。おそらく、このニュースで株価が大きく反発することはなかろう。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/19/doc1714.htm
・メルコ
http://buffalo.melcoinc.co.jp/
【新日鉄、仏社と包括提携へ】
(20日日経朝刊)
世界粗鋼生産量第2位の新日本製鉄(5401)は、同3位の仏ユジノール社と包括提携する方向で交渉に入った。自動車用鋼板など主力の薄板の共同開発や相互供給、第3国での合弁事業など広範な関係を結ぶ。
トヨタ自動車(7203)、ルノーなど世界の主力自動車メーカーが世界各地で現地生産するのに合わせて、いつでもどこでも同質の製品を安定的に供給する体制を確立するのが狙いといえる。中でもアジアは日米欧の自動車メーカーが進出し、着実に自動車需要が増えるとの見通しにあり、同社は、世界戦略上、こうしたことに対応することを鮮明にしたことになる。
同社は、世界3位の鉄鋼メーカーと提携することで一段と他ライバル企業との差を拡げる格好となる。市場では、今回の提携交渉は、極めて大きな好材料とみるであろうし、まして同社とユジノール社が株式の持ち合いにまで発展するとすればなおさらである。実際、週明けの市場では寄り付き100万株以上の買い注文を集めて反発して始まっている。この材料は今後じわじわと株価に浸透していくように思われる。
■URL
・新日本製鉄
http://www.nsc.co.jp/
・トヨタ自動車
http://www.toyota.co.jp/
[内藤新二]
2001/1/22
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