【モバイル環境でも滑らかな動画像実現~NTTが圧縮新技術】
(26日FINANCE Watch)
NTT(9432)が、圧縮新技術「MPEG-4超高圧縮映像符号化方式(VideoESPER)」を開発した。光ソフトサービスで実用化を図るという。
インターネットや携帯電話の爆発的な普及に伴い、映像配信サービスが増加しつつある。こうした映像を伝送するには、映像信号を暗号化しデータ量を圧縮する必要があるが、NTTが開発した圧縮技術は、インターネットやモバイル環境でも高画質で滑らかな動きの映像を実現できる。
日本のインターネット・サービスを一気に増やすと注目しているのが、2001年から始まるインターネット・ゲームだ。ゲームとネットの親和性が高いことに着目し、この双方にある「インタラクティブ(双方向性)」という共通性に可能性を託し、カプコン(9697)、スクウェア(9620)の2社が本格的なオンライン・ゲームを計画している。
この圧縮技術は、オンラインゲームの普及を加速させるもので、ゲーム・メーカー2社にとって追い風となる好材料。2社の株価も年初来安値圏にあるだけに、反発が期待される。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/26/doc1539.htm
・ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news00/0012/001225.html
【都区部0.7%下落、過去最大の下げ幅~2000年の消費者物価指数】
(26日各紙夕刊)
総務庁発表の消費者物価指数は、12月が16カ月連続のマイナス(前年同月比)、また2000年も過去最大の下げ幅で、初の2年連続のマイナスとなった。
物価の下落が企業収益の悪化を招き、さらに景気が悪くなって物価が下がる現象、いわゆる「デフレスパイラル」を株式市場は最も嫌う。とすれば、このニュースは悪材料か。
筆者は、今の物価下落は「デフレスパイラルではない」と見る。企業による生産の効率化、流通革命による最終商品価格の低下、物流コストの低減など、企業努力による要因が大きいからだ。
「ユニクロ」のブランドで大攻勢をかけているカジュアル衣料のファーストリティリンング(9983)や家電量販店のコジマ(7513)など、低価格や企画力を武器に独自の戦略を立てている企業は大きく伸びている。
マクロ経済指標で見ると「消費不況」であるかに見える。が、この裏には新しい消費の法則性を創り出したマーケティング戦略で急成長している企業の存在があることに注目すべきで、特に上記2社は流通セクター株での中核である。
■URL
・総務庁
http://www.somucho.go.jp/index.htm
※株の専門家2氏が、素人にも分かりやすく「ニュースの見方」を説く本コラム、1月10日から連載を再開します(編集部)
[袴田まさお]
2000/12/27
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