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ニュースの見方(12/21) [ニュースの見方 12月バックナンバーへ]

【アパレル業界標準のECシステムめざす~NEC、東レ、帝人 】
(21日FINANCE Watch)
 NEC(6701)、帝人(3401)、東レ(3402)の3社が、アパレル業界でのEC推 進に向けた共同出資会社「エイトピア」を設立する。

 インターネットが急速に浸透する中、繊維メーカーだけでなく、サプライ チェーンを構成する各社が取引業務の効率化と短納期化、そして顧客満足度の 一層の向上を図るため、業界全体で共通仕様によるサイトを通じた取引の実現 は重要だ。

 NECのインフラを活用し、繊維大手2社が中核となり、本格的なBtoB(企業間 取引)は従来の工場閉鎖や人員削減、分社化などリストラ効果より大きな効果 をもたらす。ビジネスモデルの変革が遅れている繊維業界でようやく新しいグ ローバル・オペレーションが始まったことは好材料。

■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/20/doc1473.htm
・ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/0012/1901.html
・NEC
http://www.nec.co.jp/
・帝人
http://www.teijin.co.jp/Japanese/indexJ.htm
・東レ
http://www.toray.co.jp/

【人間ロボット事業化~本田技研】
(21日日経朝刊)
 本田技研工業(7267)が2001年にも人間型ロボット事業に進出、4輪車・2輪 車に次ぐ21世紀の主力事業に育てる(15面)。

 本田は、移動するものにこだわり続けるという企業文化を持っている。ここ から生み出されたのが未来ロボット「ASIMO(アシモ)」で、人間とロボットが 自由空間で共存する時代を創り出すものだ。

 ASIMOは全高120cm、体重43kg。小型軽量化と歩行性能を高め、実用化に成功 した。自動車のように「柵のない」領域で自由に動けるロボットの商品化は、 未来技術としてのロボットの関心を急速に高めていくものだ。

 21世紀に向けた本田の戦略商品は、世界の機関投資家からも注目され始めて いる。

■URL
・本田技研工業
http://www.honda.co.jp/

【ナノテク研究の新拠点~富士通】
(21日日経朝刊)
 富士通(6702)が超微細加工技術「ナノテクノロジー」の研究に集中的に取 り組むセンターを新設、シリコンに代わる新しい電子材料や超高速コンピュー ターなどの実現を目指す(13面)。

 1マイクロメートルは1,000分の1ミリ、1ナノは1マイクロの1,000分の1で、 100万分の1ミリメートルを示す。

 分子・原子サイズのナノテクへと極小技術が大きく動き出そうとしており、 「小ささ」が切り開くニューマーケットは21世紀の新しいテーマだ。

 ナノテクは、IT、バイオなど戦略産業での重要な要素技術であり、国立図書 館のデータのすべてを記憶できる角砂糖大のメモリーや鋼鉄よりはるかに軽い 10倍の強度を持つ新素材の開発が現実のものとなる。

 ナノテクは、21世紀のニューテクノロジーで、富士通の本格取り組みは同社 への関心を高める材料だ。

■URL
・富士通
http://www.fujitsu.co.jp/

[袴田 まさお]
2000/12/21
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