【2001年1月にASPビジネス事業部新設へ~NTTデータ】
(25日FINANCE Watch)
NTTデータ(9613)が1月1日付で「ASPビジネス事業部」の新設などを柱とする機構改革を実施、Eコマースプラットフォーム事業の拡大を目指す。
同社の株価が25日、前週末比1万4,000円高の81万4,000円で取引を終え、21日に付けた年初来安値79万1,000円で底打ちとなった。このニュースがきっかけだ。
先行した欧米企業に追いつくため、日本企業の間でITを利用して経営改革を進める動きが一段と広がっている。統合基幹業務システム(ERP)やアプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)などの新たな経営ツールが、この牽引役を果たしており、この2つこそIT経営を実現するサポートシステムだ。
NTTデータは、政府、官庁、地方公共団体、金融機関向けのシステム開発では日本のトップレベルの技術と実績を誇る。しかし、次世代のあらゆる規模のビジネスステージに向けた戦略が見えなかったが、今回のAPSビジネスの拡大でERPとともに2つのサポートシステムを戦略的に強化することを示したわけだ。
次世代のステージに向けた飛躍への足場を固めるニュースとして素直に好感され、株価は反騰局面が予想される。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/25/doc1531.htm
・ニュースリリース
http://www.nttdata.co.jp/profile/release/121222.html
【VB向け3市場、今年の新規公開~ネット関連下落、75%が公募価格割れ】
(25日日経金融)
ベンチャー企業向け株式3市場に2000年に新規公開した156社のうち75%の117社が、公開時の公募価格を下回っていた(1面)。
インターネット関連中心に株価が急落する企業が続出し、多くの投資家は損失を計上したり含み損を抱えたため、特に下落の大きいマザーズとナスダックジャパンの人気が急速に冷えている。
しかし、成長性と市場の需給を適切に判断した公募価格決定への動きが出ており、直近の新規公開株には妙味あるものが出ている。
22日に東証マザーズに上場されたメディアシーク(4824)は、Eビジネス向けコンサルティングやコンテンツ配信サービスを行っている企業。携帯ビジネスのうち高採算のコンサルティング部分を中心に手掛けており、初年度より2桁の営業利益率を達成している。
同社株は25日、48.9万円(公募価格55万円)で引けているが、好業績に比べ来期予想レシオは14倍と極めて割安株だ。公募価格割れ幅は小さく、VB向け市場は正常化に向いており、投資家は戻り始めるだろう。
[袴田まさお]
2000/12/26
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