NTT-X、オンワード樫山（8016）、三陽商会（8011）など計12社は共同で、ファッション業界のIT化を促進する新会社「コロモ・ドット・コム」を東京・大手町に設立した。ファッション業界に携わる人向けに世界のファッション動向などの情報を発信する総合ポータルサイトを立ち上げ、2001年6月をめどにメールマガジンの配信を開始する。

　 新会社は、ファッションの情報発信以外に業界のSCM（サプライチェーン・マネジメント）化を推進する。2001年5月に設立された「ファッション・ビジネス・フォーラム」で指摘された、日本のファッション産業の競争力を高めるためにはIT化の促進が不可欠との考えをもとに設立された。webサイトの閲覧の一部は有料の会員制とし、価格は未定。サービス開始当初は業界関係者向けに情報を発信するが、徐々にエンドユーザー向けにもサービスを拡大したい考えだ。

　 資本金は4億1,000万円。出資会社はNTT-X、オンワード樫山、三陽商会、サンエーインターナショナル、ファイブ・フォックス、ワコール（3591）、東レ（3402）、帝人（3401）、丸井（8252）、三井物産（8031）、住友商事（8053）の計12社。NTT-Xが19.51％、他がそれぞれ7.32％ずつ出資している。従業員数は約10人で、社長にはNTT-Xで企業向けネットワーク構築を担当していたディレクターの斎藤恒夫氏が就任した。