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蓄熱で停電時も運転~三菱と東電が新エレベーター自動運転装置

  三菱電機(6503)と東京電力(9501)は21日、エレベーターの利用電力をため込んで再利用する「エレセーブ(省エネ形停電時自動運転装置)」を開発したと発表した。4月には初めての製品も発売する。エレベーターが日常的に使っている電気量を蓄熱化し、停電時にも長時間の継続運転を実現したもの。従来比で20%以上、消費電力を低減するほか機器を小型化したことで一般ニーズにもこたえる製品となった。

  電力を蓄熱するのはニッケル水素電池。回生電力と呼ばれるエレベーター動力のために発生するものを蓄電して停電時などに有効活用する。これまでの標準型エレベーターは、回生電力を単なる“熱”と認識、判断して捨てていた。

  これによって標準的な9人乗りの事務所ビルだと、年間750kWhの電力低減を実現。小型も同時に可能にしたため、幅広い需要を見込む製品になる、という。

■URL
・三菱電機
http://www.melco.co.jp/
・東京電力
http://www.tepco.co.jp/

(市川徹)
2001/03/21 16:54