【シャープ、台湾に液晶LSI設計製造で合弁会社 】
(19日FINANCE Watch)
シャープ(6753)が台湾市場でトップシェアを狙う液晶ドライバーLSIは、液晶パネルの画像表示をコントロールする部品で、主に携帯電話端末のカラー画像向けに品不足状態が続いている。同社は今回の合弁を機にMosel Vitelic社からの供給を増やし、2001年末には現在の月産2,500万個の供給能力を6割増の4,000万個に引き上げる方針だ。
シャープの連結営業利益の70%は部品事業で稼いでおり、携帯端末の小型化・高性能化の中で液晶関連事業は同社の収益大幅向上の最大の牽引役である。19日は市場の悪さで反応薄だが、同社の重要戦略として評価したい。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/19/doc1453.htm
・シャープ
http://www.sharp.co.jp/index.html
【松下通信、ドコモにW-CDMA基地局の出荷スタート 】
(19日FINANCE Watch)
松下通信工業(6781)が、NTTドコモ(9437)に対し次世代携帯電話サービス(W-CDMA)の無線基地局装置の出荷を開始した。
次世代携帯電話への移行に伴い、現在の基地局とは別の、新たな基地局の設備が必要になる。同社は、通信機メーカーとして端末だけでなく、通信を中継する基地局にも手を広げようとしていた。
同社はドコモから初めて指名を勝ち取り、今後1~2年かけて出てくる国内での膨大な基地需要の3割のシェア獲得を目標にしている。
技術の集積の上に携帯端末と基地局の両輪が動き出し、名実ともに次世代携帯電話サービスのインフラを狙う中核企業となる同社株は、大いに注目したい。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/19/doc1458.htm
・松下通信工業
http://www.mci.panasonic.co.jp/
・NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
【NTTドコモ、第4世代移動通信のインフラ技術開発に着手~HPと共同で】
(19日FINANCE Watch)
NTTドコモ(9437)が、米ヒューレット・パッカード、日本ヒューレット・パッカードと、第4世代移動通信システム「ストリーミング通信の共通基盤技術」の共同研究で合意した。
移動通信システムは、第1世代のアナログ、第2世代のデジタルから、来年5月にはドコモが第3世代の「W-CDMA」方式でのサービスを世界で最初に開始する。
第3世代では、「W-CDMA」と「cdma2000」の2方式が併存することになったが、ドコモは第4世代においてはプラットホーム、ネットワークの両方でデファクトスタンダード(事実上の標準)になり得る技術を開発し、世界制覇に向けて動き出した。
21世紀の日本発の知識輸出産業型“ケータイ・ビジネス”を牽引するドコモの底力を示す大きな材料であり、株価は下値支えから反転へ。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/19/doc1469.htm
・ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/00/whatnew1219c.html
[袴田 まさお]
2000/12/20
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