NEC(6701)は、WDM(波長多重伝送)光伝送の実験を行い、世界最大伝送容量の毎秒10.9テラビットの光伝送に成功した。WDMの多重度をこれまでの2倍に高める偏光多重・分離技術などを開発したことで、1本の光ファイバーを使って動画像を100万回線に同時配信できるようになる。
実験では、1.4ミクロンおよび1.56ミクロンの2つの波長で励起する技術と最適な光ファイバーの配置とパワーレベル設計によるマルチバンドWDM伝送システムを開発。これまで家庭がビデオ画像を光通信で送受信する際に必要な回線量は毎秒約10メガビットだったが、今回の新技術を使うとその6倍の100万家庭が同時にビデオ映像を楽しめるようになるという。
NECは、米国カリフォルニア州アナハイムで開催されている「OFC2001(光ファイバー通信国際会議)」で発表。実験成果の実用化を目指し開発を進めていく。
■URL
・ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/0103/2202.html
・NEC
http://www.nec.co.jp/
・NEC、次世代超高速光通信システムを世界投入へ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/03/16/doc2304.htm
(塩谷麻樹)
2001/03/23
12:24
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