【日立とオムロン、FA制御ソリューションで提携 】
(17日FINANCE Watch)
日立製作所(6501)とオムロン(6645)がFA制御システムのIT化ソリューションで広範囲に提携することで合意。当初、食品や薬品、化粧品などのFA分野をターゲットにし、物流や流通分野でも提携範囲を拡大する。
工場のIT化に向けた投資意欲は強く、センサーなどFA機器市場は拡大している。オムロンは、生産管理に利用する各種センサーなどFA機器単体では日本のトップメーカーだが、システム構築力が課題だった。
オムロンは昨年7月に米制御機器最大手のロックウェルと包括提携し、FA機器の中核となるPCL(プグラマブル・コントローラー)などの共同事業をスタート、制御システムに不可欠な電気部品の品揃えを強化した。
今回の日立との提携で、情報制御システム技術を導入し、生産ラインの制御から在庫管理まで工場へのIT導入のすべてのニーズに対応、「工場IT化支援ビジネス」で事業拡大を狙うものだ。
同社は、7月から長期経営計画「グランドデザイン2010」をスタートさせるが、FA関連事業はこの中核であり、日立との提携はこれを牽引する大きな意味を持つ。同社の株価は、安値水準にあるだけに反発材料だ。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/17/doc1686.htm
・ニュースリリース
http://www.omron.co.jp/press/2001/01i_it.html
・日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
【アイワ、HOYAなど5社をディスクロージャーで表彰~東証】
(17日FINANCE Watch)
東京証券取引所はディスクロージャーに積極的な企業5社を発表。今回は、日立製作所(6501)、アイワ(6761)、TDK(6762)、HOYA(7741)、三洋電機クレジット(8565)が選ばれた。
このうちアイワとHOYAは、第1回(1996年)に続き2度目の表彰で、特にHOYAに注目する。株式市場は、「情報のスピードある公開」を最も重視しており、同社の決算発表の早期化、データの比較を重視するなど、そのIR(投資家への情報公開)姿勢に対する評価は高い。
HOYAは、特殊光学ガラス・メーカーが発祥。半導体・LCD用フォトマスク、HDD用ガラス基盤、デジタルカメラ用非球面レンズ、光通信用フィルターなど、成長商品を多く有しており、高付加価値製品の特化とITを用いた業務の効率化で2001年3月期の連結経常利益率は17.8%、1株当たり利益は198円と高い収益が予想される。
東京株式市場の全般的低迷の中、同社の透明性と成長性には多くの機関投資家も注目しており、今回の2度目の表彰で注目度は一段と高まり、投資魅力は大だ。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/17/doc1680.htm
・第6回ディスクロージャー表彰会社
http://www.tse.or.jp/listing/award_i06.html
[袴田まさお]
2001/1/18
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