【オリンパス、ゲノム関連事業へ進出~5年後には300億円規模に】
(12日FINANCE Watch)
オリンパス光学工業(7733)がゲノム医療関連事業への進出を表明したことで、やや成長促進要因に不透明感が残っていた同社に新たな材料が加わった。12日の株価(終値)は46円高の1,734円となり、市場は評価している。
日本でも「ゲノムビジネス」が本格的に動き出しており、医薬品メーカー、医療検査会社、さらには遺伝子解析に欠かせないバイオインフォマティック(生命情報工学)分野に注目が集まっている。同社は独自の光検知・計測技術をベースに、遺伝子機能解析、タンパク質構造解析などゲノム創薬での支援システムの開発・実用化で特色を打ち出した。
現在、1兆2,400億円規模のバイオ市場は、2010年に25兆円になると予測されており、この鉱脈市場にターゲットを絞った同社の新規事業戦略は妥当な選択と言える。
■URL
・記事
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/12/doc1358.htm
・ニュースリリース
http://www.olympus.co.jp/Special/Olp/Info/n001212.html
【グリーン税制盛る~与党税制大綱きょう決定】
(13日日経朝刊)
環境への配慮の度合いによって自動車税の負担に差をつける「グリーン税制」が来年から導入される。
公害の少ない自動車の普及を後押しするのが狙いで、このメリットを受け優位に立つのはトヨタ自動車(7203)と本田技研工業(7267)。他社との格差は一段と大きくなる。
トヨタはハイブリッドカーの実用化で世界トップの実績を誇り、次世代燃料電池車の開発でも世界をリードしている。本田技研は、排ガス抑制に優れたクリーンエンジンVTEC-iを今秋から新型車に搭載、ハイブリッドシステムも来年からシビックに搭載し量産する。2社の高い環境技術力は、現在の株価水準には好材料。
■URL
・トヨタ自動車
http://www.toyota.co.jp/
・本田技研工業
http://www.honda.co.jp/
【デジタルカメラ出荷、2,000万台に急拡大~日米欧で需要急増】
(12日日経夕刊)
日本メーカーの世界市場向けデジタルカメラ出荷台数は、今年度が倍増の1,200万台、来年度も2,000万台に急増すると、電子情報技術産業協会が推計している。
世界シェア25%でトップを競うソニー(6758)とオリンパス光学工業(7733)に肉薄する富士写真フイルム(4901)は、この高水準の拡大基調に向け月産20万台の生産体制を2倍に増やし、来年度480万台の出荷を目指す。
長期的には、デジタルカメラ市場で優位に立つと予測されるのは、デジタルカメラ画像の現像が可能なプリンター供給など消耗品事業において将来性のある企業。富士写真フイルムは到来するデジタル写真時代に向け、富士ゼロックスの持つデジタル技術を活用し、プリンター事業で優位な戦略をとれる企業で、総合評価はトップと判断される。
■URL
・電子情報技術産業協会
http://www.jeita.or.jp/
・富士写真フイルム
http://www.fujifilm.co.jp/index.html
[袴田 まさお]
2000/12/13
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