NEC（6701）は28日、社内カンパニーである“NECネットワークス”が4月2日付で大規模な組織改正を行う、と発表した。通信事業の大きな流れとして“ブロードバンド＆モバイル”事業に集中し、世界シェアでトップクラスを確保することに重点が置かれている。2002年度には同カンパニーで売上高2兆円超えを達成させる。

　 組織改正は（1）従来の光ネットワーク、ネットワークシステム、モバイルワイヤレスの3事業本部内にあったSI/SE部門と、NTT、官公、海外の3営業本部を統合。NTT事業本部、国内事業本部、海外事業本部に再編する（2）マーケティングと、アプリケーションソフト開発などを統合して“ソリューション開発事業本部”を設置（3）製品開発や生産を担当するプロダクト事業ラインとして光ネットワーク、IPネットワーク、モバイルワイヤレスの3事業本部を設置――がメイン。さらに独自性の強いモバイルターミナル、放送映像、制御システム、航空宇宙・防衛の4事業本部は、自己完結性を強化する。

　 集中を強めることによって、特定の分野については独立や売却、撤退も視野に入れて実行する一方、既存の子会社や海外法人は再評価をした上で統合、再編、上場などの方策を実行に移す。